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片づけるためには「嫌われる勇気」が必要!

先日、『嫌われる勇気』(著:岸見 一郎・古賀 史健/ダイヤモンド社)を読みました。

もう3年以上も前に発売され、ベストセラーになったアドラー心理学の本です。既にアドラー心理学と絡めた片付け本も発売されているということもあって、私も関連書籍とともに買ってはみたものの、長らく「積ん読」の状態となっておりました(苦笑)

なぜそのような状態になってしまったかというと、その前に読んだアドラー心理学の本が私にとってあまりにも退屈というか苦痛だったからです。それでアドラー心理学とは苦行のような学問だと思ってしまったのです。しかし、『嫌われる勇気』はとても分かりやすく、大変興味深く読むことができました。

結論から言って、『嫌われる勇気』を読むことは片づけに大いに役立つと私は思います。特に、「家族が片づけてくれない」、「片づけるモチベーションが湧かない」、「何をどこに置けば良いか分からない」という悩みを抱えている人にとって、多くの気付きが与えられるのではないでしょうか。



片づけは難しい?難しくしているのは実はあなた自身!

『嫌われる勇気』では冒頭から片づけで大切なことのヒントを伝えてくれています。

それは「世界」が複雑なのではなく、ひとえに「あなた」が世界を複雑なものとしているのです。

「片づけは難しい」とよく言われます。しかし、そうではありません。日々の生活に合ったモノを選び、それを出し入れしやすいように配置するだけで良いのです。

それなのに、重要ではないこと…たとえば将来の不安だったり、今となっては変えられない過去のことだったり、子供の人生に土足で踏み込むようなことまで考えてしまうから、片づけが難しいものになってしまうのです。

そしてそれは他人や身の回りのモノのせいではなく、「あなた」自身の問題ということです。

 

いま、あなたの目には世界が複雑怪奇な混沌として映っている。しかし、あなた自身が変われば、世界はシンプルな姿を取り戻します。問題は世界がどうであるかではなく、あなたがどうであるか、なのです。

難しく感じてしまう片づけをシンプルで簡単なものにするためには、あなた自身が変わる必要があります。その方法は本文で詳しく書かれていますから、今は心配する必要はありません。アドラー心理学を理解すれば、あなた自身を理想的な状態に変え、簡単に片づけができるようになります。

「旦那に進んで家事をやらせる技術」や「子供を褒めて伸ばすテクニック」などは必要ありません。私自身、この手の人をコントロールする技術の類は有害であると考えています。そんな見当違いなテクニックに走らずに、ただ自分自身を見つめ直すだけで良いというのがアドラー心理学の根本です。

 

そこに映る世界は強烈にまぶしく、思わずまぶたを閉じてしまうかもしれません。再びサングラスがほしくなるかもしれません。それでもなお、サングラスを外すことができるか。世界を直視することができるか。あなたにその〝勇気〟があるか、です。

しかしながら、アドラー心理学を理解するには認めたくない真実に直面することになります。今まで信頼していた人が本当は大悪党だった…というのと同じような衝撃があるかもしれません。

もっとも実際は、大嫌いだった人のことが許せるようになるようなことのほうが多いと思います。また、今まで正しいと思っていた自分自身が間違っていたことを受け入れざるを得ないこともあるかもしれません。

自分が良かれと思ってやっていたことがそうではなかったということがいくつも出てくると思います。その事実から目を背けず、受け入れる「勇気」が必要になります。

 

私にとっての座右の書は今まで『7つの習慣』(著:スティーブン・R. コヴィー/キングベアー出版)ただ1冊でした。大変素晴らしい書物なのですが、どうにも難解のようで、いくらオススメしても周りの人からはあまり良い反応は返って来ません(苦笑)

一方の『嫌われる勇気』は哲学的であり、古典文学のようでもあり、これも平易とまでは言えないと思います。しかし、対話形式で進められているので、学者が書いたケーススタディ的な『7つの習慣』よりは格段に読みやすいと思います。

『7つの習慣』はアドラー心理学とは関係ありませんが、今まで制御不能だと思っていた身の回りの世界を自分自身の視点を変えることで対応できるようになるという点では『嫌われる勇気』と同じと言えると思います。

『嫌われる勇気』は既にベストセラーとなっているので既にお読みになられたという方のほうが多いと思います。もしまだでしたら、是非一度読まれることをオススメします。片づけの視点が180度変わること請け合いです。

 

【続編】アドラー的には「片づかない原因」は意味がなく「片づける目的」さえ持てば良い?

 

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