先日から「収納なび」をより深く理解するための解説をしていますが、今回紹介する内容は収納なびのルーツであるNLD性格学および個性学に私の独自解釈を加えた内容になります。
2007年にリリースして以来ご好評をいただいております収納なびですが、私もただNLD性格学で習ったことを模倣して片づけのアドバイスに活かしているわけではありません。常に検証を繰り返し、日々進化させているのです。性格全般ではなく片づけというひとつの行為に重点を置いて検証しているので、ある意味、かなり正確に分析できている可能性があります。
というわけで今回は、収納なびの「論理タイプ」と「感覚タイプ」について、私の新解釈を交えながら説明したいと思います。
数字を意識したほうが強い!論理タイプ
もともとNLD性格学では上記6つのキャラクターは論理的に物事を考えるタイプだと習いました。しかし収納マンが検証したところ、どうもそんな感じがしませんでした。収納は論理的に考えていくのが良いので、上記6つのキャラクターの性格を持った人は論理的に収納を組み立てるのが得意なはずです。しかし、どうも上記6つのキャラクターの人がすべてそれに向いているとは感じられなかったのです。
しかし上記6つのキャラクターにはひとつの共通点がありました。それは数字を意識すると強いということです。必ずしも数字に強いという意味ではありません。たとえば「片づけを1時間以内に終わらせる」とか、「モノの量を20%減らす」とか、そんな風に数字目標を設定したほうが理解が早いということです。
ただし、上記6つのキャラクターのうち、イルカ、クジラ、フクロウは、目標を設定するとプレッシャーを感じてしまって逆効果となりかねないので、数字を目標としてあまり意識し過ぎないほうが良いと言えます。
数字よりも方向性が重要な!感覚タイプ
NLD性格学では上記6つのキャラクターについて、物事をイメージで捉える右脳派だと習いました。確かにそう感じるところもないわけでもないのですが、空間をどう組み立てるかが重要である収納において、上記6つのキャラクターの性格を持つ人が空間の組み立てを得意としているかというと必ずしもそうとは思いませんでした。
しかし前述の通り論理タイプを「数字を意識したほうが強いタイプ」であると考えると、その反対はすぐに分かりました。上記6つのキャラクターは数字はどうでも良いんです。モノが具体的にいくつあるかよりも多いか少ないか、片づけに何時間掛かるかよりも時間が長いか短いかということを感覚的に把握できれば事足りるのです。むしろ数字で言われたほうが理解しにくいんですね。
ですから論理タイプとは異なり、感覚タイプは数字よりもベクトル(方向性)が重要と言えます。片づける際には具体的数値目標は設定せずに大雑把な段取りを組み立てていったほうが良いと言えます。
つまるところ論理タイプは定量的、感覚タイプは定性的と言えます。論理タイプは具体的に数字を明らかにしていったほうが片づけを効率良く理解したり進めることができるのです。いま洋服を掛けているクローゼットのハンガーパイプの幅が3000mmある、けれども理想値は1800mm、ということは現状は理想値よりも4割も多いからその分を減らさないといけない、などという具合ですね。
一方の感覚タイプは数字がいくつも出てくると理解が難しくなってしまいます。現状のハンガーパイプの幅が3000mm、理想値が1800mmという同じ状況でも、ざっと半分近くに減らしたほうが良い、という感じの理解で十分なのです。数字に置き換えることは面倒なばかりか、逆効果になる危険性のほうがあります。
これらはもちろん、片づけだけでなく仕事や勉強でも同様のことが言えます。数字を意識したほうが良いかそうでないか、これが分かっているだけでも何事も自分らしく進めることができると思います。
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