昨年、組立家具製造最大手の白井産業が倒産したときは業界に衝撃が広がりました。

家具販売店やホームセンターの組立家具売場は白井産業への依存度が高く、これから一体どうなるのかと思っていました。しかし、スポンサー企業による支援が順調に進んでいるようで、何事もなかったように売場には今も白井産業の商品が並んでいます。
結果的に倒れてもすぐに起き上がる会社の強さを見せつけた格好ですが、このたび発売される新商品も新生・白井産業のように倒れない商品と言えるでしょう。
白井産業・トイコス
6月に発売が予定されている白井産業の「トイコス」は、壁に立て掛ける感じのディスプレイラックです。
奥行は最大182mmありますが、そんなに奥行があるように感じさせず、それでいてウォールラックにしては大量のモノを飾ることができるのが特徴です。
石膏ボード壁にも固定可能
しかし、ただ壁に立て掛けるだけではありません。L字金具で壁に固定できるようになっており、木質系壁はもちろん、石膏ボード壁にもシッカリ固定できます。
脚がポイント
トイコスのチャームポイントは脚にあります。壁に立て掛けるように斜めになっているため、スッキリした印象を与えるだけでなく、実際に安定感を得るのに役立っています。また、配線や幅木に干渉しないというメリットもあります。
こぼれ止めと溝でディスプレイしやすい
固定棚にはこぼれ止めが付いており、小物の落下防止に役立つだけでなく、見た目のアクセントにもなります。また、奥には溝が彫ってあるので、タブレット端末を立てたり、レコードや雑誌をディスプレイするのに便利です。
トイコスの表面材はプリント紙ですが、ヴィンテージ感のある木目調なので、インテリアに良いアクセントを与えてくれることでしょう。なお、カラーバリエーションはブラウンとホワイトの2色となっています。
耐荷重については概ね、可動棚が1~2kg、固定棚は3kgまでとなっており、ラック全体としては10kg強に耐える計算です。しかし、構造からすると、実際はもうちょっといけるんじゃないかなと思います。
その点については真面目に考えている一方で、ホルムアルデヒド放散量については国内最低レベルのF☆☆相当。ベトナム製だからという問題ではなく、このような不健康な家具を国内に入れるのはいい加減やめてもらいたいものです。
トイコスはワイドタイプ(幅794mm)、スリムタイプ(幅444mm)、フックタイプ(幅444mm)の3タイプがあります。いずれも1万円強という価格で、組立家具としては決して安くはありませんが、個人的には素敵な商品だと思います。
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