一時期、頻繁にテレビCMで放映されたいた「靴とファッションの通販サイト・LOCONDO(ロコンド)」を覚えているでしょうか?もちろんまだ健在で、今も十分な集客力を誇っているのですが、「日本版javari(ジャバリ)」などと騒がれていた当時よりは存在感が薄く感じられます。
ちなみに、ジャバリはアマゾンのファッション通販サイトとして2008年に立ち上がったものの、2014年にアマゾン本体に吸収されるかたちで統合されました。一方で、ロコンドは対抗馬を失ったかたちとなり結果的に目立たなくなりましたが、「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」の躍進の陰に隠れてしまったのかもしれません。
ともあれ、そんなロコンドが従来の主戦場だった靴とファッションジャンルから飛び出して、ロコンド内に高級家具通販サイト「LOCONDO HOME(ロコンドホーム)」をオープンし、IDC大塚家具がその第一弾パートナーとして出品を開始しました。
ロコンドホームのオープンは本日9月26日です。
IDC大塚家具@ロコンドホーム
※IDC大塚家具@ロコンドホームHPスクリーンショット
ロコンドホームはまだオープンしたばかりということで、現状ではIDC大塚家具が扱う家具以外はロクなものがありません。一方で、IDC大塚家具の扱う家具はそれなりに充実しています(計3,000点以上)。
IDC大塚家具はロコンドの主なユーザー層である20~30歳代の女性をターゲットに、ニーズの多い30万円以下の価格帯を中心に品揃えしています。確かに、IDC大塚家具のショールームに並んでいる家具と比べるとちょっと意外な価格帯というか、私のような庶民でも手が届く価格帯の品揃えとなっている印象です。
ロコンドホームへのIDC大塚家具の出品形態は、アマゾンで言うところのマーケットプレイスのようなかたちになっているようで、注文した家具は基本的にIDC大塚家具の倉庫から直接ユーザーの元に自社配送員の手によって搬入設置がおこなわれるということです。
そのためか、ロコンドで靴や洋服を買えばサイズ交換や返品が自由にできるというイメージが強いのですが、IDC大塚家具の家具に関しては基本的に「メーカー直送品のため交換・返品不可」となっており、従来のロコンドならではのメリットがありません。
IDC大塚家具としては低コストでEC事業を拡大することができたというメリットがあったようですけど、これって消費者に何かメリットがあるんでしょうか?ネットショップによくある本店サイト、楽天市場店、Yahoo!ショッピング店みたいなものとも言えますが、個人的にはちょっと中途半端な感じがします。
私が以前にロコンドで洋服を購入したとき、発注した色とサイズとは異なる商品が届くというトラブルがありました。ロコンドに問い合わせても「メーカー側のミス」の一点張りだったため、私のほうからメーカーに問い合わせたところ、ロコンドが本来の色とは違う色を表記し、おまけにサイズタグを付け間違っていたことが明らかになったということがありました。
本当にロクな会社じゃないと思いましたけど、ロコンドでIDC大塚家具の家具を買う場合はIDC大塚家具の倉庫から出荷されるそうですからそんな心配はないのでしょう。
ちなみに、現状では浜本工芸とわたくし収納マンがコラボした「たなとつくえ」ブランドの家具の取扱いはありません。価格帯がちょっと違うということもありますが、いまのところはIDC大塚家具の完全オリジナル商品にとどまっているようです。
IDC大塚家具のEC事業がロコンドで飛躍することとなるのか、じっくりと静観したいと思います。
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