本気で片づけたければまず家にこもりなさい

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先日のライフハッカー日本版に興味深い記事がありました。

1日のうち、何にどれくらいの時間をかけているかに注目し、それから、その割合に応じてお金を分配してみましょう。私はこれを「コンフォート原則」と呼んでいます。

引用:ライフハッカー(日本版)

 

この記事を読んですぐに私の頭の中に思い浮かんだのは、お客様にベッドを販売するときのトークです。「人生の1/3は寝ている時間なんですよ。1日に何時間も乗らない車に何百万円も使うより、ベッドにお金を使うほうが価値があると思いませんか?」という具合に話すだけで、安いベッドを見ていたお客様にも簡単に、より高額のベッドを販売することができました。

ベッド・イメージ

今回のライフハッカーの記事も同様の価値観に基づくお金の使い方を推奨する一方で、「コンフォート原則」に見合わないモノへの投資を控えることで節約することの大切さを説いています。

 

1台の車やベッドに投資するのは簡単

記事にも書いてある通り、”お金に余裕がなければ、「コンフォート原則」を当てはめられない場合も出てきます”。お金さえあれ、たくさん時間を費やしていることに一時的にお金を支払うことは簡単です。しかし”この原則は、何が贅沢で何がそうでないかを見直す際の手がかりになります”が、それは新しくモノを買うよりはエネルギーの必要な作業になります。なぜなら、「コンフォート原則」に見合わない贅沢品に慣れてしまっているからです。今さら簡単にはダウンサイジングできません。

私はお客様のお宅でよく壊れたチェストを見ます。毎日使うものですから「コンフォート原則」に見合った良いチェストに買い替えるか、修理したほうが良いと思うのですが、面倒なのでそのままにしてしまっているのです。

「コンフォート原則」に見合った良い車やベッドを買うのは簡単ですが、それに見合わないモノにダウンサイジングすることは、バランスを取るためにまったく同じことをするように見えて、実は必要なエネルギーの量がまったく違ってきます。ベッドを売る販売員の言うことはもっともですが、自分の財布の中身のバランスを保つためには安易に鵜呑みにしてはならないのです。



「コンフォート原則」を適用するべきはお金よりむしろ時間

毎日、200万円の車に1時間乗り、ベッドで8時間の睡眠をとる人にとって、最適なベッドの価格は200万円×8倍=1,600万円となるでしょうか?言うまでもなく、そういうことにはなりません。また、それぞれの1年あたりの費用対効果を比べても意味はありません。「コンフォート原則」は一つのモノを購入するにあたって、自分にとって重要であれば十分な投資をし、そうでなければ支出を抑えるという目安にしかならないのです。

しかしお金ではなく時間の投資に「コンフォート原則」を用いようとすればより合理的と言えるかもしれません。本来のコンフォート原則は費やす時間に見合ったお金を投資するための法則ですが、これを重要度に見合った時間を投資するための法則と解釈してみるのです。車が自分にとってあまり重要でなければ購入やメンテナンスに時間を掛けず、睡眠が重要だと思えば良質な睡眠の時間を長くとるのです。ただ、これは既にほとんどの人がやっていることだと思います。

「片づけたい」と言いながら家の中にいることがほとんどない人がいます。これは実に当たり前のことで、家にいることがほとんどないから家の中のことに時間を掛けないのです。逆に、片づけが上手と言われる人は、家の中で多くの時間を過ごしています。もちろん、家の中で過ごすと言っても、リビングでお菓子を食べながらずっとテレビを見ている人だっていますから、家の中で過ごす時間が長いからと言って必ずしも片づくとは限りません。しかし、片づけようと思えば家の中で過ごす時間を増やす必要があるし、家の中で過ごす時間が長ければそこにもっと時間を掛けて快適に過ごせる空間を作りたいと考えることは自然なことなのです。

ですからもし今のライフスタイルでは家の中で過ごす時間が短くて、でも本気で片づけたいと思うのであれば、重要ではない買い物などに費やす時間を減らして、時間を家の中で過ごすことに費やしてみましょう。まずはそこからがスタートです。

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