いま若者にオープンキッチンが人気!?「リンナイ」のトンデモ見解に驚き

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オープンキッチン・イメージ

わたくし収納マンは基本的に朝食をしっかり食べません。普段はバナナと豆乳だけです。

なぜかと言うと、午前中は消化とデトックスの時間だからです。朝からしっかり食べてしまうと、消化もデトックスも不十分になってしまいます。

人間の体も片づけも同じなんですよね。まず、「出す」ことが大事。しっかり出し切らないうちに別のモノが入り込んでしまうと、十分に消化できないわけです。

他方で、世間では「朝食をしっかり食べないと学力が落ちる」などと言われます。そしてそれを裏付けるデータや研究も度々出されています。

でも、普通に考えると、「朝食を食べない」のではなく「食べられない」んじゃないでしょうか?夜遅くまで起きているから、朝早く起きられない。ギリギリまで寝ているから、朝食を食べる暇もなく学校に行くことになってしまうのではないでしょうか。そして、寝ぼけた状態で授業を聞いてもまったく頭に入らないというわけです。

しかし、不思議なことに睡眠と学力に関するレポートというのは積極的に出されることがありません。普通に考えれば、朝食よりも睡眠のほうが学力に影響しそうなものですが。

ちなみに、朝食と学力に関するレポートを出すのは農林水産省と経済産業省で、国民の健康を司る厚生労働省が同様のレポートを発表しないのも不思議なことです。日本国民なら酪農家と日本経済のことを案じながら、しっかりと朝食を食べないといけないってことですね(苦笑)

このように、都合の良いデータだけを切り出して印象操作をおこなうということは、行政だけでなく民間でもよくおこなわれているのが実情です。しかし、今回のようにデータをありのままに出しておきながら、それとは異なる結論に無理矢理持ち込むというのはさすがに珍しいんじゃないでしょうか?



いまやオープンキッチンが主流?人気?

あなたのご自宅のキッチンは、どのタイプに一番近いですか?(リンナイ調べ)出典:リンナイ(以下同)

この度、調理機器や給湯器の製造販売で大手のリンナイが、公式部品販売サイト「R.STYLE(リンナイスタイル)」会員を対象に「キッチンスペース」に関する意識調査を実施しました。

その調査のひとつめの設問に対する回答が上のグラフです。「あなたのご自宅のキッチンは、どのタイプに一番近いですか?」という問いに対して、回答は「独立型」、「オープン型」、「カウンター型」が上位を占めました。

 

あなたの理想のキッチンのタイプは、どのタイプに一番近いですか?(リンナイ調べ)

次に、「あなたの理想のキッチンのタイプは、どのタイプに一番近いですか?」という問いに対する世代別の回答をまとめたものが上のグラフです。

世代によってウエイトが異なるものの、概ねどの世代でも「カウンター型」、「その他」、「独立型」、「オープン型」の順に理想のキッチンをイメージしていることが分かります。

 

ところが、このデータに基づく見解が奇妙なのです。見出しからして、”いまやオープンキッチンが主流!”。そして、”人気のキッチンスタイルは料理をする人と食事をする人が繋がる「オープンキッチン」”、”オープンキッチンは世代が若くなるにつれて人気が高くなっています”などとまとめられています。

しかし、オープンタイプは自宅のキッチンで2番目に多いタイプに過ぎません。また、理想のキッチンのタイプでも4番目で、人気というよりはむしろ不人気です。さらに、”オープンキッチンは世代が若くなるにつれて人気”などと言っていますが、グラフを見る限りオープンタイプを支持しているのはむしろ60代以上で、年代が若くなるほど人気と言うほど明確な傾向もありません。

これらのデータをどう見たらオープンキッチンが主流とか人気だと言うことができるのでしょうか?私には不思議で仕方ありません。

ちなみに、現在の住まいのキッチンではオープンタイプが2番目に多いのに対し、理想のキッチンとしてオープンタイプが4番目に挙がっているのは、現在は賃貸住宅に住んでいるか築年数の古い家に住んでいる人が調査対象者に多かった可能性があると言えます。

オープンタイプのキッチンは比較的古い間取りに多く、狭いダイニングキッチンで採用されることが多いんですよね。つまり、決して新しくはなく、むしろネガティブなイメージのほうが強いのが現状です。60代以上でオープンキッチンが支持される傾向があるのも、使い慣れたタイプであるということが原因だと考えられます。

 

「しまう派」よりも「見せる派」が増えている!?

あなたは、ご自宅のキッチンで、以下のものをどのように収納したいと思いますか?(リンナイ調べ)

次に、「あなたは、ご自宅のキッチンで、以下のものをどのように収納したいと思いますか?」という問いです。これに対する回答は上のグラフのようになりました。

大半は「しまう派」。確かに、システムキッチンも食器棚も扉で中を隠していることが一般的ですからね。「見せる派」が少なくなるのは自然かと思います。

しかし、この結果に対するコメントがまた奇妙なのです。”扉をしめて全てをスッキリと隠せるキッチンは長く人気ですが、最近は少し事情が変わっている”と書き添えられているのですが、過去と現在を比較するデータがありません。なのに、”少し事情が変わっている”と言うわけです。データに基づかない見解を出すようでは、調査をする意味がありません。

もちろん、私もキッチンだけでなく家全体で「何でも扉で隠してスッキリ」という考え方から「見せる収納でオシャレ」という考え方に世の中がシフトしていることは実感しています。けれども、それを証明するデータがないのに言っちゃうのは反則でしょう。

 

これ以降の調査結果でも冒頭の「オープンキッチンが人気」というトンデモ見解に基づいて話が進んでいっています。それぞれの調査結果自体は有益だと思うのですが、その解釈が調査結果とはまったく別なんですね。まったく意味が分かりません。

今回の調査結果については、「ホンマでっか!?」と全力でツッコミたくなります。リンナイは「オープンキッチン推し」にして何か得でもあるのでしょうか?

我が家でもリンナイのガスコンロを使っていますので良いメーカーだと思っていましたが、これからはちょっと考え方が変わってしまいそうです。

 

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