我が家では天井つっぱり式の室内物干しを使っています。床に直接置くタイプとは違ってスペースを取らず、大量の洗濯物を干すことができるので便利です。
雨の日や夜干し以外でも大活躍。先日もシーツをまとめて洗ったんですけどベランダに干しきらず、こちらの室内物干しに掛けました。ただし、さすがに布団は干せません。軽い羽毛布団や毛布くらいなら大丈夫ですけど、さすがに敷布団を干す気にはなれません。つっぱり式の室内物干しは耐荷重がそれほど大きくないからです。
しかし、布団も干せるというつっぱり式の室内物干しを見つけました。山善の新商品のようで、「布団も干せる簡単設置窓際突っ張り物干しハンガーラックWJM-3」という商品です。
山善「布団も干せる簡単設置窓際突っ張り物干しWJM-3」
山善の「布団も干せる簡単設置窓際突っ張り物干しハンガーラックWJM-3」は、私が今までに見たつっぱり式の室内物干しの中では最強と言えるスペックを誇ります。
- ハンガーパイプ3本で最大100着の衣類が干せる
- シングル敷布団を2枚干せる
- 耐荷重はハンガーパイプ各15kg×3本=全体45kgまでOK
- オリジナルつっぱり機構で簡単設置
- 幅120~最大210cmまで伸縮可能
- 使わないときはハンガーバーを支柱に沿って収納可能
- 上側のハンガーバーの洗濯物に手が届く引っかけ棒付属
これらのスペックが額面通りであれば本当にスゴイと思うんですけど、正直言ってどうなのかなーと疑ってしまいます。
本当に45kgも耐えられる?
一番の懸念はやはり耐荷重の問題です。最大100着とかシングル敷布団2枚とか、本当にそれだけ掛けることができればスゴイことだと思います。しかし、日本の住宅の多くは吊り天井であるため、下から天井を突き上げると天井が持ち上がってしまいます。天井が持ち上がるとつっぱり物干しはしっかり固定されずに倒れてしまいます。また、掛けたモノの重みでつっぱり物干し自体が下方に沈み込むと、天井との間にすき間が生じてやはり倒れてしまいます。
その不安を増幅させるのがオリジナルだという突っ張り機構です。
一般的なつっぱり式グッズの場合、壁から壁や天井から床の長さに合わせてネジで固定してから、つっぱり機構部を回転させて固定します。この作業は一人でやるのはなかなか大変です。一方でこちらのつっぱり機構は、支柱中央のボタンをプッシュしながら上下に突っ張るだけでOK。そのため組立時間も約10~20分とかなり短くて済みます。
しかし、この仕組みは1本脚で自立する天井つっぱりフックでも採用されているもので、これがなかなか安定しないのです。お客様宅で「これ、突然倒れてくるんですけど、何とかなりませんか?」と相談されたことが何度もあるんですけど、何度やってもやっぱり倒れてきてしまうんです。
この商品は理屈上は確かに45kgくらいは耐えられるんだと思います。でも吊り天井であることがほとんどであること、おまけにこの突っ張り機構となると、45kg耐えるどころか、これ自体がちゃんと自立するのか疑わしいと不安を感じてしまうわけです。
そのほか、「使わないときはハンガーバーを支柱に沿って収納可能」、「上側のハンガーバーの洗濯物に手が届く引っかけ棒付属」というのは素敵な配慮だと思います。
おまけにこれが、税込9,990円と手頃な価格なうえに、楽天スーパーDEALとキャンペーンで6月13日9:59までなら実質45%オフ(たぶん)とかなりお買い得なことになっています。
でも、いくら安いからと言っても使えなければお金をドブに捨てるようなもの。現物を見ていないので何とも言えないところはありますが、私の経験から言うとこれはちょっとオススメできないです。もっとも、我が家で使っているものも1度だけ倒れてきたことがあるので、この手の天井つっぱり式室内物干しはそういうリスクが少なからずあるものだと理解しておいたほうが良いでしょう。
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