室内干しと聞いてイメージするかたちは人それぞれだと思います。あまり使っていない部屋がある場合などは折り畳み式の物干し台を使うことが多いです。カーテンレールやドアの当たり止めにピンチハンガーを掛けたり、様々なフックを使って扉枠に洗濯物を掛けているお宅もよく見かけます。
そんな中、川口技研の「ホスクリーン」はみんなの憧れ。どうにかして取り付けできないかとご相談いただくことが多かったです。
しかし、ホスクリーンは天井にネジ穴を開けないといけないので賃貸住宅は無理です。また、下地があるところにしか取り付けられないので、必ずしもイメージした場所に取り付けられるとは限りません。竿を掛けて洗濯物を干せば結構なボリュームになりますから、せっかくの憧れのホスクリーンも位置がズレると見た目が残念なことになってしまいます。
ともあれ、一昔前と違って今はホスクリーン以外の選択肢もたくさんあります。ですが、このたび発売された川口技研の新商品はちょっと斬新だと思いますよ?
川口技研・ホシェア
2021年7月15日に川口技研から発売されることが決まった「ホスクリーン hoshare(ホシェア)HS60-SW」は、天井ではなく壁に取り付けて使用する室内物干しです。
上写真はもっともコンパクトにした状態。この状態だけ見れば、やけにゴツいウォールハンガーのようにしか見えないでしょう。
アームを90度起こせば立体的に干せる
しかし、アームを90度起こすと、上図のようにハンガーに掛けたシャツを等間隔で干したり、ピンチハンガーを掛けることができます。
この状態で幅600×奥行350mmとなります。
180度に開けばワイドに干せる
さらにアームを180度に開けば、長いウォールハンガーのようにしてコートなどを掛けることができます。また、本体カバーの下にはフックが2つ隠されており、ハンガーをスマートに掛けることが可能となっています。
なお、この状態で全幅は1,140mmとなります。
家じゅう様々な場所で活用できる
ホシェアが画期的なのは、家じゅうの様々なところで活用できることです。
たとえば玄関。コート掛けとしてはもちろん、雨合羽を干すのにも良いと思います。また、洗面脱衣所で洗濯物やタオルを干したり、寝室で翌日のコーディネートをセットしたり。エアコンの下に取り付ければ、洗濯物がよく乾きそうです。
下地があるところにしか取り付けできない
ただ残念なことに、取付説明書を読む限り、ホシェアは下地があるところにしか取り付けできません。幅方向のネジの間隔は455mmなので尺モジュールの木造住宅であればちょうど良いところに下地を見つけることができる可能性はあるものの、石膏ボード壁用アンカーを用いた取り付けは事実上不可のようです。
耐荷重はアーム1本あたり5kgまで、つまり2本で10kgまでということですから、アンカーでも大丈夫なんじゃないかと思うのですが、そこはやはりメーカーとしては安全第一ということなのでしょう。
なお、本体フック1個あたりの耐荷重は3kgまで、製品重量は約2kgとなっています。
というわけで、川口技研のホシェアは最小幅600mmとコンパクトながら、ハンガーやピンチハンガーを室内干しすることもできるし、幅1000mm以上のワイドなウォールハンガーとして使うこともできます。また、家じゅうどこに設置しても使えるイメージができるのが魅力で、しかも違和感がないシンプルなデザインに仕上がっています。
一方で、アンカーを使って壁に設置できないのが残念。新築やリフォームに際して取り付ける場合は、あらかじめ下地を作っておく必要があります。そこがもうちょっと難易度が低かったらなーと思うところです。
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