部屋の片づけをお手伝いしていると、「写真の整理ってどうしたら良いですか?」と聞かれることがよくあります。そんなとき私は率直に、「箱に詰めておけばOK」とお答えしています。
もちろん、思い出を振り返ることが多いなら、きちんとアルバムに綴じたり、スキャナーで読み込んでデジタルアルバムに仕立てたほうが良いでしょう。ですが、そういう人は既にそうしているものです。そうしていないということは古い写真を見返すことがないからで、そこに労力を掛けても無駄な時間とエネルギーを使うことにしかならないのです。そこを頑張るくらいなら、写真のことは棚上げして、ほかの場所をさっさと片づけたほうが良いわけです。
ともあれ、そうは言っても大切な思い出を劣化させたくないという人もいることでしょう。そんな方にオススメのものが発売されました。
サンワサプライ・400-SCN039
こちらが12月6日に発売されたばかりのサンワサプライの「フォトスキャナー400-SCN039」です。フィルムスキャナーというのは割りと一般的ですけど、フォトスキャナーというのは珍しいですよね。
写真を趣味にしている人はネガも持っていることが多く、その場合はフィルムスキャナーのほうが高画質でスピーディーに写真をデジタルデータ化することができます。でも趣味というほどではない人は、ネガが手元にないことも多いですし、フラットベッドのスキャナーで写真をデジタルデータ化するというのもなかなか骨が折れるものです。
その点、サンワサプライのフォトスキャナーなら、一般的なスキャナーのようにキレイに写真を並べる必要がなく、次々と写真を挿入口に挿し込んでいくだけで読み取りOK。しかも、スキャン速度はL版プリントなら1枚あたり約2秒と高速で、A4サイズまで読み取り可能ですから写真以外の書類の整理にも使えます。
ナカバヤシ・フォトレコPRN-400WIFI
しかし、調べてみるともっと良さそうなのがありました。それがナカバヤシの「フォトレコPRN-400WIFI」です。ナカバヤシのほうがフォトスキャナーの実績が長く、しかもこちらのほうが価格面でも機能面でも優れているのです。
サンワサプライのフォトスキャナーはパソコンにUSB接続して使う必要がありますが、フォトレコWIFIはWi-Fi接続でも利用でき、スマホへの転送も可能です。本体に挿入したSDカードへの保存も可能です。
また、サンワサプライのフォトスキャナーは画質が300dpiでの保存となりますが、フォトレコは600dpiでの保存も可能で高画質です。もっとも、300dpiで保存した場合でもL版プリント1枚あたり6秒掛かるので、サンワサプライのほうが3倍もスピーディーなのですが。
さらに、フォトレコWIFIは機能が豊富で、ネガのスキャンやカール防止シートを使っての新聞記事のスキャンも可能。電池式で躯体も小さいため、持ち運びも容易ですし、外出先でモバイルスキャナとして使うこともできます。
そんなわけで個人的にはナカバヤシのフォトレコWIFIのほうが魅力的に感じるのですが、本来の趣旨が写真の整理であればサンワサプライのフォトスキャナーを買うほうが賢いのかもしれません。いろいろできても本来の写真の整理に3倍もの時間が掛かるんだったら本末転倒と言えますからね。
サンワサプライのフォトスキャナーは「とにかくサッサと写真の整理を終わらせる」ことに特化した端末ということができるでしょう。逆に、ナカバヤシのフォトレコWIFIは「写真の整理もできる万能モバイルスキャナー」と言えるのではないでしょうか。
24枚撮りのフィルム10本分の写真は約240枚。サンワサプライのフォトスキャナーなら約480秒=8分、端末代を枚数で割ると1枚あたり約116円のコスト。ナカバヤシのフォトレコWIFIなら同じく約1,440秒=24分、1枚あたり約72円。
ぶっちゃけ、10倍の2400枚になっても、私だったら箱に放り込んで「なかったことに」するかなーと思います(笑)少ない枚数ならスマホのスキャナアプリでも対応可能ですからね。
【関連記事】
コメント