不要品を売る理由は、50~60代「もったいないから」、20代「お金を稼げるから」

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不要品処分の方法のひとつに、「売る」という選択肢があります。リサイクルショップに持ち込むほか、ネットオークション、フリマアプリで売るという方法も最近は盛んにおこなわれていますよね。

私もそういう方法を使ったら便利だなーと思いつつも、なかなか行動に移すことがありません。どうしても「面倒臭い」という気持ちが先に立ってしまうからかなとは思いますが、一方で中古品を買うということもありません。そう考えると、そもそも不要品(中古品)に価値を見出す感覚が薄いことのほうが問題なのかもしれないと思ってみたりもします。

それでは、世間一般の皆さんの感覚はどうなのでしょう?このたび楽天リサーチが公開しました「中古品(リユース品)の売買に関する調査」から紐解いてみたいと思います。



全体の6割以上が不要品を売った経験あり

不用品を売ったことがある経験について(n=1,000)楽天リサーチ出典:楽天リサーチ(以下同)

楽天リサーチが調査したところによると、不要品を売った経験の有無については、全体の6割以上が不要品を売った経験があると回答しました。また、中でも30代がもっとも高くて72.1%、次いで20代が69.0%となりました。

これについては自動車の買い替えの際の下取りや古本屋の買い取りが念頭に置かれているものかどうかは分かりませんが、不要品を売った経験のある人が多いことは間違いなさそうです。

 

中古品を買った経験がある人は6割弱

中古品を購入したことがある経験について(n=1,000)楽天リサーチ

一方で、中古品の購入の有無について問うたところ、全体の6割弱の人が中古品を買った経験があると回答しました。また、その傾向は男性のほうが高く、若い世代ほど高い傾向にあることが分かりました。

売るよりも買うほうが手軽であることを考えるとちょっと意外な気もしますが、年代が上がるとともに中古品の購入経験が少ないことを合わせて考えると、他人が使ったモノを購入するということに抵抗がある人も多いということなのかもしれません。

 

若い世代ほど中古品の購入に抵抗がない

中古品を購入することへの抵抗について(n=1,000)楽天リサーチ

中古品の購入に抵抗があるかどうかについて問うたところ、やはり全体では「抵抗がある」と答えた人が多いという結果になりました。しかし、若い世代ほど中古品の購入に抵抗が少なく、特に20代では抵抗がない人が抵抗のある人を上回りました。

20代では抵抗が「あまりない」人がもっとも多く、30代では「全くない」人が20代以上に多いところも興味深いところです。また、40代から上の世代はいずれの回答にもほとんど差がありません。これらのことから、30代から下の若い人たちは40代から上の人たちとかなりジェネレーションギャップがあるのではないかと思います。

 

中古品購入の上位は書籍・CD・ゲームなど

これまでに購入したことのある中古品について(n=563)

では実際、どんな中古品を買っているのかというと、「書籍・雑誌」、「CD、DVD、レコードなど」、「ゲームソフト、ゲーム機器」が上位3位を占めました。これらは街中でも専門店をよく見かけるので、非常にオーソドックスなモノと言えるでしょう。

それに続くのが「ファッション小物(靴、かばん)」、「婦人服」です。上位3位まではコレクター性も強いと感じますが、上位5位をまとめて見ると一過性のモノという側面が強いように思います。

 

売買ともに実店舗が最多ながらネットも多数

中古品を購入する際の方法
中古品を購入する際の方法について(n=563)楽天リサーチ

不要品を売る際の方法
不要品を売る際の方法について(n=629)楽天リサーチ

それでは皆さん、どこで中古品を売ったり買ったりしているのでしょう。これについては売買ともにあまり差がなく、リサイクルショップや古本屋などの実店舗の利用がもっとも多く、約7割を占めています。

一方で、ネットオークションやフリマアプリの利用も盛んです。ネットオークションの利用傾向は特に40代と50代で高く、フリマアプリは20代が高くなっています。また、興味深いことに、ネットオークションは売るよりも買うほうが利用傾向が高い一方で、フリマアプリでは20代は売るほうが多いという結果になっています。

 

不要品を売る理由は、20代「お金を稼げるから」

不要品を売る理由について(n=629)楽天リサーチ

不要品を売る理由について問うたところ、全体としては「捨てるのがもったいないから」という回答がもっとも多くを占めましたが、20代では「お金を稼ぐことができるから」という回答がもっとも多いという結果となりました。これは前項での20代はフリマアプリを不要品を買うよりも売る方法として利用する傾向があるという結果とも合致していると言えるでしょう。

この結果は個人的にはちょっと衝撃的でしたが、「捨てるのがもったいないから」という回答が男性よりも女性のほうが12.2ポイントも多いという点も見逃せないところです。男性のほうが「もったいない」と言いがちだと思ってましたけどねー。

 

20代は高い頻度で不要品を売る

不要品(中古品)を売買する頻度について(n=744)楽天リサーチ

最後に、調査結果から不要品を売ることに長けた20代を見習いたいと思います。30代から上の世代では「数年に1回程度」売る人が多いのに対し、20代ではそれよりもはるかに頻度の高い「3ヶ月に1回程度」売る人がもっとも多くなっています。

「毎日」や「週4~5回程度」という人も20代では多く、これはほとんど業務的に売っているとさえ言える頻度ですね。さすがにこれくらいの高頻度で不要品を売っていれば抵抗もなくなるでしょうし、売ることでお金を稼ぐことができるというメリットを常に感じているからこそ習慣化できるのだと思います。

 

以上の調査結果を見ると「なるほどなー」と感心しきりですが、じゃあ実際にやってみるかというとやっぱりちょっと難しいかなと個人的には思います。それはおそらく、不要品を売ってお金を稼ぐということよりも時間をやりくりするということのほうに関心が深いからだろうと思います。

今回の調査結果では男女別や世代別でデータがまとめられていましたが、未婚or既婚ではどうなんでしょうか。もしくは子供の有無でも違ってくるように思います。

ネットオークションやフリマアプリの普及によって不要品を売る方法は増えたものの、不要品の処分は究極的には「お金を取るか時間を取るか」という時代に突入しているのではないかと改めて思った次第です。

 

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この記事を書いた人

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