収納の問題
家全体を片づける場合、どの部屋から順番に片づけたら良いかを以下の3つの選択肢の中から選んで順番を答えなさい(例:1→2→3)。
- 使わないモノを溜め込んだ納戸部屋
- 身動きが取りづらい状態のキッチン
- DMや書類が散らかったリビングダイニング
なお、下記の通り条件があるものとする。
- 間取りは上図3LDK
- 家族構成は、夫婦と子供1人(1歳女)の計3人
- 結婚して3年、慢性的に家中が散らかっている
- 主人は指示さえすれば動くが言わなければ何もしない人
- 妻は育児休暇中で専業主婦状態
答え
このお宅のケースは実際に私がよく収納のご相談をいただく状況です。夫婦それぞれが独身の頃の延長で住んでいたところに子供が生まれ、片づけまで手が回らないまま1年が経過。子供が途中で泣き出したりするから相変わらず片づけもままならない。主人は言われたらその通りにできるけど、言われなければ何もしない。
昼間は和室に子供を寝かしつけて、その隙にリビングダイニングの書類の片づけをすることができるでしょう。ですが書類から手を付けるのはやめたほうが良いです。書類の片づけは時間が掛かる割りになかなか進みません。また、片づけが苦手な人がリビングダイニングや書類の片づけから始めるのはハードルが高いと言えます。
残るはキッチンか納戸部屋。キッチンから始めると、片づけの基本が身に付きやすいです。また、この間取りなら子供が泣いたときにもキッチンまでその声に気づきやすいというメリットもあります。今回のようなケースの場合は、休日に主人に子供を任せて、1~2日掛けてキッチンを徹底的に片づけるのも良いでしょう。でもいきなりアクセル全開で片づけようとしても実際に始めると動けなくなってしまうものです。子供を抱えながらでも段取りを考えることはできます。まずはじっくりと考えるところから始めるのも良いでしょう。
また、納戸部屋から片づけ始めるのも良い方法です。納戸部屋から片づけ始めると、他の部屋を片づけて不要品が出た場合に、そこに一旦置いておくことができます。特にモノが多い家の場合は不要品が家から出にくい「便秘状態」であることが多いので、納戸部屋を片づけることで便秘を解消することができるのです。
よって今回の問題の答えは、「2.キッチン→1.納戸部屋→3.リビング」もしくは「1.納戸部屋→2.キッチン→3.リビング」が正解となります。
専業主婦状態であるからと言って、家の中のことを全部一人で抱え込む必要はありません。主人でも親でも兄弟でも友達でも業者でも、利用できるものは利用するようにしましょう。
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