ユニクロも注目!「使用頻度」が高いモノは手近に収納すると合理的

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主婦がやる家事は会社がやることに比べるとレベルが低いだなんて思っている人はいないでしょうか。確かにたくさんの人の集まりである会社のほうが高レベルなことをやっていることは多いと思いますが、必ずしもそうとは言えないと私は考えています。

以前に清掃会社の社長から次のような話を聞きました。曰く、他社は掃除をするときに毎日同じところを同じように掃除するが、当社は汚れ具合を見て重点的に掃除をする場所を変えるので同じ時間でも効率良く掃除ができると。すごく自慢げに話していたので私も驚いてみせましたけど、内心、そんなことくらい主婦なら誰でもやっていることだと思いました。

今回ご紹介する話も、似たような次元の話かもしれません。

 

ユニクロが「出荷頻度」重視のシステムを導入

物流センター・イメージ

※写真はイメージです

先日、洋服店のユニクロを運営するファーストリテイリングが物流システム大手のダイフクと業務提携するというニュースがありました。これにより、従来はネットで注文を受けてから8時間以上掛かっていた出荷作業が最短で15分に短縮できたということで話題となっています。

ファストリがダイフクを頼るワケ
「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが工場や物流倉庫向けの搬送システムを手掛けるダイフクとの提携を発表した。ファストリの世界中の物流倉庫の完全自動化を目指すという。ファストリはなぜ、ダイフクを頼ったのか。

そこまで極端に出荷時間を短縮できた最大の理由は、これまで人手に頼っていた部分を機械で自動化したためです。しかし、それだけではありません。これまでの物流システムと異なり、出荷する頻度を重視したというのです。



出荷頻度別に商品を分けることが重要

すべて同じ場所で保管し、同じルートで作業者の元に運ぶと、よく出る商品がルート上に詰まって渋滞を起こす。しかし、よく出る商品とそうでない商品を分けて保管し、別々のルートで作業者の元に運搬、さらに、よく出る商品のルートは運搬の処理能力(スピード)を上げることで、よく出る商品の搬送が滞らず、全体としてもスムーズに出荷できるというわけだ。

ここで述べられていることでもっとも重要なのは、”よく出る商品とそうでない商品を分けて保管”するということです。ニトリやアマゾンも優れた自動化システムを導入していますが、そこでは出荷頻度別に分けて保管するという概念はありません。そのため、ここに書かれている通り渋滞が発生してしまうのです。

アマゾンの物流センターでは、入荷した商品を空いている場所から順番に詰めていくことで話題になりました。人間が出荷するなら品群別で分けたほうが出荷の際に分かりやすくて良いですが、機械なら膨大な商品の配置地図を覚えられるから品群別で分ける必要がないのです。

しかし、アマゾンでは出荷頻度別という概念がないため、ともすれば機械の動きの効率が悪くなってしまう恐れがあります。

 

使用頻度別でモノを分けることが重要

以上は自動化された最新鋭の物流センターの話ですが、一般家庭の収納とも無関係ではありません。扱うのがモノである以上、やはり出し入れする頻度を認識するということは重要だと改めて私は思いました。

ファーストリテイリングの物流センターでは出荷頻度別に分けて保管したうえで、よく出る商品を別ルートで運び、しかも別ルートは高速で運ぶようにしていると書かれています。これはおそらく、くら寿司の回転レーンを思い浮かべれば分かりやすいのではないかと思います。よく出る商品が特急レーンで運ばれてくるようなイメージということです。

家の中ではもちろん、機械にモノを運んで来させるということは今のところ現実的ではありません。しかし、使用頻度別に分けて、よく使うモノを手近に置けば、作業動線および生活動線はできるだけ短くすることができます。

 

私の話の進め方が拙いということもあって、「なんだ、ユニクロと家の収納に共通するのはモノを出し入れする頻度の話だけじゃないか」という声が聞こえてきそうです。しかし、規模の大小にかかわらず、やはりモノを出し入れする頻度というのは重要だということです。一般家庭でもまだ使用頻度別に収納するということは認知されているとは言えないものの、大手物流システム会社が今更ながらにその重要性に気づいたと言えます。

モノを分ける際は、要不要のほか、品群別や家族別など様々な分け方があります。しかし、使用頻度別をベースに考えることがもっとも重要で、だからこそ私は従来からその点を強調しています。

もしまだ使用頻度別に分けることをあまり考えずに収納しているなら、是非そのエッセンスを取り入れてみてください。

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