ニトリは銀座に出店以来、次々に都心に店舗を増やしています。家電量販店も都内に店舗を持っているところが強く、郊外主体のチェーンは苦戦を強いられていることから、小売業界はどの業種でも都心を攻略することが必須と言える状況です。無印良品やユニクロも然りですよね。
一方で北欧風B級家具販売店のIKEA(イケア)。近年は意外と不調であることが伝えられていますが、それも都心に店舗がないからなどとも言われてきました。
ところがここに来て、都心進出が明らかとなりました。
2020年春に原宿駅前に出店予定

出展:PR TIMES
IKEAが出店するのは原宿駅前で2020年春の予定。NTT都市開発が2017年3月から開発を進めている複合ビル「原宿駅前プロジェクト」の中だそうです。
売場面積は従来店舗のたった1/10
IKEA原宿店の店舗コンセプトなど詳細はまだ未定ながら、売場面積は約2,500平米と発表されています。立川ストアの店舗面積が23,723平米、そのほかの店舗も25,000平米前後であることを考えると、従来の店舗のたった1/10程度の大きさということになります。まあ、原宿駅前ですから必然的にそうなりますよねー。
ちなみに、2014年に閉店した仙台ミニショップ、今年閉店したタッチポイント熊本の売場面積がいずれも1,500平米だったので、それよりは広いということになります。仙台や熊本の事例を見ると、雑貨がメインではあるものの、家具も主要アイテムはそれなりに並ぶと考えられます。
しかし、オンラインショップをスタートしたことで役目を終えたと言ってタッチポイント熊本を閉店しておきながら、原宿では在庫がなくてもオンラインで注文可能とか言うつもりでしょうか。どのようなコンセプトが打ち出されるのか、生温かい目で見守りたいと思います。
長久手ストアのオープン以降、次の出店攻勢の手が止まってしまっていたIKEAですが、2020年春の原宿の開店で一気に軌道に乗せることができるでしょうか。長久手ストアのオープンでさすがに次の決算は大丈夫でしょうけど、なんとか2020年までは持ち堪えて欲しいものですね。
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