年末の大掃除となると、妻に促されて夫は渋々協力するというイメージを持っていませんか?
ダスキンが全国の20歳以上の男女計4,160人を対象に2016年末の大掃除について調査した「第13回 ダスキン 大掃除に関する意識・実態調査」によると、むしろ夫のほうが前向きに取り組もうとしていることが判明したそうです。
「年末の大掃除は夫婦で」と考える夫が多い結果に
出典:PR TIMES
調査対象のうち2,584人に「2017年末の大掃除を配偶者と一緒に取り組みたいか」と問うたところ、夫の92.5%が「一緒に取り組みたい」と回答しました。これは妻の77.3%よりも多い数字です。
「ホンマでっか?」とツッコみたくなるところではありますが、これが事実であれば頼もしい限り。女性は臆することなく夫に年末の大掃除を手伝わせると良いでしょう。
ただしこの調査、回答した夫は「2016年末に大掃除を行った」人です。年末の大掃除を妻任せにしてしまった夫にも同様の質問を投げかけたらどうなったかということはちょっと考えたくないですね(苦笑)
また、夫婦で大掃除をすることに前向きな夫が多くても、同様に思う妻が少ない結果を見ると、「夫がやるとかえって面倒臭い」という女性の本音もうかがえるように感じます。
一緒に大掃除をしたい理由は夫婦間で温度差
次に、「配偶者と一緒に大掃除を取り組みたい理由」を問うたところ、夫・妻ともに「一緒に取り組むと早く終わるから」(夫:71.2%、妻:68.9%)がもっとも多い結果となりました。
2位以下は、妻は「自分ではできない所(高所・力仕事)があるから」(64.5%)、「一緒に取り組むと体力的な負担が減るから」(63.7%)という理由を挙げました。これは夫のほうが身長が高く体力もあることが期待されているのだと思います。
夫の回答の2位は「一緒に取り組むと体力的な負担が減るから」(47.7%)、3位は「一緒に掃除をすることが以前からの習慣だから」(20.9%)、4位は「自分だけでは掃除の手順や方法が分からないから」(19.2%)と続きます。「一緒に掃除をすることが以前からの習慣だから」は妻の約2倍、「自分だけでは掃除の手順や方法が分からないから」は妻の約3倍となっていることに注目です。
今回の調査では同じ世帯の夫婦が回答しているとは思われないため、男性女性で現状認識が異なるのは当然です。それを踏まえても、配偶者と一緒に大掃除を取り組みたい理由として「一緒に掃除をすることが以前からの習慣だから」と答えた夫が妻の倍もいるというのは奇妙です。おそらく、妻のほうには夫と一緒に大掃除をやったという実感がないのではないでしょうか。
つまり、こういうことです。夫は夫婦で大掃除をやったと思っていても、妻から見ると夫は自分の部屋を片づけただけだったり。もしくは、夫は大掃除をかなり手伝ったつもりでも、妻からすればそれはごく一部にすぎなかったり。料理はするけど後片付けまではしてくれないという状態に近いんじゃないでしょうか。
もうひとつ、「自分だけでは掃除の手順や方法が分からないから」と答えた夫が妻の3倍もいたというのは情けないですねー(苦笑)いかに男性が普段の掃除を妻任せにしているかということの表れでしょう。
ちなみに今回の調査では、夫婦共働き、専業主婦いずれの家庭でも、年末の大掃除をした夫は約58%となりました。妻も働いているかどうかに関わらず半数以上の夫が年末の大掃除を実施しているということは肯定的に捉えたいと思います。
ただ、同じ男性としては夫ももっと積極的に普段から家の掃除に取り組むべきではないかと思います。ダスキンはこの調査結果をかなり前向きに捉えているようですが、私にはちょっとそうは思えないですね。
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