キッチンツールを収納する方法は基本的に、「立てる」、「掛ける」、「引出しに収める」の3つです。どれが正解という話ではなくて、キッチン周りの状況や自分にとって使いやすい方法を考えたうえで選ぶのがベターと言えます。
立てる場合は、シンクやコンロの周りにコップ状のキッチンツールスタンドを置く、壁面や水切りカゴにツールポケットを設けるなどが一般的です。扉式のシステムキッチンの場合は扉を開けたところに立てる、引出式の場合は引出しの中のポケットに立てるという方法もあるかと思います。
このように、立てる方法だけを見ても様々な方法があるわけですが、一番オーソドックスなのはやはりコップ状のキッチンツールスタンドを置いてそこに立てる方法でしょう。視認性が高く、手も届きやすく、シンプルで自然な雰囲気があります。
しかし、この方法にはデメリットもあります。毎日何気なく使っているうちにコップの底に汚れや水が溜まってしまうことがあります。また、長さが短いキッチンツールは中に入り込んでしまって取り出しにくくなってしまうのです。
山崎実業・キッチンツールスタンド・アクア
そんなデメリットを解決してくれるのが山崎実業の「キッチンツールスタンド・アクア」です。以前にアクアの水切りカゴを紹介しましたが、同じシリーズのキッチンツールスタンドですね。
キッチンツールスタンド・アクアには2つの特徴があります。まずひとつは、底に排水用の樋(とい)が付いていることです。水に濡れたままのキッチンツールを立ててもスタンドの中に水が溜まって不衛生になることがありません。
もうひとつは、内部が3つの深さのブロックに分かれていることです。これにより、ティースプーンやハサミなどの小さなモノもスタンドの中に入り込んでしまうことがありません。
辞書2冊分くらいの大きさがありますのでかなり圧迫感がありますが、たくさん収納できて便利だと言うこともできるでしょう。
OXO・ツールホルダー1314700
ただ、キッチンツールの多くは本来コンロ周りで使うモノが多いことを考えると、排水可能な仕組みのアクアはコンロ周りに使うのには向いていません。コンロ周りで使う場合は、底面を外して洗うことができるOXO(オクソー)の「ツールホルダー1314700」のほうが向いているかもしれませんね。
もっとも、このツールホルダーはアクアのように深さが別けられていないため、ティースプーンなどの小さなモノの収納には適していません。しかし、これもよく考えてみれば、コンロ周りで使うキッチンツールはあまり小さなモノはないので問題ないはずです。
スタンドに立てられたキッチンツールを見てみると、コンロ周りにピーラー(皮むき器)が置かれていることがあったりします。これは「キッチンツールは立てるもの」と思い込んでしまって、シンク周りに置いたほうが良いかコンロ周りに置いたほうが良いかを厳密に考える習慣がないために起こることです。
多くの場合、システムキッチンの幅は1.8~2.7m程度であり、シンクとコンロの距離は1~2mほどに過ぎません。しかし、調理中にこの1~2mを何度も往復することになると、知らず知らずの間に時間と労力を浪費します。
キッチンを収納する際は、シンク周りで使うモノとコンロ周りで使うモノを厳密に判断する必要があります。鍋はシンクで水を汲んでからコンロに持っていくものだからシンク下に収納、フライパンはコンロに直接かけるものだからコンロ下に収納、という具合ですね。
キッチンツールも同様に、シンク周りでしか使わないモノはシンク周りに収納するのが基本です。コンロ周りで使うキッチンツールは洗った後とりあえず乾かしておきたい場合はシンク周りを定位置とするのも良い方法だと言えますが、すぐに拭いてコンロ周りに収納するという方法もあるということは頭の隅に置いておきたいですね。
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