浴室用の収納グッズと言えば、長らく吸盤式か床に直置きするタイプというのが相場になっていました。あとはせいぜい、突っ張り式のものがわずかにあるくらいで。
ところが2015年に、東和産業がマグネットでユニットバスの壁にくっつけられるという画期的な「磁着(じちゃく)シリーズ」を発売。現在はアスベル、レック、山崎実業からも同様の商品が発売されています。
吸盤式だけでなく磁石式の収納グッズが選べるようになったことは、自宅のユニットバスに磁石がくっつく私としてはうれしい限りです。しかし、ユニットバスによっては磁石がくっつきにくいこともあるでしょうし、タイル張りの浴室のお宅もあるでしょう。そんな方にとっては「そんなのカンケーねー!(古)」という話なのであります。
そんな方に朗報です。3M(スリーエム)から浴室に使える&貼って剥がせる浴室用収納グッズが発売されたのです!
3M「コマンドフック・水まわりにも使えるタイプ」
3Mから発売されたのは「コマンドフック・水まわりにも使えるタイプ」。強力に壁に貼り付けられるけど、簡単に剥がすことができる「コマンドフック」の耐水タイプと言えます。
キッチン用の粘着式フックなどでも耐水性のものはありますけど、剥がすのは大変です。また、浴室のように高温多湿となる、粘着剤にとっては劣悪な環境でも使えるような粘着式フックなどは、これまでなかったのではないでしょうか。
上写真は「コマンドフック・水まわりにも使えるタイプ シェーバーホルダー付ミラー CMBK15-WR」。今まで発売されたマグネット式の浴室用収納グッズにはシェーバーホルダーがなかったので、これは良いですねー。
もっとも、浴室にミラーがないということはほとんどないと思うのでミラーが邪魔なんですけど(苦笑)、おそらくは粘着面を広くするためにミラーをセットにせざるを得なかったのでしょう。
フック7種に加えて新商品3種=全10アイテム
今回は前述のシェーバーホルダー付ミラーのほか、「収納ポケットCMBK16-WR」、「石けん・スポンジラックCMBK14-WR」の計3商品が発売されましたが、1年ほど前に既に7種類のフックが発売されており現在は計10アイテムとなっています。
ちなみに、上の動画でも説明されている通り、コマンドフックはすぐにモノを引っ掛けてはいけません。貼り付けてから24時間、放置するようにしてください。これは何もコマンドフックに限った話ではなく、ほかの粘着式フックでも同じです。粘着式は接着剤が定着するまで負荷を掛けないように24時間程度放置するのが基本です。
たかが粘着式フックと思われるかもしれないですけど、取り付け方をはじめ、結構奥が深いんですよねー。今回発売された「水まわりにも使えるタイプ」はキッチン、洗面化粧台、浴室など、水周りで気軽に、様々なものを吊り下げることができて便利です。直置きするのと違って場所を取りませんし、水垢がついて掃除が面倒になったりもしませんから。
収納について考える場合、必ずしも大容量の収納スペースは必要ではありません。それよりも必要なモノがパッと手に届くところにあるということが大事です。
今回発売された3商品はいずれも浴室で使うことを想定したものと言え、浴室収納の幅が大きく広がると思います。
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