いま話題の「ミニマリスト」の本を読んでみたけど2冊目はもっと残念だった件

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先日読んだ「ミニマリスト」の本が中二病全開であまりにも残念だったんですが、同時にもう一冊類書を購入していたので、「今度こそは!」と期待して2冊目に手を伸ばしました。

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『必要十分生活』(著者:たっく・発行:大和書房)。アマゾン売れ筋ランキング1位、レビューは賞賛の嵐だったのでかなり期待したんですけど、実際に読んでみた感想としては、それらの事実は俄かには信じがたい内容でした。

 

著者もレビュアーも「片づけ本」を読んでいない

この本を読めばすぐ分かることですが、著者は世にたくさんある「片づけ本」を読んでいないことは明らかです。加えて、不思議なことにアマゾンでのレビュアーも多くが「片づけ本」を読んでいないようです。それなのに高評価であることは極めて不自然で、これは先の「ミニマリスト」の本とも共通するところです。

 

「片づけ本」ではなく、著者の考えと愛用品を紹介する本

基本的に「ミニマリスト」も「必要十分生活」も「モノを減らせば片づけで困らない」という至極当然の結論であって、それ以上でもそれ以下でもないようです。そのため、「ミニマリスト」では直接関係のない「ちょっといい話」やエッセーのような内容がだらだら続くだけの内容となり、本書では説得力に乏しい著者独自の考えと愛用品の紹介に終始しています。

もちろん、両方とも著者の考え方が間違っていると言うつもりは毛頭ありません。テーマ自体はいずれも素晴らしいと思います。ただ、いずれも内容が乏しくて、私が期待していた内容とはギャップが大きかったということです。



掃除が面倒臭い、だから片づける

あまりにも「どうでも良い話」のオンパレードですが、最後の少しだけのところに「片づけ本」らしい内容があります。その大事な部分だけを要約すると、”毎日掃除をすれば汚くならない、そして置くモノを減らすと掃除がしやすい”ということです。私を含め、これについては多くの収納のプロの方々も共感するところだと思います。

”面倒臭いから片づけない”ということも事実ですが、一方で”(掃除が)面倒臭いから片づける”というのもまた事実です。だから片づけをしない人は掃除をしなかったり、テーブルの一角だけを徹底的に掃除したり、片づいていなくても掃除をするのが面倒に感じなかったりします。「面倒臭い」という気持ちは同じでも、そこを起点として起こす行動や結果は、人によってまったく異なるのですね。

 

今回、2冊の「ミニマリスト」関連書籍を読んでみて、モノを減らせば片づけで苦労する必要がないということは改めてよく分かりました。いや、多くの方が既によく分かっているけれども実践できていない(していない)だけのことと言うほうが正しいかと思います。幸か不幸か私はそういう方々の気持ちやプロセスを分かりすぎてしまったがためにこれらの本には共感できないところが多いのですが、少ないモノで暮らす真の豊かさに目覚める方が増えれば私は幸せです。また逆に、モノに囲まれている現在の暮らしを見つめ直し、今のままで良いと思ってくれる人がいても、それはそれで幸せです。片づけで大切なのはやはり、結果ではなくモノとの付き合い方を見つめ直すということだと私は思います。

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