パイン材ラック比較!イケア・イーヴァルvs無印良品・ユニットシェルフほか

当ブログは広告を掲載しています。詳細はこちら

ナチュラルな風合いで使い勝手の良いパイン材のオープンラック。1台あたり1万円以下で購入できるものが多いことも魅力です。

今回は、IKEA(イケア)「IVAR(イーヴァル)」、無印良品「パイン材ユニットシェルフ」、ニトリ「マンクス」、アイリスオーヤマ「ウッディラック」、山善「パイン材シェルフ」の5アイテムを比較してみました。

※価格および仕様はすべて2022/05/06に更新

 

IKEA・IVAR(イーヴァル)

IKEA(イケア)の「IVAR(イーヴァル)」は棚板1枚が500円からと大変安いのが大きな特徴です。また、扉や引出を組み合わせることも可能なので、ニーズに合わせてカスタマイズ可能と言えます。

私自身も公私に渡り使用していますが、サイドユニット1枚に両側から棚板を掛けられる構造が気に入っています。単純に組み立てた棚を2台並べるのではなく、連結ができて見た目がスッキリするというわけですね。なお、棚板は32mmピッチです。

ただ、難点もあります。およそ日本のメーカーでは考えられない危険な構造です。また、塗装はしてありません。製材もなかなかヒドくてヤニが出ていたり割れている場合もありますから、店頭ではひとつひとつ入念に確認して購入することをオススメします。あと、在庫切れが多くて店頭で自分自身がキレることも多いです(苦笑)

無印良品・パイン材ユニットシェルフ

無印良品・パイン材ユニットシェルフ 大 幅58×奥行39.5×高さ175.5cm 61182254

無印良品の「パイン材ユニットシェルフ」はイケアのイーヴァルのように扉や引出しは組み合わせられません。しかし、奥行が3サイズ用意されているなど、サイズバリエーションが豊富であることが大きな特徴です。

いつもは無印良品の家具についてかなりネガティブな私ですが、イケアのイーヴァルを見た後で無印良品のパイン材ユニットシェルフを見ると、ちょっとだけ安心します(笑)製材や面取り加工も一応ちゃんとしてあって、UV塗装を施してあります。こういう木製棚にUV塗装を施しているというのは珍しいのですよ。UV塗装とは塗装直後に紫外線を照射して塗膜を固くする技法で、一般的に木製デスクの天板などに用いられます。

難点は棚板の可動間隔が広いこと。ラダー(ハシゴ)状になっている帆立(サイドパネル)のハシゴ部分に棚板を掛ける構造のため、棚板の間隔の融通が利きません。

無印良品のパイン材ユニットシェルフはイケアのイーヴァルに比べると少し値段は高いですが、サイズバリエーションが豊富で、入手しやすく、製材がキチンとされていてUV塗装されているので、値段相当のバリューはあると思います。

 

ニトリ・マンクス

ニトリの「マンクス」IKEAのイーヴァルと同様に無塗装です。そのためホコリが付きやすいのが難点ですが、材自体の仕上がりはIKEAに比べるとマシで、少なくともヤニが出ていたり、大きな節が入っているということはありません。

幅3サイズ、高さも3サイズが基本で、ワードローブもあります。棚板はフラットではなく、幅42.5cmと61.5cmはスノコ状に溝があり、幅82cmはまさしくスノコのようにすき間があります。

無塗装である点は個人的にはネガティブな要素ではあるものの、無印良品よりも価格は手頃。また、ニトリでは定番のアイテムで、別売の棚板も用意されていることから、総合的に見て手が届きやすい商品だと思います。

 

アイリスオーヤマ・ウッディラック

アイリスオーヤマの「ウッディラック(WORシリーズ)」はニトリのマンクスに近い構造で、イケアや無印良品よりもシッカリしています。イケアや無印良品の場合は背面クロスバーなしでは自立しませんが、マンクスやウッディラックは横からネジで棚板を固定する構造なので、背面クロスバーを取り付けなくても一応自立するのです。

また、棚板はスノコ状に溝が入っており、反りや割れの心配が少ないです。フラットでないことはこういうメリットもあるんですね。

カラーにナチュラルとブラウンが用意されているのも他社にはない大きな特徴です。また、キャスターが取り付け可能というのも他社にはない機能です。棚板の間隔は32mmピッチでセットすることができます。

そんなわけで一番安心してオススメできるのがアイリスオーヤマのウッディラックですが、見た目がややショボイのが少し残念なところです。

 

山善・パイン材シェルフ

山善のパイン材ラックは以前はアイリスオーヤマのウッディラックに似た感じでしたが、現在の「パイン材シェルフ」はむしろ無印良品に近い雰囲気です。

こちらも棚板はスノコ状で、ラッカー塗装が施されています。幅2サイズでそれぞれ2~4段が用意されており、別売棚板もあります。また、高さ180cmタイプはワードローブに組み替えできるようにハンガーバーが付属しているのが大きな特徴と言えるでしょう。

ただ、無印良品と比較してショボい仕様であるにもかかわらず、やや割高感があります。

 

以上、5アイテムを比較してみました。価格重視、連結して使用したいということならイケアのイーヴァルがオススメです。そこそこの品質と並べたときの見た目を考慮するならば無印良品のパイン材ユニットシェルフ。安全性や機能性を重視するならアイリスオーヤマのウッディラック。あとの2つはちょっと微妙かと思います。

関連記事

ニトリのモック後継「マンクス」を無印良品のパイン材シェルフと比較
ニトリの新型パインラック「マンクス」は従来からあった「モック」の後継商品と考えられます。基本的な構造は変わらないものの、ボルトが小さくなり、ラインナップも変わっています。ついでに無印良品のパイン材ユニットシェルフと比較してみました。
見た目だけでなく実用性でも男前!ドウシシャ「オイルステインラック」
ドウシシャの新商品「オイルステインラック」はオイルステイン塗装を施したパイン材の棚板とアイアンフレームで見た目が良いだけでなく、サイズや耐荷重の面で実用的で男前です。価格的にも妥当なところではないでしょうか。
無印良品「オーク材ユニットシェルフ」vsたなとつくえ「フレム」比較してみた
無印良品の「オーク材ユニットシェルフ」と浜本工芸×学習机評論家コラボ・たなとつくえの「フレム・オープンシェルフ」を比較してみました。価格、拡張性という点では、無印良品のオーク材ユニットシェルフの圧勝。しかし、国産、ナラ、ウレタン塗装、完成品という点を評価すれば、フレムも良い選択肢だと思います。
ザ・ホワイト!オシャレな白いオープンシェルフ6選
「ホワイトのオープンシェルフを探しています」と言われることが多いんですが、これが意外とないんですよね~。ただでさえ選択肢が少ないのに、サイズが合わなくて断念ということもありますから、なおさら難しいです。 以前にも同様のご相談があって、必死で...

コメント

  1. たかはし より:

    こんにちは。
    狭い洗面所に、家族5人分の下着とパジャマ、洗濯かご、バケツ、バスタオルなどを置ける棚をと思い、色々探していてこちらに辿り着きました。

    置く場所が風呂の出入り口を塞いでしまうので、現状は幅35cmの4段プラ引き出しを横に置いて使ってますが、引き出しが変形したのと、子供たちが大きくなって入りきれなくなったので買い替えを検討してます。
    幅90cm高さ170cmくらいあると、ゆとりをもって置けそうだなと考えてますが、奥行が35cmだと圧迫しそうです。
    無印良品は奥行が26cmくらいのものだと安定性が悪くなりそうですよね。

    ベルメゾンで、シンプルシェルフという、奥行30cmで枠はスチール、棚が木製という商品がありますが、どう思いますか?

    また、奥行があまりない棚で使える、水にも強い、取り出しやすいかごかケースがあれば教えてください。

    • 収納マン より:

      たかはしさま

      はじめまして^^

      洗面所の収納の見直しをされているところということで、いろんな選択肢があって悩ましいところですね^^;

      「現状は幅35cmの4段プラ引き出しを横に置いて使ってます」というのは、幅35cmの4段プラチェストを2つ以上並べてお使いということでしょうか。
      「幅90cm高さ170cmくらいあると、ゆとりをもって置けそうだなと考えてます」とのことから、プラチェスト2つ以上分に代えてオープンシェルフを設置される方向でご検討中なのかと思います。

      一般的な洗面所の広さをイメージすると、浴室扉から洗面化粧台側の壁面までの距離が芯芯寸法で約180cm。
      浴室扉から洗面化粧台や洗濯機の前面までの距離、つまり実質的に通路となるスペースは同じく約90cmほど。
      そこに奥行35cmのオープンシェルフを置くと、残りは実質45cm程度となることが多いですから、確かにかなり狭く感じられると思います。
      逆に奥行30cm以下であれば、残りは55cm以上となりますので、かなり圧迫感が緩和されるでしょう。

      おっしゃる通り、奥行が浅ければ浅いほどオープンシェルフは不安定になります。
      この手のオープンシェルフはもともと不安定な構造ですので、ちょっとした弾みで倒れてくる可能性は十分あります。

      ただ、例えば無印良品の場合は「壁に貼る転倒防止パッド(2個セット)」を壁に貼ることで壁に固定することができます。
      市販品の「北川工業・スーパータックフィットTF-M」などを使うのも一考かと思います。

      ベルメゾンのシンプルシェルフは、無印良品のパイン材ユニットシェルフに比べるとカビが生えたりしにくい一方で、サビる心配はあるでしょうねー。
      どちらが良いかというのは、一概に言いにくいという感じがします。

      湿気に強くて、奥行25~30cm程度の引出し代わりに使えるケースとしては、カラーボックス用のインナーケースが良いでしょう。
      サンカの「squ+ IN BOX」はサイズバリエーションも多く、ホワイトとブラウンならニトリでも買えるのでオススメです。
      デザイン的にお気に召すかどうかはちょっと分かりませんが…^^;

      ただ、カラーボックスと同程度の奥行というのはやはりパジャマやバスタオルを収めるにはちょっと窮屈な寸法です。
      やはり奥行が40cm程度あったほうが収めやすいことは間違いありません。

      ですので、たとえば天馬のフィッツプラス5段F7505を設置して、その天板の上も活用し、さらに壁面にはプラスターブラケットを使って棚板を設け、そこにバケツなどを置く、という方法もよろしいのではないかと思います。
      その場合は、通路は40cmほどとなり、かなり狭く感じられる可能性がありますが、チェストよりも上の部分はシェルフの柱がありませんから、それほど圧迫感は感じないはずです。
      まや、大人なら腰から上の部分はチェストよりも上になるので、身動きするにも窮屈さを感じることは少ないと思います。

      そういう選択肢もあると思いますので、ご検討ください^^

      • たかはし より:

        収納マンさんこんにちは。
        私の雑な説明で色々と考えて頂き、ありがとうございました。

        もう少し詳しく書き足したいと思います。
        洗面所は180四方で、出入り口は引き戸になっています。
        正方形で考えると、底辺の左端に出入り口、その先に洗面台、右辺の下半分が風呂場の出入り口、右角が洗濯機置き場になっています。

        風呂場の出入り口は間口76で、洗濯機置き場から風呂場の出入り口の端までが100ありました。

        現状のプラ引き出しケースは一つで、W35*D42*H88で、洗面所の出入り口側に引き出し口が向くように置いています。
        肌着とパジャマだけ入れています。
        風呂から出たら回り込んで引き出しを開けてパジャマ等を出すか、プラケースの上に着替えを準備してから風呂に入るようにしています。

        私以外は男子という、私でさえ整理収納、おまけに掃除も嫌いなのに、男子がきっちり片付けてくれるはずはなく、開けっ放しの引き出しが変形して開閉がし辛くなっています。

        フィッツプラスケースを置くと、59cmのスペースはありますが、風呂場への出入り口のみで考えると40cmくらいしかなくなります。

        引き出しがあるとスッキリ見えるけど、開けっ放しにされる事は目に見えてるので、棚にして、ざつくり収納にしようかと考えています。下着だけはインボックスで目隠し。

        やはり奥行30が限界かなと考えていて、無印良品は更に奥行が無くなるのですが、転倒だけが心配です。
        アイリスオーヤマのものが奥行30だったら良かったのにと思ってしまいます。

        なかなか思い通りの収納は見つからない物なのですね。

        • 収納マン より:

          たかはしさま

          失礼しました。私のイメージした状態とはかなり違っていたようですね(+_+)
          添付の図の左側が私がイメージした状態、しかし実際にはおそらく右側の状態ということだと思います。

          いまプラチェストを置いている場所にユニットシェルフなどを置くと、浴室の出入り口を半分くらいふさいでしまうことになりそうですね。
          また、洗面所の出入り口が引き戸ということですので、転倒防止策として壁に固定するのは難しそうです。
          さらに言うと、幅80~90cm程度のオープンシェルフなどを置くと、もろに足元が濡れる可能性があるので、木が腐ったりスチールがサビる心配もありそうです。

          同じ場所に置くなら、幅45~60cm、奥行25~30cmのオープンシェルフで、天井突っ張り式の転倒防止具を使って安定させる方向で検討するのが妥当でしょう。
          もしくは、同じ寸法のものを、洗面所の出入り口と洗面化粧台の間の壁に置くという方法もアリかと思います。

          とは言え、幅45cmでは収納力が変わりませんから、やはり60cm程度は欲しいところ。
          以上を踏まえると、使い勝手だけで言えば「ルミナスフィール 突っ張りテンションラック 7段 MD60-7T」あたりがもっとも合理的ではないかと思います。
          こちらはクリアコーティングではなくクロムメッキなので防錆性能は不十分ですが、理屈上は紛体塗装のスチールユニットシェルフよりはサビにくいと思います。

          あとは、平安伸銅工業のラブリコを使って2×4材を天地で突っ張って、そこに1×4材やカラー合板で棚板を設けるDIYで解決という方法もあります。
          オイルで仕上げればある程度湿気から守ることもできますし、最悪、腐ってきたとしても2×4材なら安いですからね。
          DIYなら寸法もお好みで作ることができます^^

          • たかはし より:

            収納マンさん、こんにちは。
            何度もアドバイスいただき、ありがとうございます。

            まさしく添付して頂いた間取りの通りで、ついでに言うと、洗面台と出入り口の間の壁には、階段下収納の扉があります。
            なんでこんな間取りにしたんだ!!と、当時の自分を殴りたいくらいです。

            収納マンさんが最初に想像していたような間取りだと、あまり悩む事も無かったのに…。
            当時は子供が一人でまだ小さかったし、洗面所や風呂場って、一日で言うと短時間しか使用しないので、あまり考えもせずに間取りを決めてしまったんだと思います。

            最初は、ルミナスのようなスチールラックでキャスター付の高さ140くらいのものを使ってましたが、他の場所へ移動してから、現状使いになりました。
            家族全員の色々な物が、この洗面所には置いてある状態で、よくよく考えたらすごい密度ですよね。

            スチールラックは、ホコリが目立ち、掃除がしにくいので、
            ラブリコを使って棚を作りたいと思います。
            ラブリコを設置するなら、柱は4本(四隅)の方が良いのでしょうか?それとも2本で棚受けを取り付けるだけで大丈夫ですか?

            湿気から守る事ができるオイルも教えて下さり、ありがとうございます。

          • 収納マン より:

            たかはしさま

            いやいや、洗面所の間取りってすごく難しいんですよ。
            どれほど洗面所を使いやすくしたいと考えていても、どうしても優先順位はLDKの間取りや階段の位置が優先されますからね。
            結局、泣く泣く洗面所はあきらめざるを得ないことが多いのです。

            それはさておき、ラブリコを使ったDIYでも大丈夫そうですか!
            それは良かったです^^

            奥行はやはり25~30cmは必要なので、そうするとラブリコなら支柱2本じゃなくて4本必要ですね。
            ちょうど本日、1×4アジャスターの一般販売が告知されましたが、湿気の問題があるので2×4材を使ったほうが無難でしょう。

            4本の2×4材を突っ張って、内側にダボレール(ガチャ棚)を取り付け、そこに奥行25~30cmの棚板を渡すのが良いでしょうね。
            念のため、突っ張った支柱が左右に広がるのを防ぐために、ラブリコの棚受で上のほうと下のほうを固定したほうが無難かもしれません。
            棚板の棚受け金具はラバータイプを使うと良いでしょう。

            ラブリコはお近くのホームセンターでは扱っていないかもしれませんが、2×4材や塗装用オイル(荏油など)、ダボレールや棚受け金具はたいていのホームセンターに置いてあるはずです^^

  2. たかはし より:

    収納マンさん、何度もありがとうございました。
    頂いたアドバイスで、私の想像力も膨らみました。

    もう少しDIYの知識を付けて、使いやすい洗面所を作ってみようと思います。
    ありがとうございました。