見た目が同じなのに価格が違う!?ベルメゾンのキッチンすき間収納を比較してみた

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お片づけブログメディア”cataso(カタソ)”に収納マンの新しい記事が公開されましたのでお知らせします。

⇒ ”キッチンの収納家具「鏡面仕上げとプリント化粧板」どちらがおすすめ?選ぶ時に知りたいデメリット”

 

今回のカタソの記事はタイトルの通り、キッチンに置く収納家具を選ぶにあたって、鏡面仕上げのものとプリント化粧板のもののどちらがオススメかという話でした。鏡面仕上げとはグランドピアノのようにツヤツヤテカテカした表面の仕上げ方で、プリント化粧紙よりも水気や汚れに強い一方、一般的に価格は高くなります。

じゃあ実際のところ価格などの面でどれくらい違うのか。今回はベルメゾンネットで扱われているキッチンすき間収納2アイテムを比較してみましょう。



ベルメゾンの2つのキッチンすき間収納を比較

隙間キッチンボード

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アルミ扉スリムキッチンラック

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今回はベルメゾンネットで扱われている、上の2つのキッチン隙間収納を比較してみたいと思います。同じようなかたちで価格が高いものと安いものをピックアップしました。

パッと見た感じでは「どこがどう違うの?」という感じですが、スペックを見るといろいろ違うものなのです。なお、写真では前者が幅25cm、後者が30cmとなっていますが、いずれも幅30cmのものを比較します。

 

両者の違いはこんなところにあった!

隙間キッチンボード

  • 価格=税込34,452円(Dタイプ/幅約30cm)
  • サイズ=幅約30×奥行約40×高さ約180cm
  • 材質=本体:プリント紙化粧繊維板、前板:繊維板(MDF・エナメル塗装)、ガラス:3mm厚
  • 産地=日本
  • 棚板枚数=可動棚3枚
  • 引出杯数=5杯
  • その他=完成品(送料税込1,000円)、扉開閉方向左右交換可能

アルミ扉スリムキッチンラック

  • 価格=税込16,092円(幅約30cm)
  • サイズ=幅約30×奥行約41×高さ約180cm
  • 材質=本体:プリント紙化粧繊維板、前板:合成樹脂化粧繊維板(塩化ビニル)、フレーム:アルミ、扉:アクリル樹脂
  • 産地=中国
  • 棚板枚数=固定棚1枚、可動棚2枚
  • 引出杯数=4杯
  • その他=組立品(送料税込500円)

両者を比較するとパッと見た感じはほとんど同じように見えるのに価格が倍以上違います。価格の違いのもっとも大きな理由は、前者が国産の完成品であるのに対し、後者が中国産の組立品だという点です。前者は国産で完成品だから価格が高いというよりは、完成品の場合、輸送コストが高くつくので国内で作ったほうが合理的なのです。逆に組立品だと輸送コストはそれほど大きな違いが出ないため、中国で作ったほうが価格を抑えやすいというメリットがあります。基本的に家具を設計する段階で品質重視か価格重視かという分かれ目があり、細かい仕様もそれに沿ったかたちとなります。

次に大きな違いを挙げると、前者が引出前板をMDFのエナメル塗装としている一方、後者が同じく塩化ビニル仕上げとしている点です。エナメル塗装はいわゆる鏡面塗装と同等と思ってもらって差し支えないと思います。後者の塩化ビニル仕上げというのは某北欧使い捨て家具量販店で言うところのフォイル仕上げというやつですね。実際の仕様上はどちらも一長一短ではありますが、エナメル塗装のほうが手間が掛かるとともに高級感がある仕上げと言えます。

また、前者は扉にガラスを使用しており、後者はアクリル樹脂となっています。コストや高級感という点ではもちろんガラスのほうが上です。ただ、割れる心配がないという点ではアクリル樹脂という選択肢も悪くないと思います。

あと、前者は上台に3枚の可動棚がありますが、後者は固定棚1枚と可動棚2枚となっています。後者は組立式のため、固定棚を設けないとグラつきが抑えられないわけです。しかし固定棚があると棚板の位置を希望の位置に調整するのが難しく、一般的に使いにくいと言えます。

引出しの数についても、前者は5杯、後者は4杯となっています。完成品で引出5杯のほうがコストは掛かります。しかし、後者は単に引出が1杯少ないのではなく、最下段は2リットルのペットボトルが入る仕様となっているので、決して使い勝手は悪くないと思います。

その他、前者は扉を左右どちらにでも開閉できるように向きを変えられるようになっています。このあたりは高級モデルとしてメリットを打ち出したのでしょう。

 

なお、鏡面塗装で組立品というのはほとんど存在しないと思います。鏡面塗装で組立式にしようとすると、パーツごとに丁寧に養生しなければならないうえに、長距離輸送によってキズが付くリスクが高まるからです。組立式は安物、完成品は高級品というのは、どうしてもお決まりなのです。

総じてどちらがオススメかというと、個人的には前者です。私は家具の組み立ては好きなので決して苦にならないのですが、やはり組立式の引出しでは十分な耐久性は期待できません。また、引出しを4杯も組み立てるなんて、私でもハッキリ言って面倒です。組み立てが苦手な人は手間賃と考えてもこの価格差は十分価値があると言えるでしょう。

こういった価格差を商品詳細ページでもっと丁寧に伝えれば、良いものが売れる余地は十分あると思うんですけど、少なくとも前者に関しては十分伝わっていないでしょうね。「良い家具はネットでは売れない」のではなく、まだまだ販売者の努力が足りないとつくづく思います。

 

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