最近、ファッションやインテリアで「高見え」という言葉がよく使われます。高見えとは、ありていに言うと安物なのに高そうに見えるというということです。
賛否両論あろうかと思いますが、個人的には肯定的に捉えています。逆説的に言うと、お金を掛ければ掛けるほど良いインテリアになるのは当然で、にもかかわらず部屋が散らかっているばかりに高級家具が全然良く見えないということだってあるからです。
ファッションでもインテリアでも、安物なのにそうは見えないギリギリのところを見極め、またうまくコーディネートすることで、「高見え」させるというのは、ひとつのテクニックだと思います。
イケア・BYÅSテレビ台
その点で言えば、我らがIKEA(イケア)は「高見え」しそうな家具や雑貨がいっぱいですよね。イケアで家具を買うには目利きがとても重要で、安いのにそうは見えないものもたまにある一方で、多くは安くてハリボテで生命の危険さえあるものです。まさにロシアンルーレットに挑むような覚悟で家具選びに挑戦する必要があるわけですね。
イケアの「BYÅSテレビ台」はさすがに生命の危険こそないものの、サイズ160×42×46(45)cmで14,990円という価格は決して安いとは言えません。同じようなものは楽天市場でも完成品のものが同等の価格で買えますし、場合によっては国産の完成品でもこのくらいの価格で買うことができます。
つまり、決して「高見え」するとは言えないわけですね。
アイリスオーヤマ・ボックステレビ台BAB-100
むしろこっちのほうが「高見え」すると言えるかもしれません。写真で見るとイケアのBYÅSテレビ台にソックリなこちらは、アイリスオーヤマの「ボックステレビ台BAB-100」です。しかも、価格はイケアの半値以下です。
もっとも、サイズが違います。BYÅSテレビ台は160×42×46(45)cm、BAB-100は100×38.8×28.2cmです。さらに、BYÅSテレビ台の表面はハイグロス塗装、BAB-100はプリント紙です。
つまるところ、いずれもお値段相当なスペックと言えるわけですが、「高見え」するかどうかという話はいったん置いておいて、BAB-100についてもう少し詳しく見てみましょう。
アイリスオーヤマのBAB-100は前述の通り高さが28.2cmしかありません。一般的なテレビ台の高さは40cm程度で、これはソファーの座面に合わせています。ソファーに座ったときの目線にちょうど合うのが高さ40cmのテレビ台というわけです。
そうするとBAB-100はソファーに座るよりも低い高さ、つまり床座に適した高さと言えます。幅が100cmということを考えても、単身者がワンルームで使ったり、家族世帯では子供部屋や和室に置くのに適したサイズ感と言えるでしょう。
大きなテレビ台にテレビを置くと、相対的にテレビが小さく見えます。逆に、小さなテレビ台にテレビを置くと、同じサイズのテレビでも大きく見えます。
冒頭でも述べました通り、家具そのものが「高見え」するかどうかという目利きも重要ですが、トータルでコーディネートできるかどうかということも部屋全体を「高見え」させるうえで重要です。
コスパで言えば、イケアのBYÅSテレビ台もアイリスオーヤマのBAB-100もどっちもどっちです。しかし、広い部屋に置くならBYÅSテレビ台のほうがマッチしますし、ワンルームならBAB-100のほうがテレビが立派に見えて良いかもしれません。
同じ洋服を着ても格好良く見える人もいればそう見えない人もいるのと同じで、「高見え」するアイテムを探すだけでなく、自分の部屋に合うかどうかをよく考えるべきと言えるでしょう。
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