先日、こちらで取り上げましたカインズホームの「ジョイントシステムシェルフ」が話題になりました。
きっかけとなったのは、こちらのYahoo!トップページに表示されたニュース。
「無印良品」、カインズを提訴 「収納棚、自社に類似」
自社の金属製の収納棚とよく似た商品を販売し、営業上の利益を侵害したとして、生活雑貨ブランド「無印良品」を展開する「良品計画」(東京都)が、ホームセンター大手の「カインズ」(埼玉県)を相手に、商品の販売差し止めなどを求めて東京地裁に提訴した。20日に第1回口頭弁論があり、カインズ側は請求棄却を求めた。
(中略)ブログなどで「無印良品の商品に似ていて安い」などと評価されており、良品計画は混同されるおそれがあるとして、不正競争防止法に基づき提訴したという。
ニュースで指摘されている”ブログ”とはまさしくこちらのブログであると考えられ、バズったことも素直に喜べませんでした(苦笑)だって、無印良品とカインズに目をつけられたわけじゃないですか。
結局その後1週間経っても何の音沙汰もなく、ホッと胸をなでおろしているところですが、性懲りもなく今回は二匹目のドジョウを狙いにいこうと思います(笑)
※この記事は2016年9月28日時点の情報に基づいています(2023年6月5日一部更新)
アスベル/フォルマ MRポット
こちらが件のアスベルという家庭用品メーカーが作っている「フォルマ」MRポットです。MRポットの容量が700ml、MSポットが480mlということで商品名が分けられております。
で、比較していただきたいのが以下の商品。
リス/リベラリスタ クックポット
こちらがリスという同じく家庭用品メーカーが作っている「リベラリスタ」クックポットです。こちらの調味料ポットはレギュラーサイズで720ml、小さめの容量440mlのスリムサイズもあります。
どうでしょう?アスベルの「フォルマ」MS/MRポット、リスの「リベラリスタ」クックポット、似ていると思いませんか?
フォルマとリベラリスタの類似点
調味料ポットなんてどれも同じようなものと言ってしまえば確かにそうかもしれません。しかし、私がアスベルの「フォルマ」MS/MRポットを最初に見たときに、「あれ?リスのリベラリスタ・クックポット?」と思ったことは事実です。
ホームセンターでよく販売されている調味料ポットに比べてこれらが類似していると思われる点を列挙してみましょう。
- カラーバリエーションがいずれも6色
- カラーバリエーションが似ている
- ハンドル形状が似ている
- サイズバリエーションが似ている
- ラックの形状が似ている
注意すべきことは、これまでアスベルが販売していた調味料ポットのハンドル形状は基本的にD型であったということです。それが突如、今年の4月頃にリベラリスタ同様のハンドル形状、カラーバリエーション、サイズバリエーション、ラックの組み合わせで販売を開始したというのは、さすがにリスも看過できないのではないでしょうか。ちなみにリベラリスタ・クックポットの販売開始は2013年3月頃と思われます。
フォルマとリベラリスタの相違点
- フォルマは角ばっておりリベラリスタは丸みがある
- フォルマのポットはすべて透明、リベラリスタはフタと同系の色がついている
- フォルマは「すり切り板」付き、リベラリスタにはない
- フォルマのラック天板はフラット、リベラリスタには囲いがある
他方で「フォルマ」MS/MRポットと「リベラリスタ」クックポットには上記の通り相違点も見られます。
「これだけの違いがある」と言うことはできますが、私には逆に「これだけしかない」と感じられます。パッと見た感じ、フォルマとリベラリスタそれぞれの調味料ポットとラックは両者を混同してしまう恐れが高いと思います。
私個人としてはリスのリベラリスタ・クックポットを愛用していることもあり、後発のフォルマ・MS/MRポットはちょっとどうなのかなと思います。
こりゃあやっぱり、訴訟に発展するでしょうか。個人的にはリベラリスタ・クックポットのほうがデザイン的に優れていると思うので、リベラリスタ・クックポットが生き残ってくれれば問題ないのですが。
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