システムキッチンの吊り戸棚が使いにくいという声はよく聞きます。ですが別に吊り戸棚の中を使いやすくする必要はありません。だって、吊り戸棚の中には普段あまり使わないモノを収納すれば良いのですから。
キッチンに限らず、家の中のものでよく使うモノなんてせいぜい全体の20%までです。ほとんどが時々使う程度だし、残りのモノもほとんど使わないからと言って必要でないモノではありません。重箱、弁当箱、水筒、製菓用品、ざるそばセット、かき氷器など。そういうモノを吊り戸棚に入れれば良いのです。
昇降式ラックを取り付けるよりも踏み台を活用すべし!
収納の基本は縦空間をいかにうまく使うかです。よほど広いキッチンであればシステムキッチンの下のほうや食器棚、パントリー(食品庫)に重箱など普段使わないモノを収めれば良いですが、普通の家ではそうはいきません。高くて手の届きにくい場所も活用しなければならないのです。そしてそういう場所は使いにくいのですから、普段あまり使わないモノを収めるよりほかありません。
吊り戸棚に昇降式ラックを取り付けてもほとんど便利にはなりません。収納量が減るし、入れたいモノを上手に収めるのが難しいからです。
難しいことを考えるよりも折り畳み式の踏み台をひとつ用意するほうが吊り戸棚は使いやすくなります。コストパフォーマンスも良いです。下写真のセノ・ビーは折り畳んでしまえばどこにでも収納できる厚みになりますのでオススメです。
よく使うモノは下のほう、使う場所に収納!
そうは言っても、いちいち踏み台を出すのも面倒に感じることもあると思います。背の低い人でも吊り戸棚の下のほうはたいてい手が届きますので、よく使うモノは下、あまり使わないモノは上、というくらいの分け方はしておくのが良いでしょう。
また、たとえば密閉容器は調理台の真上、調味料はコンロの近くなど、使う場所に応じて配置すると、探す必要がなく、使うときに出し入れが容易です。
収納グッズは100円均一のプラ箱で十分!
今までにたくさんのお宅の吊り戸棚を片づけてきましたが、あまり変わった収納グッズを使った記憶がありません。上写真のような大きな持ち手が付いたものが便利な場合もありますが、ほとんどの場合、100円均一のプラ箱で十分です。
ただA4用紙サイズのプラ箱だとほんの少し大きすぎて、B5サイズのものだと小さすぎるというケースが多いので、ピッタリ合う寸法のものを探すのはなかなか大変です。でも逆にピッタリ合うものに出会ったときの喜びは格別ですよ(笑)
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