9月下旬からスタートした「在庫一掃セール」の好調によって、10月の既存店売上高が16ヶ月ぶりに前年同月比10%以上の伸びとなったIDC大塚家具。マスメディアでは今にも潰れそうな勢いで報じられていますが、在庫処分と同時にキャッシュの確保もできただけでなく、これでようやく底を打つことができるのでしょうか。
そればかりか、新生大塚家具への進化は道半ばと言わんばかりに、またもや新たな戦略に打って出たようです。
大塚家具がベガ運営の「Laig」に出店

※Laig(ライグ)スクリーンショット
IDC大塚家具はネット販売を伸ばしたいと考えているようで、これまでもYahoo!ショッピングやロコンドホームなどに矢継ぎ早に出店しています。今回もまたオンラインショッピングモールの出店ですが、総合ショッピングモールではなく、「Laig(ライグ)」というまだオープンしたばかりのインテリア専門のところです。
で、このライグはベガコーポレーションが運営しています。「LOWYA(ロウヤ)」などでお馴染みの、ありていに言うと安物家具のネットショップの運営元です。
「えー、あの大塚家具がこんな安物家具の販売者とつるむんかいな!」と思ったんですけど、ライグを見てみると安物どころか、むしろ無駄に高価な家具がズラリ。価格ではなくフォトジェニックな雰囲気で売っていく様子です。
さらに言うと、ライグは正確にはインテリア専門のオンラインショッピングモールではなく、”家具・インテリア・雑貨に特化したECメディア”だそうな。リクルートライフスタイルが運営している「TABROOM(タブルーム)」のように基本はインテリア情報サイトで、店舗へ誘導しつつ、オンライン販売もしますよというスタンスのようです。
IDC大塚家具がYahoo!ショッピングに出店したときは基本的に10万円までの商品が大半でしたが、今回は300万円オーバーのソファーも用意するなど、かなり挑戦的なラインナップだと感じます。また、ベガコーポレーションは運営元として、IDC大塚家具だけでなく、リビングハウス、モビリグランデ、クラッシュゲート、オノエ家具、アクメファニチャーなど、よくまあこれだけ有名どころのインテリアショップを集めてきたなーと感心しました。
IDC大塚家具がライグの中で成果を出せるかどうかはともかく、今回オープンしたライグはインテリア専門メディアとしてなかなか面白いことになりそうです。タブルームとしては競合現ると言ったところでしょうね。
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