イケアBefore→Afterの真実!写真の撮り方ひとつで部屋が見違えるほど美しく!?

テレビ番組のリフォームや収納の特集の、いわゆる「Before→After」に思わずツッコんでしまったことはないでしょうか?「明らかにモノが減っている!」、「家具がほとんど新品に入れ替わっている!」などなど、ネガティブ思考の塊のような私にはツッコミどころ満載です(笑)

とは言え、限られた時間内でディレクターの要求に応えようとすると、雑多なモノはフレームアウトさせて誤魔化す…なんてことはよくある話です。私自身はできるだけそういうことがないようにやってきたつもりですが、まったくなかったかと言うとウソになります。一般視聴者からは「ヤラセ」と映ることも、ディレクターに言わせれば、視聴者に分かりやすくするための「演出」なのです。

そんな「演出」の一例が、我らがIKEAのサイトにありましたので、今回はそれをちょっとご覧いただきたいと思います。



おうちまるごとホームファニッシングBefore→After

IKEA・おうちまるごとホームファニッシング_寝室before出典:IKEA(以下同)

IKEA・おうちまるごとホームファニッシング_寝室after

散らかった物置のような部屋が素敵なベッドルームに大変身!まあ素敵!今すぐIKEAにGO!って感じになってしまいそうですが(笑)、これらの「Before→After」の写真は単純に「明らかにモノが減っている!」、「家具がほとんど新品に入れ替わっている!」などという違いだけではありません。

部屋に置かれた家具などが変わっているだけでなく、部屋を美しく見せるためのコツが隠れているのです。

Before写真は残念さを過剰に伝えるために演出

まずBeforeの写真では、ことさらBeforeが残念な感じに見えるように演出が加えられています。

  • 送風口が開いたエアコン
  • だらしなく開いたカーテン
  • 壁面の麦わら帽子とリース(季節感が混同)

その他、ソファーの上にモノが積み上げられたり、生活用品がむき出しであることは言わずもがなですが、これらは実際に物置で見られがちなことですので「演出」とまでは断定できません。逆に上記3点はおそらく意図的になされたことと言って間違いないでしょう。

After写真は広く明るく美しく見えるように演出

他方、Afterの写真は、Beforeの写真はもとより、実際よりも明るく美しく見えるように演出が加えられています。

  • Before写真は暗く、After写真は明るく
  • 天井が写る範囲を少なく、床が見える範囲を広く
  • 視点を下方に集めるように額などを配置

写真の明るさの違いについてはすぐ分かると思います。これは逆に言うと、インテリアを良く見せるためには明かりがとても重要だということです。写真を撮るときだけでなく、部屋は見せたくない部分を暗く、見せたい部分を明るく照らすようにしましょう。

次に、BeforeとAfterでは構図が同じなので気付きにくいことなのですが、意図的に天井が写る範囲を少なくし、反対に床が見える範囲を広くしています。これは実際に寸法を図れば分かることです。インテリアコーディネートの際もできるだけ床を広く見せるようにしたほうが部屋が広く見えます

最後。Beforeの写真は、パッと見たときに左上の麦わら帽子が目に飛び込んできます。一方で、Afterの写真はベッドが最初に目に入ります。天井に近い位置を見れば見るほど天井が低く感じられ、逆に床に近い位置を見れば見るほど床に注目し、左右方向に広がりを感じるものです。

それだけでなく、額も敢えて壁には掛けずに、床に直接置くことで、視点をそちらに誘導しているのですね。ほかにも大きな椅子を置くことで、さらに視点を下に誘導しています。床が広く見えていないと逆効果ですが、壁にはビューポイントを設けず、床に視点を向けさせたほうが、部屋は広く見えるのです。

こういったことは「Before→After」のテレビや雑誌で実際によくおこなわれていることで、決してIKEAだけが消費者を騙そうとしてやっているわけではありません。

また、私は「こういう騙しテクに気を付けてくださいよー」という意図でお伝えしたわけではありません。「こういうテクニックが隠されていますから、実際のインテリアコーディネートで活かすことができますよ」という意図で申し上げているのです。

家具を買い替えるなどして大枚をはたかなくても、ちょっとしたコツでインテリアはかなり良くなります。そういった視点で「Before→After」写真をじっくり観察してもらえば、いろんなヒントがもらえるはずです。

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