先日、ロードバイクのメンテナンスをする際に手順を間違って、危うく2万円近くもするパーツをパーにするところでした。

ローディ(ロードバイクに乗る人)にとっては当たり前の内容でも、それ以外の人にはまったく意味が分からない話でしょう。しかし、手順を少し間違うだけで取り返しがつかないことになってしまうというのは、どんなことでも起こり得ることだというのはお分かりいただけると思います。
たとえば、ローストビーフは肉の塊のまま火を通さないといけませんよね。薄く切ってから火を通してしまうとローストビーフは出来上がりません。
片づけも同様です。手順を間違ったからと言って取り返しがつかないことになるわけではありませんが、うまくいきません。しかし、厄介なことに、手順を間違っていてもそれが間違いだと気づかないのです。作業が捗らなくても一旦は片づくからですね。
でも、そんな間違った片づけ方はもうおしまい。コツを抑えて、正しい片づけ方をマスターしましょう!
片づけ作業で重要な3つのコト
- 時間と場所を決める
- モノを全部出す
- 過去2年間で使ったモノとそうでないモノを分ける
- よく使うモノを使いやすい場所に
- 不要なモノの処遇を考える
片づけの基本となる手順は上記の5ステップです。今回はその中でも特に重要な3つのポイントに絞って説明します。
片づけは「決める」ことが大事
片づけはとにかく「決める」作業の連続と言えます。時間と場所を決める、要るか要らないか決める、収納場所を決めるなど、最初から最後まで決めることばかりです。ですから、「片づける=決める」と言ってしまっても過言ではないと思います。
片づけ作業に着手するときは「時間と場所を決める」ことから始まります。しかし、これを決めずに「今日は時間があるから片づけようかな」という感じで始める人のなんと多いことか!
改めて言うまでもなく、こういうスタートの仕方は絶対にいけません。気分が乗ってきたらあちこちに手を広げてしまって収拾がつかなくなってしまうこともあるからです。
そもそも、片づけに気分を持ち込むのは良くありません。掃除、洗濯、料理、仕事を、気分が乗らないからやらない…なんてことはないですよね。片づけはすべての家事の土台ですから、気分次第でやったりやらなかったりという習慣は持たないようにしましょう。
全部出してこそリストラができる
片づけは改善ではなく再構築(リストラクチャー)する作業です。つまり、リセットすることが大事なのです。
ですから、要らないモノをピックアップするのではダメなのです。一旦すべてガサーッと出して、イチから新しく構築していかなくてはなりません。
面倒臭いことだと思われるでしょうけど、とにかくガサーッと出してみる。そうすると、あとは元に戻すしかありませんから、この時点で作業は半分終わったようなものです(笑)
しかも、誰だって元の木阿弥に戻すのはイヤですから、少しでも量は減らし、使いやすいように再レイアウトしようとするものです。全部出さずに作業を始めようものなら、こういう行動は生まれません。
使用頻度を意識してレイアウト
モノに対して使用頻度が高いか低いか、すなわち、よく使うかそうでないかを意識している人は、ほとんどいません。しかし、すべてのモノにワンアクションで手が届くように収納できない以上、使用頻度を意識することは非常に重要です。
ここで大切なのは、「使用頻度が低い=必要ない」ということではないということです。実際に片づけてみれば、使用頻度が低いにもかかわらず自分にとって必要なモノが、意外とたくさんあることに気づくはずです。
「使用頻度が低い=重要ではない」ということでもありません。しかし、よく使うモノをポールポジションに置こうと思ったら、あまり使わないモノはそれ以外の場所に置かなくてはなりません。だからこそ、使用頻度を意識してモノをレイアウトする必要があるのです。
決める、全部出す、使用頻度を意識する…この3つのポイントをシッカリ押さえておけば、片づけ作業はかなりスムーズに進むはずです。逆に、片づけが苦手だという人は、まず間違いなくこの3点を実践していません。
片づけは基本さえマスターすれば本当に簡単です。まずは5分から、引出し1杯から、真剣に取り組んでいただければと思います。
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