クローゼットのハンガーバーに吊るす「吊下げ収納ボックス」。ハンギング収納ボックスなどとも呼ばれますが、これって本当に使えるんでしょうか?今回は吊下げ収納ボックスのメリットとデメリットを踏まえながら、その有効性を検証してみたいと思います。
主材は布。軽いモノならOK
吊下げ収納ボックスはイケアやニトリ、ホームセンターでも購入できますが、基本的な構造は同じで、主材は布。棚板の部分には厚紙やポリプロピレンのシートが入っています。
またサイズは各種ありますが、正面から見た場合の幅は300mm前後、奥行は400mm前後、高さは800~1250mm程度であることが一般的です。これは3段カラーボックスを縦置きにして横に向けたような寸法です。
イケア、ニトリ、その他メーカーともに、耐荷重については触れられていません。ただ、布でできており、ハンガーパイプにマジックテープなどで固定するという構造上、軽いモノしか乗せられないことは明らかです。なので一般的には下記のようなモノなら問題なく収納できると言えます。
- ワイシャツなどの折り畳んだ衣類
- 帽子、ストール、マフラー、手袋などのファッション小物
- コサージュ、ウィッグなどのアクセサリー
逆に、本やバッグなど、ある程度重さのあるモノを乗せると、棚板の部分がたわんでしまって見苦しいだけでなく、出し入れもしにくい状態になってしまいますので、重いモノには向いていないと言えます。
また一般的にクローゼットは奥行が600mm程度あるのに対し、吊下げ収納ボックスは奥行が400mm前後と小さいので、十分にスペースを活用できていないと言えます。
重いモノは床にラックなどを置いて収納するのがGOOD
吊下げ収納ボックスが重いモノを収納するには向いておらず、スペースも十分に活用できていないとなれば、どうすればそれらの弱点を克服して、重いモノをスペースの無駄なく収納できるでしょうか?そんなときは上から吊るすのではなく、下から攻める方法を考えるほうが良いでしょう。
もっとも手軽な方法はルミナスラックなどのスチールワイヤーシェルフを使うことです。棚板が4本の支柱で支えられているため、正面からでも横からでもモノを出し入れすることができます。また耐荷重は上写真の商品の場合は120kgありますので、たいていのモノを問題なく収納することが可能です。また、既成のセット品はサイズや棚板の枚数が限られますが、豊富なパーツから好みのサイズや組み合わせを選ぶこともできます。
ただし難点としては、吊下げ収納ボックスに比べると価格がちょっと高くなってしまうことです。かなり頑丈にできているので当然のことと言えばその通りですが、軽いモノを手軽に収納したいなら吊下げ収納ボックス、重いモノをスペースの無駄なく収納したいなら床にラックを置くという方法で対応するのが適切と言えるかと思います。もちろんそれら両方を併用するというのもひとつの方法ですね。
関連記事




コメント