半年以上、実質的に更新を停止しておりました「収納市場」をリニューアルしましたのでお知らせします。
⇒ 「収納市場」
思うところがあって、ワードプレスに移行したんですが、当初予想していた以上に大変でした。やっぱりサイトは新しく作るよりもリフォームするほうが大変ですね(苦笑)できるだけ細部にわたり内容まで加筆修正したかったんですけど、あまりに時間が掛かりすぎたために一部は古い情報のままになっております。様子を見てできる限り更新して参りたいと思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。
インターネットの普及でカタログ通販のシェアは低下
収納市場は2004年に「カンタン収納ランド」内に設け、2007年に別サイトとして独立させたものです。誕生以降、10年以上に渡り、主にカタログ通販で取り扱う収納グッズや家具を紹介してきました。収納市場を作った当時はまだ、アマゾンが「インターネットの本屋さん」で、楽天市場よりもYahoo!ショッピングのほうがメジャーだった時代。女性がパソコンでネットショッピングをするということもあまり一般的ではありませんでした。
ホームセンターや家具屋などで手に入らない収納グッズや家具はカタログ通販で探してみるというのが当時の私の行動パターンでした。現在も基本的にはそのパターンに変わりはありませんが、そこにニトリやイケア、アマゾンや楽天市場などという選択肢もあります。私だけでなく、収納グッズや家具を探そうと思ったら同じようなパターンを踏む人も多いのではないでしょうか。
改めて言うまでもなく、21世紀に入ってからは、パソコン、スマホ、タブレットの普及とともに、世の中が大きく変わりました。収納グッズや家具についても同様で、ネットを通じて多くの情報を得ることができ、選択肢も非常に多くなりました。結果的にカタログ通販の相対的シェアが低下しましたが、それでも私の目から見てカタログ通販で扱っている収納グッズや家具は相変わらず魅力的なものが多いのです。
「女子力」を活かしたカタログ通販の企画力
私にとってカタログ通販の収納グッズや家具が魅力的なのは、ホームセンターや家具屋で扱っていない商品が豊富にあるという点です。リアルなホームセンターや家具屋だけでなく、ほかのネットショップでも手に入らないものがたくさんあります。特に、キッチン、洗面脱衣所などの水周りの収納グッズが魅力的で、これはやはり女性の視点が活かされているのではないかと思います。
収納グッズや収納家具のメーカーは中小企業が多く、男性が主体となることが多いうえに、自社の得意分野で製品を開発するため、必ずしも消費者のニーズにマッチしていません。その点、カタログ通販で商品を企画するメンバーには女性が多く、自らのニーズをカタログ誌上に反映させています。また、メーカー提案による商品はどうしても「点」になりがちですが、カタログ通販ではセレクトショップのように商品を「面」で捉えますし、男性主体だとどうしても「できること」から考えてしまいがちなことを、女性は「欲しいモノ」を実現するべく行動するというところもうまく活かされていると思います。
「出尽くし感」のあるカタログ通販の収納グッズ&家具
カタログ通販の扱う収納グッズや家具は大変魅力的なのですが、近年は他の販売チャンネルとの競争が激しく、一時ほどの勢いはありません。もともと収納グッズにしても収納家具にしても売れる形というのは決まっており、それらはほんの一握りです。新しい商品を作ってもほとんど売れることがなく消えていくのがこの業界なのに、競争が激しくなってそれがますます顕著になったように思います。カタログ通販でも数年前までは新しい収納用品が次々と出てきて、どんどんグレードアップしていきましたが、最近は以前ほど目新しいものは出てこなくなってきて、逆に以前販売されていた商品が復活してきたりしています。
収納家具に関しては、少量多品種生産は国内家具メーカーの得意とするところですし、配送ノウハウも必要になってくるので、需要は旺盛とは言えないものの、カタログ通販としてはこれからも比較的扱いやすいジャンルだと思います。一方で収納グッズ(小物)に関しては、アマゾンや楽天市場のほうが販売チャンネルとしては強いと思います。カタログ通販は発注してから届くまでの納期が分からないということが多いというのも問題です。
カタログ通販は商品の企画力は素晴らしいのですが、今まで以上にメーカーとの繋がりを強化して、商品を企画し、迅速かつ丁寧な配送ネットワークを構築しなければ、生き残っていくのは難しいと思います。
カタログ通販の配送体制に不満を持つ消費者は多いと思いますが、逆に言うとそこに生き残りのチャンスがあると思います。ディノスとセシールが合併したり、ベルメゾン(千趣会)が大丸松坂屋百貨店を傘下に持つJ・フロントリテイリングと資本業務提携したりと、淘汰が進む業界ですが、これからも魅力的な商品を提供していって欲しいと願っています。
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