イケア長久手店オープンは2016年4月以降?イケアに漂う停滞感

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イケア長久手店イメージ図出典:流通ニュース

もともと2015年のオープンと言われていたイケア長久手店のオープンが2016年4月以降にズレ込む気配です。直近のニュースによると、下記のように伝えられています。

  • 2016年3月31日にイケア・ジャパンに長久手市が土地を引き渡すと発表
  • 愛・地球博記念公園に隣接する東部丘陵線Linimo公園西駅周辺を開発する一環
  • イケア・ジャパンは「できるだけ早く出店したいが具体的な出店時期は未定」とコメント

引用:流通ニュース(2015年07月13日)

 

オープンがズレ込んでいる理由は東京オリンピック開催に伴いデベロッパーの人手が足りないとか予算が合わないとかいうウワサもあるようですが、そもそもイケア・ジャパンは公式には長久手店のオープン日程を発表していません。「2015年に」というのは日経MJによる報道です。ただ、2016年3月31日に長久手市がイケア・ジャパンに土地を引き渡すというのは、年度中に処理を済ませたい行政側の思惑があり、一方のイケア・ジャパン側の思惑によってオープンが遅れているかのような印象を受けます。よってイケア長久手店のオープンは早くても2016年4月以降なのかなぁというのが私の勝手な予測です。

イケアは長久手店をオープンする以外にも、”2020年までに札幌市に進出するほか、関東と関西に各1店新設すると発表”。”現在、国内6つの大型店を20年までに14店に増やす”、”15年以降に広島市、前橋市、愛知県長久手市に出店する方針”とも発表しています(日本経済新聞・2014年2月24日)。ただし、それらについては公式には2013年6月のJR広島駅北側の土地取得以降、具体的な発表はありません。

2016/09/28追記:

業界紙のホームリビングによると、イケア長久手店のオープンは2017年秋頃の予定だそうです。店舗は2階建てで3階建ての駐車場棟を併設。売場面積は2フロア合計で2万平米。



イケア・ジャパンの売上停滞が原因?

イケア・ジャパンによる発表によると、日本での売上推移は以下の通りとなっています。

  • 2012年8月期:674億円(対前年15%増)
  • 2013年8月期:728億円(対前年8%増)
  • 2014年8月期:771億円(対前年5.9%増)

2014年4月に初の東京都内店舗となる立川店がオープンして半年が経過しているにもかかわらず、2014年8月期の売上は対前年43億円増の5.9%増。イケアは1店舗当たり100億円売っていると言われますから、2013年8月から2014年8月までは立川店の半年分が乗っただけで既存店は横ばいであったと推測できます。

家具業界は2014年4月1日の消費増税前の駆け込み需要でバブル期並みと言われるほど売上が好調になり、反対にそれ以降は当初予測したよりも大幅な売上低迷に見舞われています。イケア・ジャパンの場合は8月期の決算であるため、消費増税前後の両方の影響をモロに受けて、消費増税に関しては±0というところでしょうか。

このように売上が停滞していることが長久手店のオープンに影響を及ぼしている可能性は否定できないところもありますが、2008年11月に新三郷店がオープンしたのち、2012年4月の福岡新宮店のオープンまで約3年半のブランクがあったことを考えると、2014年7月に仙台店がオープンしてからちょうど1年の現在では、長久手店のオープンがあと1~2年先になってもおかしくはないと思います。

ただ、肌感覚で言うと個人的には、イケアには以前ほどの勢いは感じないというのも事実です。

 

ちょっと最近、イケアの家具が高く感じる

「イケアの収納家具は使い捨てと言って良い構造であるけれども、突板を多用していて見た目が良い」というのが以前の私の感想でした。引出しは秒殺で壊れるし、壁にネジなどで固定しないとマトモに自立しない。安全性に疑問が大きい。けれども日本の多くの組立家具がプリント化粧板でできているのに対し、イケアの家具は木を薄くスライスした突板を貼っていて見た目が良いし、外見上のデザインも良い。そんな風に思っていました。

しかし最近はちょっと事情が異なります。突板ではなく「フォイル」という素材のものが増えました。樹脂フィルム貼りのことと思われますが、つまりは天然木ではありません。だから以前のように突板の収納家具だったら「組立家具とは言え、突板だったらこの価格は安い」と思えたんですが、最近は「フォイルでこの価格?だったらもっと安心して使える日本のメーカーのもののほうが良い」と思うことが増えました

この1年ほどでドル円の為替相場が100円→120円になったので、輸入家具であるイケアの家具も20%程度値上げしなければやっていけないと思います。また、合板も天然木も値上がりしているので、20%の値上げでは足りません。しかし、単純に既存の商品を値上げした印象はありません。新商品が割高になっている感じです。

来月にはイケア・ジャパンの決算(発表は来年2月頃?)ですが、さてどうなるんでしょうね?おそらく前年割れは必至だと思いますが、家具業界の巨人であることには変わりはないと思います。長久手店や広島店のオープンも含め、変わらず目が離せない存在です。

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