【収納間取り診断】広い洗面所なのに使いにくい!長野県松本市の賃貸テラスハウス

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クライアント宅で収納のご相談を受ける際に、洗面脱衣所が使いにくいとか狭いという声を聞く機会が多いです。下着やタオルを置く場所がないという声は言わずもがな、置ける洗濯機の大きさが限られているということもあります。

今回の「収納間取り診断」で紹介する物件の間取りはやたらと洗面脱衣所が広いんですが、その割りには大変使いにくくなっております。ところは長野県松本市の賃貸3SLDKテラスハウス。いったいどんな間取りか見てみましょう。

 

テラスハウス(3SLDK/長野県松本市)

テラスハウス(3SLDK/長野県松本市)

  • 家賃=10.3万円、管理費・共益費=無料
  • 敷金=2ヶ月、礼金=1ヶ月
  • 間取り=3SLDK、専有面積=69.57平米
  • 築年月日=2013年11月、建物構造=木造
  • 物件詳細はコチラ(画像あり)

こちらの間取りで一番気になるのは洗面脱衣所の広さです。70平米弱の床面積に対して3畳弱とかなり広いです。しかしその割りには洗濯機横と洗面化粧台横が少し活用できそうなだけで、あまりキレイに収まる感じがしません。

それよりも問題は、トイレのドアですね。洗面化粧台側に回り込まないとトイレに入ることができません。これは致命的な設計ミスと言えるでしょう。

さらにこの間取りはダイニングセットをどのように置いたら良いか思案してしまいます。おそらく洗面脱衣所のドアの前あたりに置くことになりますが、それでは洗面脱衣所やトイレに行くのに邪魔です。せっかくの南側がキッチンで占められているのももったいないと感じます。



ダイニングセットを南側に配置すべくリフォーム

ダイニングセットを南側に配置すべくリフォーム

というわけでいつものように、収納マンが妄想的にリフォームしてみました。今回の命題はダイニングセットを南側に配置し、無駄に広い洗面脱衣所をコンパクトにすること。ただ、これが当初思っていたよりも難しくて、浴室またはキッチンを一回り小さくする必要がありました。

最終的に上の間取り図の通りとなりました。キッチンを削るよりは浴室を削るほうが妥当と考えました。洗面脱衣所は半分程度の広さとなったために、洗濯機と洗面化粧台がやっと収まる寸法です。その代わりにトイレへの動線はスムーズになり、日用品などを収める物入を設けることもできました。もちろん、ダイニングセットは南側に配置することができ、動線を妨げることもありません。

 

ドアの位置を変えて屋根裏部屋へのアプローチがスムーズに

ドアの位置を変えて屋根裏収納へのアプローチがスムーズに

ついでに2階も少しいじってみました。もともと屋根裏部屋へは洋室③からアプローチするかたちでしたが、廊下から直接屋根裏部屋にアプローチすることができるようにしました。

元の間取りではおそらく洋室③を夫婦の寝室にして、屋根裏部屋を書斎または納戸代わりに使うようなイメージだったと思います。もちろんそれは全然問題ないのですが、屋根裏部屋を廊下から直接アプローチできるようにしたことで、屋根裏部屋を家族全員に開放するとともに、洋室③の気密性を高めることができます。屋根裏部屋を書斎として使う場合も、寝室で寝ているパートナーに気を遣う必要もありません。

あとはウォークインクローゼットの出入り口は中央に設けて、その両側にパイプハンガーを設けたほうが使いやすいでしょう。洋室①と②のクローゼットについても、以前にも同様のケースがありましたが、このように配置するのが妥当ですね。

ちなみに洋室③のドアの向きは非常に難しいところです。バルコニーに洗濯物を干しに行くことを考えると、屋根裏部屋に上がる階段の正面にドアを付けるべきかと思います。ただそうすると、ベッドを置くときにバルコニー側の窓ギリギリに配置しなければならなくなってしまいます。1階のダイニングセットの配置もそうであったように、見えない家具の存在を意識しないと間取りの良し悪しは判断できません。

 

こちらの間取りは賃貸にしては収納スペースが広いほうだと思います。各所に物入やクローゼットもあるうえに、ウォークインクローゼットも屋根裏部屋もありますから。ただ、ダイニングセットやベッドなどを置いた状態をイメージできているかと言うと残念ながらそんな感じはしません。

家具を置いていなければどんな間取りでも広く見えるのは当たり前です。しかし、実際にそこで生活をすることになれば、様々な家具を置くことになりますし、動線として確保しておかなければならない通路も存在します。そこをしっかりひとつずつ落とし込んでおかなければ「こんなはずじゃなかったのにー」ということになりかねません。

 

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