前回に引き続き、リビングセット(ソファー+センターテーブル)の選び方について紹介します。書く前は「たいしたネタないな~」と思ってたんですけど、書き出すと意外と止まりません(笑)

前回はレイアウトのイメージをしてもらうためにいくつかのソファーやそれに類するものをピックアップしました。一般的にイメージされる「ソファー」の枠を取っ払ってイメージを広げたもらいたかったからです。
でもあんまりイメージを膨らませ過ぎると、本題を逸脱して余計に何を選んで良いのか分からなくなってしまうでしょうから、今回は元に戻して一般的なソファー、特に比較的コンパクトなものを中心にをピックアップしたいと思います。
冨士ファニチア・Agio
いきなりコレをピックアップするっていうのも私自身不思議な感じがしますが、冨士ファニチアのソファーは好きですねー。成形合板のフレームの上に置きクッション。これを3つ繋げれば3人掛けソファー、2つ繋げればラブソファー。もちろん片肘や両肘もあります。
もちろん座り心地も良いのですが、軽くて運ぶのが楽だし、組み合わせを変えてレイアウトの変更もしやすい。クッションが傷んでくればその部分だけを買い替えれば良いんですから合理的です。超ベストセラーの飛騨産業の穂高も同じようなスタイルですね。
HUKLA (フクラ)・EMDEN(エムデン)
個人的に大好きなのはHUKLA (フクラ)のソファーです。最近は大型化して座り心地も軟らかいものが多くなっているのですが、私が好きなのはむしろEMDEN(エムデン)などのオールドモデルです。寝転がるには不向きですけど、割りとコンパクトでしっかりと包み込まれるような感じ。背もたれが低く圧迫感が少なくて女性に人気です。ちなみにエムデンも前述の冨士ファニチアのソファーのように分割できるのが素敵です。
日本の庶民の住宅は狭くなっている一方で、21世紀に入ってからのソファーは大型化する傾向にあります。一時期のヤンキー好みのフカフカで総革のソファーこそ減りましたが、私のような庶民が好むようなコンパクトなソファーは安物を除いてはあまり多くないですね。
KEYUCA(ケユカ)・フランク ソファ2.5P

出典:KEYUCA
私はKEYUCA(ケユカ)大好きです。ニトリよりちょっと上の価格帯で、無印良品と違ってちゃんとした家具を扱っているからです。色合いも落ち着きつつもカラフルで雰囲気が良いです。
それはともかく、オススメしたいのはこのソファーというよりは2.5P(2.5人掛け)というサイズです。2Pワイドと呼ぶこともあります。普通、ソファーを選ぶとしたら3人掛けか2人掛けじゃないですか。でも往々にして、3人掛けでは大きすぎる、2人掛けではちょっと物足りないということがあるのです。その点、2.5人掛けなら140~160cmくらいでちょうど良いことが多いのです。ちなみに我が家も2.5人掛けのソファーです。
でも2.5人掛けって少ないんですよねー。狭い日本の住宅にはピッタリだと思うんですが…。
浜本工芸・No.3900リビングチェア
別にどこのメーカーでも良かったんですけど、木肘付きのソファーは大好きです。ソファーってどこが一番に痛むかというと肘なんです。でも肘が木でできていたらなかなか痛まないわけですよ。おまけに置きクッションならフレームはそのままでクッションだけ交換できるので合理的です。
木肘付きだとガッシリ安定しているから、私のような腰痛持ちは立ち上がるときにすごく楽なんです。また木肘付きのものは比較的コンパクトなものが多いのも良いです。
ちなみに傷みやすい個所の2番目は背の角の部分。次に座面です。もちろん使い方にもよりますが。これらは座ったときに背や脚に当たる部分なので、残念ながら痛むことを避ける方法はありません。
カリモク60・ロビーチェア3シーター
先ほどのフクラのところでの話とちょっと重複しますが、昔のソファーって割りとコンパクトなんですね。カリモク60然り、やはり前述の飛騨産業・穂高も然り、カリモク家具のコロニアルや金華山、マルニ木工の地中海やグレースなんかもそうですね。
逆に言うと、いわゆるカフェ風でコーディネートすると、割りとコンパクトなソファーが選びやすいと言えます。カフェ風って言うと一般的にはかなりシブいイメージになりますが、今風のナチュラル×カフェな感じのものもあります。
カフェ風でコーディネートするとどうしてもあまり良いソファーはありませんし、座り心地もあまり良くないものが多いですが、トータルコーディネートと限られたスペースにバランス良く収めるということを重視するならアリだと思います。
という感じで、ソファーをいくつか紹介しながら色んなことを説明してみました。ミース・ファン・デル・ローエのバルセロナチェアや、ル・コルビジェのLC2とかを紹介したほうが、インテリア・コーディネーターらしくてカッコイイんでしょうけど、なにしろ庶民なもので、そういうデザイナー家具にはまったく興味がありません(苦笑)所詮ソファーは消耗品ですから、手の届きやすい価格で、しかも周りに置く家具のテイストをあまり意識しないで済むような、気軽に座れるものにしか私は興味が持てないのです。ま、それを貧乏性というのかもしれませんが…。
とまれ、先に具体的な商品を見ていきましたので、次回は素材などについて紹介していきたいと思います!
続編


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