前回に続いて大掃除ネタです。今回はリンナイが公式部品販売サイト「R.STYLE(リンナイスタイル)」会員4,064名を対象にした「大掃除に関する意識調査」の結果を見てみたいと思います。
2016年末に大掃除を実施したのは約5割
出典:PR TIMES(リンナイ調べ・以下同)
まず、2016年末に大掃除を実施したかどうかを問うたところ、「実施した」と回答した人は51.9%となりました。これは前回紹介しましたダスキンによる同様の調査とほぼ同じ値ですね。
普段より少し念入りな「中掃除」をする人は8割以上
では、大掃除とは別に、大掃除とまでは言えない少し念入りな掃除(=中掃除)をするかと問うてみたところ、8割以上が「中掃除をする」と回答。中でも「半年に1回程度」、「3ヶ月に1回程度」、「月に1回程度」がそれぞれ2割近くに達しました。
昔は大掃除をするのが当たり前だったのが今は半数程度しか大掃除をしないと考えると少し寂しい気持ちになるかもしれませんが、汚れを溜めるとあとが大変なので年末にまとめずに適宜処理するようになっていると考えると、むしろ現代人は合理的に掃除に取り組んでいると言えるでしょう。
中掃除を行う理由は「大掃除は大変だから」が最多
次に中掃除をする理由について問うたところ、「まとめて大掃除をすると大変だから」が最多となり、「中掃除をすると汚れが溜まりにくいから」がそれに続きました。計画的かつ合理的な判断で結構なことではないでしょうか。
そのあとには「普段からきれいにしておきたいから」、「大掃除を待つと汚れが気になるから」という理由が上位に上がっており、キレイ好きな現代人像がうかがえます。
大掃除で面倒なのは「換気扇・レンジフード」
大掃除でもっとも面倒に感じる場所は「換気扇・レンジフード」が1位。それ以降のところを見ても前回のダスキンによる調査と大きくは変わりません。
大掃除をする際の夫婦別担当場所
既婚男女それぞれに大掃除をする際の担当場所を問うたところ、上表の結果となりました。総じて女性が大掃除を任されている様子がうかがえますが、「お風呂」、「窓・網戸」、「照明」、「冷暖房器具(エアコンなど)」、「天井・壁」、「ベランダ」、「その他」のみ、男性が任されることが多いようです。
この結果から、男性は高いところや外回り、力が必要な場所を任される傾向が強いことが分かります。当たり前と言えばその通りの結果ではありますが、こういうデータは積極的に活用して旦那に掃除させる材料としたいところですね。
大掃除の際に自分なりのノウハウやコツがある人は2割弱
大掃除の際に自分なりのノウハウやコツがあるかどうかを問うたところ、「ある」と答えたのは2割にも満たないという結果になりました。いや、本当はあるんでしょうけど、ここはやはり日本人的な謙虚さが出てしまったのではないでしょうか。
年代別に見てみても大きくは変わらないものの、年代が上がるにつれてノウハウがあると答えた人の割合が高くなっています。やはり伊達に長生きはしませんよね。
年代が上がるほど掃除の仕方は「祖父母」から学んだ
では、掃除の方法についてどこで学んだというと、30代以下では「学校」がもっとも多く、60代以上では「家庭(祖父母)」がもっとも多いという結果になりました。
でも、核家族が進んでいますから、30代以下はそもそも祖父母に教えてもらうことが少なく、「強いて言えば学校」ということになるのは当然かと思います。
ちなみに私自身は祖母と同居でしたが、祖母から掃除を教えてもらったという記憶はありません。学校では掃除をしましたけど、やり方を教わった記憶はないですね。アルバイトをしていたときも社会人になってからも、すべて見よう見まねです。普通、そんなもんじゃないでしょうか?
「縦しぼり」をしているのは4割弱
今回の調査では雑巾の絞り方にまで踏み込んでいます。最近の子供は雑巾の絞り方すら知らないなんて言われますけど、「縦しぼり」が4割弱、6割弱が「横しぼり」という結果になりました。
こちらでは縦しぼりのほうがよく絞れるとなっていますが、まあ確かにそうかもしれません。ただ私の感覚からすると、縦しぼりは「女しぼり」で、横しぼりは「男しぼり」じゃないかと思うんですけど、その認識は間違っているでしょうか?
一般的に力が弱い女性には縦しぼりが向いていると思いますし、横しぼりでは両肩が張ってしまって勇ましすぎます。逆に男性が縦しぼりをすると頼りなく見えますし、力が入りすぎて雑巾が傷みやすくなってしまいます。
それにしても、握りしぼりというのが絞り方のひとつとして紹介されているのはちょっと不思議でした(笑)
片づけと同様に、掃除というのも案外やり方が標準化されていなくて、分かっているようで分かっていない世界なのだと改めて思いました。ただ、増え続けるモノに対処すべく片づけの重要性は高まる一方、掃除はその重要性が下がっていっているように思います。昔はタイル張りだったキッチンがステンレスになり、同じく風呂場も汚れの付きにくい素材に変わってきているからです。
床を見ても畳は減り、フローリングでバリアフリー。掃除機も進化しており、ルンバのようなお掃除ロボットも普及してきています。住宅の気密性が高まって、ホコリが侵入することもカビが発生することも減りましたからねー。
大掃除をする必要がなくなってきたのは、住設備全般の進化、ひいては日本人のキレイ好きが高じた結果と言えるのではないでしょうか。
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