ポリプロピレン製のチェストと言えば、透明、ホワイト、ブラウンなど、無難な色であることが一般的です。もしくは、一昔前であればブラックやブルー、キッズ向けではイエローやピンクなどもありますが。
個人的には、コーディネートしやすいホワイト系やベージュ系があれば十分だと思うんですけど、それでは物足りないと感じる方もいるようで、カラーバリエーションを増やすと売れるという実情もあります。
それでも、ここまで思い切ったカラーリングを採用したポリプロピレン製のチェストは今までなかったのではないでしょうか。
伸和・彩-irodori-チェスト

出典:リブウェル楽天市場店(以下同)
伸和の「彩-irodori-チェスト」はその名の通り、鮮やかな彩りを採用したポリプロピレン製チェストです。特に鏡面仕上げで赤×黒の色彩は、日本の伝統的な漆塗りをイメージさせます。
ほかのダークブルー、ベージュ、ダークグレー、ホワイトについては特に珍しいとは言えませんけど、これらを組み合わせて使えばやはり彩り鮮やかな雰囲気となることでしょう。
PPなのに組立式!
「彩-irodori-チェスト」がユニークなのはカラーリングだけではありません。なんと組立式なのです!(1段タイプのみ完成品)
木製ならともかく、ポリプロピレン製チェストは完成品が当たり前。組立式にすることで海外から輸入する際の輸送コストを抑えることを狙ったのかと思いきや、日本製。
それでも、日本国内の工場から各地に送る際のコストを抑える役目は果たします。冒頭の5段チェストの場合、半分近くの梱包サイズになるので、消費者にとっても商品価格などの面でメリットがあると言えるでしょう。
もっとも、「彩-irodori-チェスト」はそれほど安いとも言えないですけどね。
上下どちらからでも引きやすい
「彩-irodori-チェスト」には他にも特徴があります。ポリプロピレン製チェストには珍しい、上下どちらから手を差し入れても引出しを引くことができる前板構造となっているというところです。
こういった構造を採用しているものは木製チェストでは珍しくありませんが、ポリプロピレン製では今まで天馬の「カバゾコ」くらいしかなかったと思います。
このように様々な特徴を持っている伸和の「彩-irodori-チェスト」ですが、天板が柔いというデメリットもあります。引出し前板も組立式ですので、簡単に外れてしまわないか心配です。
また、今まではかさ張るがゆえに国産が基本だったポリプロピレン製チェストが組立式でもOKとなってくると、輸送コストという障害が消え、一気に海外で生産される機会が増えるかもしれません。既にニトリの「フラッテ」などは中国で生産していますから、国内メーカーの今後の動向が気になるところです。
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