私は盛岡冷麺が大好きです。夏はやっぱり冷やし中華よりも盛岡冷麺だと思います。しかしながら家族の評判はあまり良くないために家では食べる機会がありません。あー、盛岡冷麺が食べたい。
というわけで今回は、きっと毎日のように盛岡冷麺を食べているであろう盛岡市民をうらやましく思いつつ、岩手県盛岡市の戸建て賃貸物件の「収納間取り診断」をしてみたいと思います。
一戸建て賃貸(3LDK/岩手県盛岡市)
- 家賃=13万円、管理費・共益費=無料
- 敷金=3ヶ月、礼金=1ヶ月
- 間取り=3LDK、専有面積=117.98平米
- 築年月日=2015年03月、建物構造=軽量鉄骨造
物件詳細はコチラ(画像あり)
この物件はまだ新しいものの、オーナーが引っ越して賃貸に出しているようです。というのも外観は建売り住宅並みであるものの、全体が割りとゆったり作られているんですね。1階の浴室やトイレの広さを見ると、介護を前提としていたのではないかと思えるほど広いです。また、2階もホールが広いですね。
117.98平米と広い割りにはたったの3LDK。しかも、介護を前提としているように見えて、1階に個室がひとつもありません。庶民の私には無駄と感じられるスペースが非常に多いわけですが、これはこれでなかなか良いんじゃないかと思うところもいくつかあります。
無駄に広いホールもサンルームやプレイルームに?
この間取りで特筆すべきはやはり2階のホールだと思います。洋室②や③に行くための廊下と考えれば、ベランダ側の2畳は非常に無駄なスペースです。あとはせいぜい、洗濯物を干したり景色を眺めるときに使う程度でしょうか。極めて贅沢なスペースです。
しかしながら考えようによってはこのスペースは非常に使い勝手が良いと言えます。南向きの物件ですから、ホールを室内干しに使うと便利でしょう。また、プレイルームとして子供を遊ばせるにも開放的で良いと思います。第2リビングのような使い方もできますね。つまり、一見無駄なスペースに見えて、アイディア次第で多目的に使うことができるのです。
玄関横はシューズクローゼットにしたほうが良いのでは?
玄関周りもゆったりとしており、収納力もあります。ただ、これはちょっともったいない使い方なのではないかと思うのです。トイレ横のクローゼットは押入れのような奥行で、この場所に置くモノを日用品と考えると奥行が深すぎてちょっと使い勝手が悪そうです。土間の物入は灯油缶なども収められるようになっているのではないかと思われますが、その前のスペースがちょっともったいなく思います。
これらの問題を解決するために、一帯をシューズクローゼットのようにしてみても良いのではないでしょうか。棚の設置の仕方などは敢えて指定しませんでしたが、大量の靴、灯油缶、レジャー用品、ベビーカー、ゴルフバッグ、車椅子など、置きたいモノに合わせて棚を造作するのが理想的です。賃貸を前提とする場合は、ただ空間を設けておくだけでも住人が好きなようにオープンラックなどを配置することで使いやすくすることができます。
上図では引き違い戸で間仕切って残りは土間としましたが、半分は板の間でも良いと思います。そのほうが家の中で使うモノを置いたり、裸足で土間に下りることなく靴を取ることができます。また、引き違い戸はアクリル製のものを使用することで、窓からの光を取り入れるとともに、圧迫感を軽減することができます。
あとはまあ、キッチン近くの物入はダイニングセットを置くのに邪魔じゃないかとか、浴室を無駄に広くするよりも洗面脱衣所を広くしたほうが良いんじゃないかと思うところもありますが、全体的にゆったりした感性で設計されているので、これはこれでアリじゃないかと思います。
私自身は実家が広すぎて掃除が大変だったので、できるだけコンパクトな家のほうが掃除も楽で良いと思うんですけど、一見無駄に見えるようなスペースを上手に取り込むのも悪くないなと思いました。
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