元号が平成から令和に変わって、早くも2ヶ月が経とうとしています。皆さんは令和になって何か思うところがあるでしょうか?私は残念ながら何も実感がありません(苦笑)
しかし、30年以上も続いた平成という時代が終わったことは紛れもない事実です。昭和を懐かしむように、時間の経過とともに平成との違いを実感するときが来ることでしょう。
このたび、博報堂生活総合研究所が「消費1万人調査」の第一弾として、「平成の消費観・消費行動に影響を与えたもの」を調査、結果を公表しました。まずはその結果を見てみましょう。
平成の消費観・消費行動に影響を与えたもの

出典:PR TIMES
博報堂生活総合研究所が全国に住む15~69歳の男女1万を対象に、平成に登場した商品・サービス・政策・流行などを生活者に提示したうえで、「自身の買い物や消費、お金のやりくりに対する考え方・行動に大きな影響を与えたと思う」と回答したものをまとめたのが上表です。
もっとも影響があったと言えるのは、第1位の「携帯電話、スマートフォン」 。平成元年頃にこれまでNTTが独占していた自動車電話事業が自由化。1995年にPHS、1999年にカメラ付き携帯電話が発売、2008年にiPhoneが日本に上陸してスマホが普及し、現在に至ります。スマホさえあれば、カメラは要らない、パソコンも要らない、固定電話も、新聞や雑誌も、ゲーム機も、店も、財布も、友達も要らないというわけで、そりゃあ消費行動に影響が大きいわけですね。
第2位は「インターネット通販」。あれだけ存在感を持っていた百貨店もトイザらスも、amazonや楽天市場などのインターネット通販にやられました。カタログ通販もそうですね。近所の商店街も廃れ、さらにネット通販での買い物が加速しました。
第3位は「パソコン」。実はわたくし、中学1年生のときはパソコン部に在籍していたんですが、当時はまだPC-8801ですら庶民には手が届きにくい状況で、オタクの先輩たちがせっせとプログラムを入力してはつまらないゲームをやってました。まさかそれから十数年でパソコンが一般家庭に普及して、さらにスマホに置き換わるなんて思ってもみませんでした。
第4位は「100円ショップ」。確かに100均で買えるものは100均で買っちゃいますよね。大量消費が美徳の時代は終わったなんて言われますが、相変わらず大量消費を続けているようにも思いますし、100均のクオリティーが上がってコスパの概念が変わったようにも思います。
5位に「断捨離」が登場
そして第5位には「断捨離」が登場。断捨離の本当の意味を理解している人がどれほどいるのかと思いますが、おそらくはダイエットするようにモノを捨てることに目覚めたということでしょう。買ってしまってから置き場所に困ることがないように考えるだけでなく、手放す手間やコストまでシッカリと考えることが重要だと多くの人が気づいたんでしょうね。
より詳しい調査結果を見ると、この断捨離については興味深いことが分かります。男性では全世代で上位10位以内に断捨離はまったくランクインしていません。一方で、女性の20~60代では10位以内に必ずランクインしているのです。特に30代以上では上位5位以内となっています。
男性は家の片づけのことなんて気にすることがないということかもしれません。もしくは、女性のほうがキャッチーなフレーズに敏感なのかもしれません。理由は定かではありませんが、女性のほうが断捨離を強く意識しているのは事実のようです。
ほか、片づけに影響しそうなところで言うと、第14位に「フリマアプリ」がランクインしています。メルカリは2013年に登場し、まだ6年ほどしか経っていません。普及したと言えるのはまだこの3年ほどです。それを考えると、14位に入っただけでもすごい影響力と言えますね。リサイクルショップも大変です。
これからもしばらくはモバイルファーストで、インターネットが生活に密接に関わってくることでしょう。もはやインターネットを遠ざけて生活することは不可能だと思います。
モノを買うにせよ、処分するにせよ、基本はインターネット。もちろん情報もネット経由です。片づけ上手になるためには、ネットを上手に活用することが重要と言えそうです。
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