リビングダイニングが片づかないお宅は、小物の収納場所が定まっていないことが多いと言えます。
たくさんあるモノ、分類しやすいモノは片づけやすいのです。しかし、リビングに集まるモノは様々なモノが少しずつなので、収納場所を決めにくく、どうやって分類したり片づけて良いかが定まらないまま放置してしまっているということが多いのです。
そんな場合、私は引出しを置くことをオススメしています。引出しなら小物を放り込んで閉めてしまえばスッキリします。逆に言うと、リビングが片づかないお宅は引出しがないことが多いのです。棚に小物を収納するのは相性が悪いんですね。
リビングに引出しを置くと言っても、整理タンスのような大きなものは必要ありません。モノの大きさや量に合わせて、たとえば無印良品の「ポリプロピレンケース引出式・横ワイド」のようなもので十分です。
しかしながら、引出しは1段でも幅を取ります。2段、3段と積み重ねるのであれば構いませんが、1段しか必要ない場合は置くことを躊躇する人もいることでしょう。
そんな人にオススメなのが、ナカバヤシの「ライフスタイルツール・ファイル」です。
ナカバヤシ・ライフスタイルツール・ファイル
ナカバヤシの「ライフスタイルツール・ファイル」は、パッと見た感じは厚みのあるファイルのようで、中を開けると上写真のように小さなポケットが複数あります。たくさんのモノを収納するには最適とは言えませんが、ちょっとしたモノを分類して収納するには向いていると言えます。
また、前述のように引出しの場合は幅方向にスペースを取ってしまいますが、これならファイル1冊の厚み(62mm)で本棚に並べることができます。
几帳面な方にとっては、引出しと違って仕切る必要がないということもメリットかもしれません。ただし、仕切る必要がない代わりに、高さ方向の調整がききませんから、モノによっては引出しよりも難易度が高いと思います。ポケットの位置をズラせる構造であれば良いのですけど、そういう構造にはなっていません。
文房具や通帳の収納に最適か
使用例の写真では、文房具や医薬品を収納した実例が示されています。確かに、切り貼りを伴うなどちょっと手間の掛かる作業を机の上でするときには、文具セットとしてひとまとめにして収納しておくと使いやすそうです。ペン立てには立てられないモノや、引出しに収めるとグチャッとなってしまいそうな付箋紙も、キレイに収納することができます。ファイルを開くと立てることができるので、収納物が一目瞭然で見やすいのもメリットです。
他方で、医薬品の収納に使うのは難しいと思います。一般家庭ではもっとたくさん薬関係のモノが多いと思いますし、実例写真のように外用薬と内用薬を少しずつ収納するイメージはちょっと実情にそぐわないと思います。
むしろ私としては、通帳や印鑑などを収納するのに適していると思います。通帳などの貴重品を収納する場所って難しいんですよね。頻繁ではないけれどもそれなりに出し入れするので手近に置いておきたい。けれども貴重品なので、あまり分かりやすい場所というのもよろしくないわけで。
通帳だけなら通帳ケースなどに収納すれば良いですが、印鑑は入りません。印鑑も入るような通帳ケースもあるものの、ケース入りの実印を入れるには不向きです。おまけにサイズが大きくないので、結局は引出しに入れることになります。その点、「ライフスタイルツール・ファイル」なら、通帳も実印もカードもひとまとめに収納できます。印鑑証明書や権利書なども本棚に並べて置くことができます。
通帳、印鑑、カードなどをひとまとめに収納することにはリスクを感じるところもありますが、手近で、他人に分かりにくい方法で収納するひとつの方法と言えるでしょう。
以上のことから、「ライフスタイルツール・ファイル」は用途によっては使い勝手は良いと思います。ただネックは、コストパフォーマンスの悪さです。A4サイズ、基本的に紙でできているのに、約2,500円というのは、やっぱりちょっと高価です。
細かく仕切る必要がなければ、100円ショップで売られているジッパーファイルでも十分です。どうしても仕切りたい場合は、ジッパーファイルの内側にポケットや小箱を貼り付けることで仕切ることも可能でしょう。むしろそのほうが収めるモノの大きさに合わせて仕切ることができて良いようにさえ思います。
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