先日、石膏ボード壁に取り付けできる竿受け金具「Coconi・DRYit(ココにドライイット)」を紹介しました。
【前回】スマートすぎる室内物干し!サヌキ「Coconi・DRYit(ココにドライイット)」
この「ドライイット」以外にもサヌキの「Coconi」にはたくさんラインナップがありまして、基本的に石膏ボード壁に取り付けられるDIYパーツというコンセプトのシリーズのようです。
今回はその中でも「Coconi(ココに)多目的ハンガー」シリーズを紹介したいと思います。
サヌキ・Coconi多目的ハンガーシリーズ
サヌキの「Coconi多目的ハンガーシリーズ」は、一目見るだけでは理解することが難しい商品です。上写真の場合、3つのパーツで構成されています。
- 棚柱(棚受けレール)
- Coconi多目的ハンガーシリーズ・ベース CC-001
- Coconi多目的ハンガーシリーズ・ネクタイハンガー CC-005
「Coconi多目的ハンガーシリーズ」は、3タイプのコアパーツと9タイプのアクセサリーパーツから構成されており、基本的にアクセサリーパーツ単体では使用できません。
※サヌキHPスクリーンショット
「Coconi多目的ハンガーシリーズ」のラインナップ一覧を掲載しているネットショップは少ないうえに、前回紹介したドライイットを含め「Coconi」のブランドを冠した商品が他にもいくつも存在するため、どれをどう組み合わせれば良いのかが非常に分かりにくくなっています。
こういう状態は、モノが良いとか悪いとか言う以前の問題ですね。売れるわけがありません。
工事不要で便利だけどコスパや使い勝手は微妙
「Coconi多目的ハンガーシリーズ」はコアパーツとして、棚柱1本に取り付けるシングルベースタイプ、棚柱2本に取り付けるダブルベースタイプ、壁に直接取り付ける横レールタイプの3種類が用意されています。
棚柱取付け用ピン固定パーツを使って棚柱を取り付けたり、横レールタイプを使えば、壁には針で突いた程度の痕しか残りませんから、基本的には賃貸住宅でも使えると言えます。分譲住宅でも壁に痕があまり残らないのは助かりますし、大掛かりな工事をしなくてもDIY感覚で収納に一工夫できるというのは便利ですよね。
さらに、棚柱をベースにして拡張できる収納パーツというのは他にはなく、非常に珍しいと言えます。しかしながら、ちょっとしたモノを収納するだけにしてはコストパフォーマンスが悪すぎると思います。
たとえば冒頭で取り上げたネクタイハンガーを取り付ける場合には、1,500円前後の費用が掛かることになります。それでも使い勝手がすごく良いなら構わないですけど、クローゼットの壁面の奥行方向に並んだフックはネクタイを出し入れしやすいとは言い難く、おまけにABS樹脂製ですから何かの弾みで破損する可能性も否めません。それでも大量のネクタイを収納できるならともかく、たったの6本だけです。
それだったら、普通にネクタイハンガーを使ったほうが良いです。MAWAのネクタイハンガーならスペースを取りませんし、価格も安く、3倍近い本数のネクタイを掛けることができます。スチール製なので壊れる心配がなく、仮に破損しても交換が容易です。クローゼットの端の狭いところで作業する必要もありません。
以上述べた通り、「Coconi多目的ハンガーシリーズ」は他にはない非常にユニークな商品だと思います。それでいて、賃貸住宅の石膏ボード壁にでも取付可能というのはありがたい存在と言えます。
一方で、実際に利用する機会があるかと言うとこれはちょっと厳しいと感じます。何もわざわざ棚柱に小物の収納を増やす必要はなく、コストパフォーマンスも悪いからです。棚柱ではなく壁に直接取り付けるタイプであれば応用範囲が広いとは言え、既に同様の商品はありますのであまり必要性は感じません。
ともあれ、「Coconi」シリーズはどんどん増えており、「アイム・クランプ」などの新商品も面白いと思います。もうちょっと分かりやすく展開するとともに、これからもどんどん攻めていって欲しいですね。
【関連記事】
コメント