お片づけブログメディア”cataso(カタソ)”に収納マンの新しい記事が公開されましたのでお知らせします。
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行きつけの美容院で、いつものように頭皮や肩のマッサージをしてもらったときの話です。
スタッフの方が私の頭皮をマッサージしながら、「凝ってますね~」と言うので、私は思わず、「え?そんなこと分かるんですか?」と聞きました。私も人の肩を揉むことはあるので、肩を触って凝っているかどうかということは分かりますが、頭皮を触ってそんなことが分かるとは思いもしなかったからです。
しかし、そのスタッフ曰く、肩と同じように頭皮でも凝っているかどうかが分かるそうです。素人では分からないことも、多くのお客さんの頭皮をマッサージした経験がある人には、そんなことも分かるようになるんですねー。
「人の振り見て我が振り直せ」はまさに至言
収納のプロにも、普通の人には分からないことが分かる場合がたくさんあります。たとえば、「旦那(妻)のモノが多い!」と嘆いている人は、7割方、その方自身のモノのほうが多いです。「旦那(妻)や子供が片づけてくれない!」と言っている人は、8割方、その人自身も片づけられていないということが多いです。そして、「家族が私の話を聞いてくれない!」と言っている場合は、ほとんどと言って良いほど、その人自身が人の話を聞いていないのです。
私も人のことは言えないのですが(苦笑)、案外、人というのは自分のことが分かっていないものです。目に見えているはずの自分の持ちモノの量ですら分からないのです。目には見えない性格や習慣、クセなんて、分からなくても仕方ないのかもしれません。
しかし、そういった目に見えないことも、他人を見ながら「自分はどうかな?」と少し考えてみるだけで、少なからず自分のことを理解することができます。昔の人はよく言ったもので、「人の振り見て我が振り直せ」というのは本当にその通りなんですね。そのためか、片づけが上手な人は内省的で、自己主張が少ない人が多いように私は思います。
片づけが苦手なことをネガティブに捉える必要はない
とは言え、片づけが上手な人がすべて内省的で自己主張が少ないわけではありません。そういう人は、よそ様のお宅にお邪魔してコーディネートをする仕事には向きませんが、片づけが上手なことは間違いありません。
また、そもそも片づけが苦手なことをネガティブに捉える必要はありません。人というのは概して何かしらのコンプレックスを持っているものですが、片づけが苦手であることをコンプレックスに感じることは微塵もないのです。
これも私が収納のプロとして経験を積む中で分かってきたことですが、片づけが苦手な人は片づけが上手な人が持っていないものをたくさん持っています。たとえば、片づけが上手な人は人よりもモノの心配をする傾向が強いです。モノを大切にすると言うと聞こえは良いですけど、モノよりも人を大切にするほうが理想的だと私は思います。
「人の振り見て我が振り直せ」というのも確かにその通りなのですが、そんなに謙虚に振る舞っていたら長い人生を楽しむことはできません。
人生は何事もバランスです。そういう機会も必要だと思いますが、そんなにちぢこまってしまうこともありません。片づけが苦手だからって、卑屈になる必要はないのです。人の振りを見て、時に自省しつつ、自分自身の良い部分にもスポットを浴びせるようにしましょう。
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