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すき間収納からミニマリストまで!収納本のタイトルで「平成」を振り返る

平成の収納

平成の時代が終わり、新しく令和の時代が始まろうとしています。

いま思えば、平成はモノとの関わり方が大きく変化した時代だったと思います。平成元年12月に日経平均株価が史上最高値となり、その2年後にバブルが崩壊。拡大の時代から縮小を余儀なくされる時代となりました。

その変遷を分かりやすく把握する方法として何が最適かと考えたところ、収納本のタイトルの変化を見ていくことにしました。以下、アマゾンで現在扱われている収納本のタイトルを平成元年から追った結果を紹介したいと思います。

 

平成元年(1989年)

小さな家の収納工夫全実例 (別冊美しい部屋)

平成元年当時はまだ収納に関する本や雑誌は少なく、アマゾンでヒットしたのは別冊美しい部屋の『小さな家の収納工夫全実例』くらいでした。”整理上手のミセス14人の収納アイディア知恵くらべ”などの文言が躍る表紙は、むしろ昭和の雰囲気を感じさせます(笑)ちなみに当時、収納マンは中学1年生で、まだ収納のことなどまったく興味がありませんでした。



平成5年(1993年)

らくらく収納術―性格別、アイデアとノウハウ(近藤典子)

平成5年には近藤典子先生の本が登場。これ以降、徐々に収納関連の本が登場するようになりました。

 

平成7年(1995年)

生き方が変わる 女の整理収納の法則(飯田久恵)

平成7年には飯田久恵先生の本が登場。今さらながら、「整理収納」という一連のフレーズがこの頃から使われていたことを初めて知りました(苦笑)

 

平成8年(1996年)

Dr.コパの風水「超」収納塾(小林祥晃)

Dr.コパさんが風水と収納やインテリアを絡めたというのも流行りましたねー。もっとも、家相やインテリアに絡めた本は昭和の最後から発売されています。

 

平成12年(2000年)

「捨てる!」技術(辰巳渚)

世紀末を迎え、「収納」がナンセンスとされ、「捨てる」ことの重要性が説かれるようになりました。

 

平成13年(2001年)

「捨てる!」快適生活(飯田久恵)

テレビで近藤典子先生の収納術がもてはやされる一方で、「捨てる」ことをテーマにした本が続々と発売されました。中でも飯田久恵先生の『「捨てる!」快適生活』が大ヒット。ちなみに翌2002年、わたくし収納マンはシーベックスインテリアを開業しました。

 

平成15年(2003年)

収納の基本(近藤典子)

下着のたたみ方までオール写真入りで解説した近藤典子先生の『収納の基本』は収納の教科書と呼ぶにふさわしい画期的な本でした。

 

平成19年(2007年)

夢をかなえる幸せの収納力(芝谷浩)

大御所の著作と並べて紹介するのはお恥ずかしい限りですが、平成19年には収納マンの本が初登場。サービス業として収納を専門におこなう者の初の本となった点が画期的と言えます。

一番わかりやすい整理入門(澤一良)

整理収納アドバイザー公式テキストが発売されたのもこの年でした。この頃から同様の資格が乱立し、収納戦国時代が始まったとも言えます。

 

平成21年(2009年)

新・片づけ術「断捨離」(やました ひでこ)

「片づけ=断捨離」と言われるようになった画期的な本。「捨てる」という単語をポジティブに捉えたと言えるのかなと思います。

 

平成22年(2010年)

人生がときめく片づけの魔法(近藤麻理恵)

おそらく現在、世界でもっとも有名な片づけの本。まだ最近のことだと思っていましたが、もう8年以上も経つのですねー。

 

平成24年(2012年)

捨てずに片づく9ステップ(芝谷浩)

とにかく捨てることが良しとされる時代となったことに抵抗すべく上梓しましたが、時代の流れには逆らえませんでした(苦笑)ちなみに、2011年の東北大震災の影響からか、この頃から生前整理や実家の片づけが注目されるようになりました。

 

平成27年(2015年)

ぼくたちに、もうモノは必要ない。(佐々木典士)

ゆるりまいさんの『わたしのウチには、なんにもない。 』の頃からモノがない暮らしに注目が集まっていたと思いますが、「ミニマリスト」という単語はこの本から生まれました。

 

以上、ごく一部ではありますが、平成の収納本のタイトルを順番に追ってみました。カラーボックスやスノコを使ってとにかくモノを効率良く詰め込むことを良しとした時代が懐かしいです。

令和の時代の片づけ、収納は、どのように変化していくのでしょうか。私などにはまったく予測不能ですが、ともあれ国民すべてが快適で明るい暮らしを実現できることを願うばかりです。

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コメント

  1. 名無しの片付け苦手子 より:

    ここにはありませんが、断捨離が爆発的に流行った当初、捨てられないことに罪悪感や後ろめたさ(夫が元々必要最低限で良い!!タイプ)があって自分の中で「捨てる=善、捨てられない=悪」の様になっていた頃にカレン・キングストンの本で大分楽に考えられる様になりました。
    おかげで色々選別出来て引っ越しの時に楽出来ましたww
    ただ、本自体は西洋版風水らしくnetにはスピ系の書き込みばっかりですけどね(´・c_・`)

    • 収納マン より:

      名無しの片付け苦手子さま

      はじめまして^^

      カレン・キングストンさんの『ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門』、そう言えばありましたねー!
      日本では飯田久恵先生の『「捨てる!」快適生活』の翌年、平成14年(2002年)の発売となっています。

      amazonでは整理収納ジャンルではなく、占いのジャンルになっていたのですね^^;

      「捨てる=善、捨てられない=悪」という強迫観念を持ってしまうということは確かにしばしば見受けられます。
      このあたりもやはり、片づけとダイエットは似ているなーと感じるところです。

      • 名無しの片付け苦手子 より:

        その物が見ていて幸せな気持ちになるならどんなに古くてボロボロでも持っていて良い。反対に嫌な気持ち、思い出があるものはどんなに高くても好きでも手離した方が良い。これが一番役にたちましたね。
        子供が生まれて初めて夫が買ってきた新生児服は母乳で汚いですが時々家族で眺めてます。
        私にはときめく、ときめかないよりこっちが分かりやすい。

        こちらのサイトは中古戸建に引っ越して、奥行きの深い階段下収納(×3)のアイデア探してたどり着いて即ブックマークですよ。
        人の家造りは見てるだけなので好きですね。楽しんでます。

        • 収納マン より:

          名無しの片付け苦手子さま

          > 私にはときめく、ときめかないよりこっちが分かりやすい。

          なるほど、同じようなことが書かれているようでも、受け手にとって響き方が違うものですねー。
          やはり、バックボーンも含めて共感できる点の多寡によるところが大きいのでしょうか。

          それにしても、奥行きの深い階段下収納が3つもあるというのはスゴイですね!
          先日、あるモデルハウスの階段下収納を見ていて、息子が「ここが部屋でも良いかもー」と言っていましたが、活用の仕方は悩ましくも挑み甲斐がありそうです♪