え!衣替えは「家事」じゃない!?しかしそう考える理由は意外と深かった

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衣替え・イメージ

先日、宅配クリーニングサービス「Lenet(リネット)」を運営するホワイトプラスが利用者1,624名を対象に「衣替え意識調査」アンケートを実施しました。一見、身近で地味なアンケートながら、個人的にちょっと驚きの内容だったので紹介したいと思います。

 

衣替えは「年2~3回」が最多で7割弱

衣替えは「年2~3回」が最多で約7割弱出典:PR TIMES(以下同)

アンケート結果について順番に見ていきましょう。まず、年に何回くらい衣替えをするかですが、「年2~3回」が最多で7割弱を占めました。続いて多かったのは「年1回」の2割弱です。

アンケート対象者は20~70代となっているもののそれぞれの年代のウエイトが分かりませんが、結構みなさんキチンと衣替えをされているんですねー。私のように年に一度も衣替えをしない人なんて、たった7.3%。それでも上のグラフでは3番目に多いんですけど、やっぱり定期的に宅配クリーニングを使う人はマメなのかもしれません。

なお、1回の衣替えに費やす時間は「2~3時間」が46.9%で最多、「1時間以下」が19.8%、「4~5時間」が19.6%と続きました。4~5時間って言ったら実質的に一日仕事。大変ですねー。

 

ほぼ全員が自分のものは自分で衣替え

ほぼ全員が自分のものは自分で衣替え

次に、自分の洋服は誰が衣替えをしているかを問うと、ほぼ全員が「自分」と答えました。奥さんにやってもらっている旦那さんも多いとは思いますが、このアンケートの対象者は宅配クリーニングの利用者ですから、当然の結果なのかもしれません。

 

既婚女性の約7割は家族の分も衣替え

既婚女性の約7割は家族の分も衣替え

肝心なのはむしろこちらです。「ご自分のもの以外のご家族の衣替えはどなたが行っていますか?」と問うたところ、「自分」と答えたのは69.0%となりました。

ただ、ちょっとよく分からないのは、「自分」と答えたのが69.0%なのに、見出しでは「既婚女性」と変わってしまっているところです。前の質問の回答者数が1,506名に対してこの質問では468名となっていることから、この質問に関しては既婚女性に絞り込んでいるのかもしれません。しかし、その次の既婚女性を対象としたと思われる質問の回答者数とも異なるので、ちょっと釈然としない部分があります。

ともあれ、既婚女性の多くが家族の分まで衣替えをしている現実は想像に難くありません。

 

「自分でして欲しい!」と思う既婚女性は約6割

「自分のものは自分でして欲しい!」と思う既婚女性は約6割

前の質問に続いて、自分の洋服以外の衣替えもやっている人に「本当は自分のものは自分で衣替えして欲しいですか」と問うたところ、約6割がYESと答えました。そりゃそうでしょうねー。

一方で、「洗濯をして収納するのが自分だから」、「クリーニングにまとめてだしたいから」、「子供はまだ自分でできないから」、「子供の洋服のサイズアウトを確認するため」などという理由で、家族のものも自分でしたいと考える人もいるようです。これもまあ、納得の意見ですね。



既婚女性の約8割は「衣替えは家事」と回答

既婚女性の約8割は「衣替えは家事」と回答

ここからが特に興味深いところです。「衣替えは家事だと思いますか?」という問いに対して、「家事である」と答えた人は78.0%。私は家事とは家の事すべてだと考えていますから、そりゃそうだろうと思いました。

ただこの解釈もちょっと不思議で、別に既婚女性だけを対象としたという断りもないのに見出しが「既婚女性」となっているのが不思議なところです。その下の”「衣替え」が家事でないと思う理由を教えてください”という項目のところに男性の意見も書き込まれていることから、この部分を”既婚女性の78.0%は~”とすることにはちょっと作為的なものを感じます。

ともあれ、逆に「衣替えは家事ではない」と考える人たちの意見がなかなか興味深いのです。

必ずしもやらなければならないことではないから。(女性:30代後半)

これは深い!裏を返せば、やらなければならないことは家事、衣替えのようにやらなくて済ませられることは家事ではない、ということですね。サラリーマン的な「仕事」に通じる部分があるように思います。

必ずやらなくても日々過ごせるから。自分の意思で決められる。家事はそうはいかない。(女性:50代後半)

これも先のご意見に似ていますが、衣替えは実行するタイミングを自分で決められるけれども、料理や洗濯はそうはいかないという解釈なのですね。

家事とは日常的な行為で、衣替えは年に数回であり、日常とは言い難いので、家事では無いと思う。(男性:50代前半)

この意見は非常に貴重です。今回の調査結果は「衣替えは”名もなき家事”では!?」という風に結ばれていることから、この男性の意見は既婚女性の反感を大いに買うところだと思います。しかし、冷静に考えるとこのアンケートは宅配クリーニングの利用者を対象にしているわけで、この回答者の男性も宅配クリーニングの利用者のはずなのです。

この男性が奥さんに言われてしぶしぶクリーニングに出す役を任されたのかもしれません。しかし、この男性が前述の女性と同じように「家事は日常的なもの、けれども衣替えは非日常的なもの」という風に考えているだけと解釈することもできます。

年に数回の行事みたいなものだから(男性:20代後半)

お若いのに風流なことを言う人もいるものですね。でも私の妻も、同じようなことを言います。私は別に寒けりゃ厚手の服を着るだけなので、衣替えなどという面倒なことはしたくないのですが。

家事と言うか、むしろ趣味(男性:30代後半)

これも興味深いご意見です。短い感想なので二通りの解釈ができると思います。まずひとつは、この男性がファッションを趣味としていて、衣替えを趣味の一環として楽しんでいる様子が想像できます。

もうひとつの解釈は、奥さんが衣替えをしているのを冷めた目で見ている状況です。いずれにしても、男性本人もしくは奥さんに、言葉では説明しきれないこだわりがあるのでしょう。

 

  • それぞれですべきことだから(女性:40代後半)
  • 一人がする仕事ではなく個人がそれぞれに季節を感じながらする物だと思っているから(女性:50代後半)
  • 服は、その人の個性を表すもの。家の事ではなく、個人に関わる事だと思います。(女性:20代後半)

 

ここはまとめて紹介しちゃいますが、これらは「洋服は家族それぞれに属するものなので家全体のことではない=家事ではない」というご意見です。これは私にはなかった解釈の仕方で、すごく新鮮でした!

この考え方を究極に実践すると、家の事はシェアハウスに住んでいるかのように家族それぞれの責任でおこなわれることになります。食事はそれぞれが好きなものを作って食べ、洗濯はもちろん各自でする。共有スペースの掃除は当番制。

なんだかちょっと寂しいような気もしますが、女性に偏りがちな家事の負担を減らすには、極論すればそういうかたちになるんじゃないでしょうか。私は十分アリだと思いますけどね~。

 

というわけで、今回のアンケート結果はところどころで回答者が勝手に「既婚女性」という風に捻じ曲げられているようで、ちょっと恣意的なものを感じるところが多々ありましたが、内容自体は興味深いものであったと思います。

解釈次第で「家事」って色々な捉え方ができるものですね。家事に負担を感じたら、家族それぞれが家の中の事をどのように考えているかをゼロベースで探ってみるのも面白そうです。

 

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