JR東海道本線の藤沢駅と辻堂駅の間に「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン(Fujisawa SST)」(神奈川県藤沢市)という”究極の理想を追い求めた街”があります。
2014年に街開きし、既に1,000世帯が住む街で、”先進的な取り組みを進めるパートナー企業と藤沢市の官民一体の共同プロジェクト”の場となっています。”単に最先端のスマートタウンをつくる”のではなく、”住人ひとりひとりのくらし起点の街づくりを実現する”ことを目指しています(引用文は「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン公式サイト」より)。
そんなFujisawa SST内に画期的なモデルハウスが誕生しました。2017年9月23日(土)から住宅購入検討者を対象に宿泊体験を開始するというのですが、このモデルハウスの間取りが実に素敵なのです。
Fujisawa SST モデルハウス
出典:パナソニック(以下同)
今回開設されたモデルハウス「Future Co-Creation FINE COURT」のプレスリリースは、Fujisawa SST協議会の代表幹事であるパナソニックが発表していますが、この物件に関しては三井不動産レジデンシャルが分譲しているようです。そしてその特徴は以下のように記されています。
新設するモデルハウス「Future Co-Creation FINE COURT」は、子育てファミリー層の共働き世帯増加による「家事時短」ニーズの高まりを受け、「住めばおのずと時間が生まれる家」をコンセプトにデザインされています。洗濯作業や宅配の受け取り・収納といった家事動線に配慮した間取りや、ロボット掃除機を使いやすい空間設計、家中どこでも遠隔で来客対応できる住宅機器コントローラーなど、家事時間を短縮する設計・設備を採用しています。また、「家事時短によって生まれた時間を睡眠・入浴に使いたい」というニーズに応えるため、浴室空間の演出や睡眠環境をサポートするシステムなどを取り入れています。
出典:パナソニック
宅配便受取専用窓付き!
私が一番驚いたのは、宅配便受取専用窓が玄関横に備え付けられていることです!これは時代ですね~。
ネットショップで買い物をする機会が多いと、ほとんど毎日のように宅配便が届きます。その度に玄関扉を開けるのは面倒ですから、専用の窓から受け取れたら便利ですよね。
しかも、この間取りでは宅配便受取専用窓がホールストレージというシューズクローゼットのようなスペースとキッチンのパントリーのような収納スペースに直結しており、受け取った宅配便の箱を開けてすぐにストックの補充ができるようになっています。
また、キッチンで料理を作っている最中やリビングダイニングで寛いでいるときに宅配便が届いても、宅配便が受け取りやすいレイアウトとなっています。
ネットショッピングをしない人にとっては「なんと馬鹿馬鹿しい…」と思われるかもしれませんが、ほとんど宅配便のためにオフィスの玄関横にデスクを置いている私としては「なんて便利な動線!」と思ってしまいます(笑)
洗濯動線が素晴らしい!
時短家事を実現するためのアイディアは宅配便受取専用窓やその周辺の収納スペースだけに留まりません。一般的に、キッチン、風呂、洗面脱衣所などの水周りはリビングダイニングと同じフロアに集約されていることが一般的ですが、このモデルハウスではLDKは1階に、風呂と洗面脱衣所は2階に備えられています。
さらに、洗面脱衣所の天井には物干しユニットが備え付けられており、アイロンがけ兼洗濯物をたたむスペースもあります。また、洗面脱衣所はウォークインクローゼットと洗濯物を干すバルコニーとも直結しています。これによって、服を脱ぐ→洗濯する→干す→たたむ→収納するという一連の流れが狭い範囲で完結できるようになっています。
狭いところで黙々と洗濯物をたたむのがイヤなら、ウォークインクローゼットとバルコニーに直結している「洋室1」でも対応可能と考えられます。洋室1はウォークインクローゼットに直結しているだけでなく、トイレも近く、広さも十分ということもあり、夫婦の寝室とすることを想定していると思うんですね。それなら主婦(主夫)が自分の部屋のような感覚で洗濯物をたたむことができると思います。
こちらのモデルハウスはほかにも、ロボット掃除機用の充電・待機スペースを1階・2階の壁面収納の一部に設け、ロボット掃除機が稼働しやすい空間設計を採用するなど、時短家事を実現する細やかな配慮がなされています。これは実に素晴らしいことですね!
現状の住宅はまだまだ至らないところばかりですが、「そんなの当たり前」というような時代がそのうちやってくるのでしょうか。わたしはこのモデルハウスの間取りを見て、そんな素敵な未来を感じました。
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