最近、どこに行っても同じようなデザインの家具を見るように思いませんか?
黒いスチール製のフレームに、オークやウォルナットなどの木部をあしらった、オープンラックやダイニングセットなどのことです。カフェ風や男前インテリアなどと呼ばれますが、学習机にまでそんなデザインのものがあるのですから、やっぱり流行っているんだろうなと思います。
個人的には決して嫌いなテイストではありません。ただ、これだけ似たようなデザインの家具が増えてくると食傷気味というのも正直なところです。
同じように思っておられる方も少なくないとは思いますが、逆に「コレっていま流行ってる感じだよね?」ということであまり何も考えずに選んでしまうというのも流行というものの本質でしょうか。
山善・アンティーク調家具シリーズ
決してバッタ物扱いするつもりはありませんが、山善の「アンティーク調家具シリーズ」も同じようなテイストで、ラインナップもどんどん増えています。そしてこれが、ニトリの「ステイン」と市場の「アンセム」を足して2で割ったような感じなのであります。
山善・アイアン4段FAR-126
まず山善の「アンティーク調アイアン4段FAR-126」をご覧ください。これを基準に見ていくというのは誤解を生じるかもしれませんけど、まあ今回はそういう手順ということでご理解ください。
市場・アンセム4段ラック
続いて、市場の「アンセム4段ラックANR-2397BR」。全体の雰囲気はもちろん、最下段がラダー状になっている点も似ています。
一方で、山善のほうはスチールのフレームの上に木製棚が乗っている、アンセムは木製棚板のみの構造という点で異なります。そのため山善は棚板1枚当たりの耐荷重が20kgなのに対し、アンセムはたったの4kg(最下段は2kg)です。
また、山善の棚板は塩化ビニル樹脂を貼ったものですが、アンセムはアメリカンウォールナットの突板にラッカー塗装を施したものです。アンセムのほうが一回り小さいサイズながら価格は2~3割ほど高いだけということで、どちらを選ぶべきかはなかなか悩ましいところでしょう。
ニトリ・ステイン・ブックシェルフ60BR
山善のアイアン4段とアンセムの4段ラックに比べたら、ニトリの「ステイン・ブックシェルフ60BR」はちょっと違うと感じると思います。サイドフレームはラダー状ですし、背面にはクロスバーがあり、棚板もかなりボリュームがあるからです。最下段も木製棚となっています。
ただ、山善はニトリ同様にホワイトウォッシュ色が用意されているのです。しかもタイミング的にはニトリのステインシリーズにホワイトが追加されてから、山善にもホワイトが追加されています。そのため、全体的に割りとよく似ているように見えるのです。
なお、こちらでは山善のアンティーク調家具シリーズと勝手に呼んでおりますが、現在のところ山善の直販サイトでは扱っておらず、一覧も作成されていないため、どこまでがシリーズと呼べるのかよく分からない状況です。しかしながら、全体の雰囲気とラインナップを見ると、山善のものは市場のアンセムやニトリのステインと類似点が非常に多いと感じます。
以下の一覧からご確認いただくと、よりその実感を強くしていただけるのではないでしょうか。
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