パナソニックが2016年2月17日に発売予定の「パーソナルメモリーマネージャーBN-SDPAP3」。これを使うと家族それぞれのスマホで撮った写真やデジカメ写真を一元管理、らくらく保存・共有できるようになるそうです。
我が家の場合は私と妻がそれぞれのスマホとパソコンで写真データを管理しているので、これがあったら二人の写真データを共有できるんじゃないかと思って詳しく調べてみることにしました。
パナソニック・パーソナルメモリーマネージャーBN-SDPAP3
出典:パナソニック(以下同)
パナソニックの「パーソナルメモリーマネージャーBN-SDPAP3」は小型のモデムのようなサイズ。パッと見ただけでは何の機械か分かりませんね。
基本的にはこれを無線または有線でルーターに接続し、ホームネットワークに組み込むだけで使えるそうです。
家族のスマホやデジカメの写真データを一元管理
パーソナルメモリーマネージャーをホームネットワークに組み入れておくと、家族それぞれのスマホやデジカメ、ビデオカメラ、パソコンなどの写真データをwi-fiで自動的に取り込んで、各々のスマホやテレビやパソコンで見ることができます。つまり家庭用の写真用サーバーというわけですね。
Microsoftの「OneDrive」との連携も可能で、クラウドストレージとも併用できます。また、wi-fiに対応していないデジカメなどの写真データは、SDカードをパーソナルメモリーマネージャーに挿し込んで読み取りできるようになっています。
また、全部の写真をひとつのフォルダに放り込んでしまうのではなく、家族それぞれのスマホの写真は個人フォルダに格納し、その中から一部を共有に設定するかたちになっているので、プライバシー面でも安心とのことです。
保存容量や対応ファイル形式に不満の可能性あり?
パーソナルメモリーマネージャーの保存容量は32GB(写真約7千枚相当)。十分と言えば十分ですが、物足りないと感じる人も相当多いのではないかと思います。ただし最大128GBのSDXCカードやUSBフラッシュメモリ、HDDで容量を補うことが可能です。
また、写真はJPEG形式、動画はMP4形式とMOV形式に対応。一般的にスマホの場合、スクリーンショットはPING形式なので、それには対応しないというわけですね。
ちなみに専用アプリの対応OSがiOS8.0以降、android4.1以降となっていることにも一抹の不安が。iOS9.2やandroid5.1にはちゃんと対応しているんでしょうか。アプリがちゃんと対応してくれなければ、これは使えない機械になってしまいます。
Google Photoで十分かな…?
※iOS版Googleフォト・スクリーンショット
パーソナルメモリーマネージャーを使えば、iPhoneで撮った写真がiCloudフォトに自動的にアップロードできるような感じで、自動的にバックアップしてくれるというのは便利です。また基本的にクラウドではなくローカルに保存できるというのも安心材料の一つかもしれません。
ただ、個人的には家族で共有するには保存容量が少ないと感じます。さらに前述の通り、専用アプリのサポートが心配。
iCloudフォトが使えるのはiPhoneなどのアップル製品ユーザーだけの特権ですが、Googleフォトならandroid端末はもちろんiPhoneでも使えます。しかもフルサイズでなければ無料で利用できますし、基本はプライベートで、一部を共有アルバムに格納することも可能です。さらに「chromecast(クロームキャスト)」を使えばテレビで写真や動画を見ることもできます。
もしくは「Amazon Cloud Drive(アマゾン・クラウド・ドライブ)」などのオンライン・ストレージ・サービス使うのも良いかもしれません。5GBまで無料、50GBでも年間2千円。10年使えるとは思えないパーソナルメモリーマネージャーよりも実質的には低コストです。しかも「Fire TV Stick(ファイヤー・ティーヴィー・スティック)」
を使えばテレビでも写真や動画が見れます。
つまるところ個人的にはパーソナルメモリーマネージャーを使う必要性はあまり感じません。リビングのテレビとレコーダーはDLNA対応ですが、寝室のテレビとレコーダーはDNLA非対応の旧い機種ですし。
でも逆に言うと、家の中のテレビやレコーダーがすべてDNLA対応だったら、それぞれにクロームキャストを装着するのはコストが掛かるので、パーソナルメモリーマネージャーを使うメリットを感じるかもしれません。また、クラウドでプライベートな写真を保管するのに抵抗のある人には、ローカルで保管できるパーソナルメモリーマネージャーは安心感があるでしょう。
いずれにしても、家族それぞれのスマホの写真を共有して管理することをそろそろ本気で考えたほうが良いなーと思うのでありました。
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