家具付き賃貸マンションでお馴染みのレオパレス21がこの夏に開催したという『シンプルルームコンテスト2017』。限られたワンルームマンションの空間を快適に住むためのアイディアを募集したものですが、なかなか素敵だったのでご紹介したいと思います。
※以下の画像の右上には「クリックでPDFを表示」と表示されていますが、これはレオパレス21の画像を引用したためであり、こちらで画像をクリックしていただいてもPDFは表示されません。詳細はレオパレス21のホームページでご確認ください。
テーブルひとつのシンプルライフ
出典:レオパレス21(以下同)
これはすごく良いと思います。大きなアイランド型のシステムキッチンが部屋の真ん中に置かれていて、テーブルやデスクを兼ねられるようになっているわけですね。天板の下はキッチン側は食器棚、ベッド側は衣類を収めるチェストになっている模様です。
私が独身だった20年近く前は部屋の一番良いところにテレビとレコーダーを置くというのが一般的なイメージでしたが、今はスマホやタブレットさえあればテレビなんてなくても生活できますものね。むしろ、テーブル兼デスクがあって、そこでスマホを見ながら椅子に座って朝食を取るほうがスマートに感じます。
キッチンも開放的で良いですね。ワンルームマンションでは一般的に廊下に面したところに狭いキッチンがあり、暗いうえに狭くてとても料理を楽しむ雰囲気ではありません。でもこんな開放的なキッチンなら一人暮らしでも食生活が充実しそうです。
洋服を掛けるスペースが明示されていませんが、下駄箱の裏側のところがクローゼットになっているんでしょうか。もしくは、パース図右下のラグのところにハンガーラックを置くと良いのかもしれません。
実際のところ、こんな立派なアイランドキッチンを据え付けるのはコスト的に難しいでしょう。そこにコストを掛けられるくらいだったら、壁が薄いと言われることが多いレオパレスのワンルームもとっくに戸境壁をもっと厚くしているはずです(笑)
でも、ダイニングテーブルにシンクとコンロがビルトインされたようなシンプルな構造で、その下にラックやポリプロピレン製チェストを置けるようにしておけば、極めて実現性が高いのではないかと思います。
玄関開けてすぐ部屋というのは廊下の音や冬の寒さが気になりそうですが、その問題さえなければこんな部屋で一人暮らししてみたいですね。
ONE SIDE STYLE ROOM
お次は、デスク、キッチン、ランドリー、シューズラックが、一枚の天板で一体となったデザインです。従来のワンルームマンションと比べてレイアウト自体は大きくは変わらないものの、ラインが統一されていることでとてもスッキリ見えます。
ただ、こちらのデザインはプロの建築士が作成したそうですが、本当なのかなーという気がします。だって、キッチンの高さって一般的には80~95cmでしょ。対してデスクの高さは73cmが標準ですから、同じ高さにはなりません。ちなみに洗面台の高さは75~85cmが標準です。
洗濯機は欧米のキッチン下にビルトインするものを流用可能と言えますが、実際にはコストのことを考えると無理でしょうね。あと、テレビの位置も高すぎますよね。これでは対面にソファーを置いても肩が凝ってしまいます(苦笑)
コストについてはコンテストの審査項目に入っていないとは言え、このデザインは現実的なようで非現実的なところが多いように思います。
alignment
最後は「alignment=一直線」と名付けられたデザインです。ハンガーバーとカウンターがそれぞれ一直線になっており、シンプルでとても素敵だと思います。
こちらはワークスペースの高さがちゃんとカウンターチェア対応という認識になっていますね。コスト的なところも考えてあると思われ、学生ながらプロ顔負けのデザインだと思います。
ただし、強度計算はまったくできていないようですね(苦笑)ハンガーバー、カウンターともに、帆立や支柱を間に入れないとたわんでしまいます。そして、帆立や支柱を入れると、こんな風にスッキリとはならないというのが難しいところです。
それでも先ほどのデザインよりは実現性が高く、個人的にはすごく良いと思います。
レオパレス21のワンルームマンションって、隣戸との遮音性が悪いとか、退去時に修繕費をボッタくられるとか、あんまり評判がよろしくないです。また、最近は修繕費を支払っているはずなのに実際には修繕がなされていないということで、オーナーの会から訴訟を起こされていますし、以前には経営陣のゴタゴタが世間を騒がせたこともありました。
そんなレオパレス21ですが、もし本当にこんなデザインの部屋を実現してくれたら魅力的ですよね。私も独身に戻りたいです(笑)
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