2月になりました。1月はほぼキッチンのことだけに絞ってお話しして参りましたが、キッチンの片づけに少しはお役に立てたでしょうか?まだまだキッチンの収納について掘り下げる余地はあると思うのですが、ぼちぼち次のステップである押入とクローゼットに進んでいきたいと思います。というわけで今回はまず押入から。
押入の収納についてご相談が多いのは、「上のほうが空いていて空間がうまく使えていない」ということです。布団を積み重ねてあるだけなら、上に空間が空いていてもそれは布団をVの字に曲げて布団を出すのに必要な空間なので仕方ありません。ですがそれ以外の場合は、やっぱり空間に無駄がないように工夫したほうが良いですよね。そんなわけで、押入を上下に区切って空間を無駄なく使うための3つの方法をご紹介しましょう!
押入用伸縮ラックを使う
もっとも手軽なのはホームセンターでもよく売られている押入用伸縮ラックを使う方法です。ですがこれはあまり良くない方法です。
なぜ良くないかというと、脚間(ラックの下の空間の幅)が最大でも900mmに満たず、下側に布団を収めることができないからです。押入用伸縮ラックを使って布団を収納する場合、布団は上に乗せなければなりません。
来客用布団を収納するのであればそれでも良いのですが、普段使う布団を押入用伸縮ラックの上に置いてしまうと、布団の位置がかなり高くなってしまって取り出しにくくなります。収納では普段よく使うモノを出し入れしやすい場所に置き、使用頻度が低いモノを取り出しにくい場所に置くことが大切です。
つまりこの押入用伸縮ラックが使えるのは、普段使わない布団や、布団以外のモノだけ。衣装ケースだったら普通に積み重ねられますし、頑丈な引出式衣装ケースなら普通にその上にモノを乗せることができますので、押入用伸縮ラックは必要ありません。
ワイド押入整理棚を使う
押入用伸縮ラックよりも値段は高いですが、もっと幅が広い押入整理棚があります。ホームセンターでは取り扱っておらず、主にカタログ通販で販売されています。
下段に布団が収まる幅1200mm程度のものと、最大幅1800mm程度のものが主流です。また、幅固定タイプと幅伸縮タイプがありますが、頑丈な幅固定タイプのほうがオススメです。
ちなみに、上写真では下段に引出式衣装ケース、上段に布団を収納していますが、前述の通り、これでは意味がないですね。これだったら、普通に引出式衣装ケースの上に直接、布団を乗せれば良いわけですから(もちろんその場合は頑丈な引出式衣装ケースを使う必要がありますが)。
スチールワイヤーシェルフを使う
スチールワイヤーシェルフ、いわゆるメタルラックを使うのも良い方法です。たとえば前述のワイド押入整理棚は耐荷重が10kgしかありませんが、こちらは耐荷重が250kgもあり、極めて頑丈です。
この棚板に長さ600~900mm程度のポール(柱)を4本セットすれば、収納するモノに合わせて高さを調整できます。幅やサイズがちょっと微妙な場合があるのと、大きいので設置がしにくいのがやや難点ですが、とにかく頑丈であることと、出っぱりなどがないために布団などの出し入れがスムーズなことがオススメのポイントです。
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