モデルルームのインテリアが素敵に見えるのはなぜでしょう?設備が新しいから?家具がオシャレだから?洗練されたファブリックを使っているから?もちろんそれらはインテリアの要素のひとつですが、一番重要なのはやっぱり照明です。
逆に考えていただけるともっと分かりやすいと思います。リフォームをすればさすがに部屋の雰囲気は大きく変えることができると思いますが、家具やファブリックを変えただけでは費用を掛けた割りに部屋の雰囲気を変えることはできません。しかし照明を工夫すれば、ちょっとした出費で大きく部屋の雰囲気を変えることができるのです。実際、モデルルームには生活感に満ちた普通の家では考えられないほどに多くの照明器具が使われています。
布を掛けるよりも照明を活かすほうが効果的!
そう言われてもピンと来ないようでしたら、それはきっとインテリアにおける照明の重要さが分かっていない証拠です。「スポットライトを当てる」という表現があるように、人間は光に照らされたものに注目する習性があります。これをうまく活かせば、部屋の見せたい部分を際立たせ、見せたくない部分を目立たせなくすることができるのです。そうすると見せたくないモノに布を掛けて隠すよりも効果的にインテリアをブラッシュアップすることができます。
見せたくないモノに布を掛けるという方法を効果的だと思っているのは本人だけで、他の人が見ればわざわざ「あ、何か隠しているな」と気付かせるだけです。効果的でないどころか、まるで自爆行為です。その点、照明をうまく使えば、見せたくないモノから自然と目をそらすことができます。見せたくないモノに布を掛けるのではなく、見せたい部分に光を当てる方法は、我が子の欠点をつつくのではなく、良いところを伸ばす方法に似ていると言っても良いでしょう。
手軽に照明を収納に活かしてみましょう
インテリアにおいて照明は多ければ多いほど良いと言えます。しかし、埋め込み照明と比べて、あとで照明器具を増やすにはいくつかの問題があります。まずひとつはあまり大きな照明器具を置くのは難しいこと。天井全体を照らすような照明器具を取り付けるには工事が必要です。また、取り付け方法の問題があります。いきなり壁にネジで穴を開けてしまうのはやっぱり抵抗があるでしょう。そして、配線の問題。埋め込み照明の場合は配線も天井や壁に埋め込まれますが、あとから照明器具を置く場合は配線が見える状態になります。
そういったデメリットもありますが、埋め込み照明にもデメリットはあります。それはたった20年で陳腐化してしまうことです。これはちょっと思い出していただければ分かると思いますが、築20年以上のお宅の照明って、ちょっと今のインテリアとは違いますよね。インテリアはファッションと同じく流行りものですから、時間が経てば流行から遅れてしまうのです。
埋め込み照明に比べるとあとから照明器具を置くには難しい問題がありますが、気軽に試したり、模様替えを簡単にできるというメリットがあります。それを踏まえまして、今回は収納に活かせるオススメの照明器具をいくつか紹介したいと思います。
ニトリ・フロアランプ ウッドリング2 046F DBR
一番手軽に設置しやすい照明器具と言えば、やはりフロアランプだと思います。ちょっとしたスペースがあればそこに置くだけですし、配線も床を這うだけなのであまり目立ちません。
ニトリのフロアランプ ウッドリング2 046F DBRのように複数のライトが付いていると、いろんなところに光を当てることができるので、誰でも照明を手軽に楽しむことができます。ただこのデザインは数年前に流行ったもので、電球はE17口金のミニレフ電球を使うのに最適化されています。そのためLED電球を使うにはあまり適しません。
イケア・TIVED LEDフロアランプ
イケアは以前からLEDの使用に前向きなので、LEDを採用した照明器具が既にたくさんあります。イケアのTIVED LEDフロアランプも3つの電球を備えたフロアランプですが、これはLEDに最適化されたデザインと言えます。
フロアランプのデザインは現在に至るまでにシェードが小型化する流れがありましたが、LEDの普及とともにより小型化が進んでいると言えます。ヨーロピアン、ベーシック、和風など、伝統が重んじられるスタイルの場合はシェードが大きなフロアランプを使うのが良いと思いますが、現代的な印象にしたい場合は小さなシェードのフロアランプを使うのが良いでしょう。
イケア・TISDAG(ティスダーグ)LEDクリップ式スポットライト
次に紹介するのは同じくイケアのTISDAG(ティスダーグ)LEDクリップ式スポットライトです。こういうクリップ式の照明器具は昔からありますが、実用的なデザインのものがほとんどで、あまりインテリア的に優れたものはありませんでした。
クリップ式の照明器具の場合は、棚などに固定することができるので、配線を棚に這わせることであまり目立たなくすることができます。また、何もない壁に設置する場合は、ウォールシェルフに固定して使用するというのも良いと思います。
無印良品・超音波アロマディフューザー
照明器具をインテリアに活かすうえで、実は「スイッチを入れる」という動作が一番の障壁となります。シーリングライト(天井照明)は壁のスイッチプレートで操作することに慣れていますが、あとから追加した照明器具は別にスイッチを入れる必要があるからです。
インテリアの照明は自分で楽しむことが一番大事なのですが、来客時にスイッチを入れるだけでも構いません。でもやっぱりせっかくのインテリアを自分自身が楽しむためには、スイッチを入れることに別のベネフィット(利益)があったほうが良いでしょう。
無印良品の超音波アロマディフューザーを使えば、スイッチひとつで、灯り、空気、香りの3つを同時に楽しむことができます。ですからスイッチを入れることにベネフィットが多く、スイッチを自然に入れたくなるのです。
また、無印良品の超音波アロマディフューザーはコンパクトなので、棚やカウンターの上に手軽に置くことができます。棚にモノを詰め込みすぎないようにして、一段を飾り物のスペースにしてそこに置くようにすれば、うまく収納に活かすことができると思います。
今回紹介した照明器具はいずれも数千円の投資で手に入れることができるものばかりです。決して安物をチョイスしたわけではありません。そもそも照明器具というのは意外と安いのです。
これらの照明器具をうまく活用するには配線をどのようにして這わせるかということはよく考えておかなくてはなりませんが、照明は多ければ多いほど良いと言っても過言ではないですから、ぜひ気軽に取り入れていただければ良いんじゃないかと思います。
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