私の経験上、書類の収納に困っていると言う人の手帳使用率はかなり低いです。お仕事をしている方の場合は、次回の訪問予定を伝えるとスケジュール帳に書き込む方も少なくはないのですが、スケジュール以外のこととなるとメモ帳などに書くことが多いです。
もっと困っちゃうのが、台所に吊り下げたカレンダーに予定を書く人です。別にノートなどを持ち歩く人もいますが、何か伝えるとそこらへんにある紙切れに書き込んで、「書類の収納に困る」と言うのですから参ってしまいます。
書類の収納に困るようなら、手帳またはスマホの手帳アプリの使用は必須です。手帳やスマホの手帳アプリを使う人がもっと増えれば、書類の収納で困る人はもっと減ると私は思っています。
しかし、現実はなかなか厳しいようです。
カレンダー派が結構多い
マクロミルがおこなった「手帳に関する調査」によると、普段使っているスケジュール管理ツールとしてもっとも多いのは「紙の手帳」で、「紙のカレンダー」がそれに続きます(調査結果はデータグラフ集に掲載)。調査対象者の16.3%が「専業主婦・主夫」で、36.1%を占める「会社員」のうち内勤者がそれなりに多いのだとは思いますが、それにしてもカレンダー派が想像以上に多いという印象です。
なお、スマホなどの手帳アプリ利用者はプリインストールアプリと自分でインストールしたアプリの利用者を合計すると「紙の手帳」と同等と言えますが、メインで使っているかどうかは不明です。
紙の手帳は女性、アプリは若者が支持

出典:PR TIMES(以下同)
ともあれ、今回の調査の関心事は基本的に「紙の手帳」vs「スマホアプリ」のようです。男女それぞれ年代別に使用率をまとめてみると、上表のようになりました。総じて女性のほうが紙およびアプリの使用率が高い傾向が分かりますが、基本的に女性のほうが紙の手帳の利用率が高く、若者ほどスマホアプリの利用率が高いようです。
ちなみに今回の調査対象者のうち59.0%が既婚者で、子供アリは53.0%、男女比はほぼ半々です。子供のスケジュール管理は女性任せになっていることが多く、男性は自分のスケジュールさえ管理すれば良いという状況がこのような結果に繋がっているのかもしれません。
手帳はすぐ書ける&記憶に残る点が支持
では、手帳が支持される点はどのようなところでしょうか。上から順に「さっとメモが取れるから」、「手書きすることで記憶に残るから」、「パッとすぐに見ることができるから」、「場所やシーンを選ばず、どこでも開きやすいから」と続きます。
私は紙の手帳からスマホアプリに移行してから久しいですが、どれも納得です。スマホアプリも手軽に入力できますけど、紙の手帳に比べると自由度が低いです。また、スマホアプリだとどうしても記憶に残りにくいという難点があります。閲覧性や検索性はそれぞれ良し悪しがあるとは思いますけど、会社内で上司を前にスマホを覗いていたら注意されかねないというのはあるでしょうね(苦笑)
アプリのアラート機能は男性に人気
一方で、スケジュール管理系アプリの人気機能上位3位は「アラート機能」、「予定色分け等管理」、「定期予定の繰り返し登録機能」となりました。以下、「ToDo、メモ機能」、「イベントスタンプが使える」、「他のカレンダーと連動できる」、「招待した人と共有で使える」などが続きます。
アプリの人気機能は男女や年代によって支持層が変わるようで、アラート機能は男性に人気、予定の色分け管理は女性に人気、定期予定の繰り返し登録は男女ともに50~60代に人気となっています。
アラート機能は私もよく使います。アラートを設定しておけばギリギリまで仕事に集中できますからね。でも、予定の色分けはしていません。やはり子供のスケジュールは妻に任せているところが多いからでしょうか。定期予定の繰り返し登録機能は使ったことがないのですが、年代が上がるにつれルーチンなイベントが増えるんでしょうか。
以上の通り、紙の手帳、スマホアプリそれぞれにメリットやデメリットがあり、納得するところが大きいです。しかしやはり、どちらも使わないというのはナシだと思います。
今回の調査の冒頭では、スケジュール管理していない人が22.5%にも上ることが明らかになっています。スケジュールだけでもそんな調子ですから、ToDo、タスク、その他諸々のことを記録していない人は、もっと多数に上ることでしょう。
そんなことでは、書類の収納に困るだけでなく、時間を効率よく使うことができず、時間の無駄も非常に多いと思います。紙の手帳、スマホアプリのどちらでもOKなので、ぜひ活用していただきたいものですね。
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