我が家には既に複数の防犯カメラを設置しています。しかしながら、完ぺきとは言えません。そこで、より安心して暮らせるように防犯カメラの増設を検討しました。
当初は屋外コンセントから電源ケーブルを引っ張ってきて…と考えていたのですが、防水性や耐候性を考えるとちょっと難しい。ソーラー充電式を検討するも、北側では十分に発電できない可能性があります。
どうしたものかと思案していたところ、充電式で半年くらい稼働するというワイヤレス防犯カメラをamazonで見つけて購入。しかし、これが詐欺と言って差し支えないほど、ゴミ以下の商品でした。
※価格および仕様はすべて2022/05/19現在
※寸法および重量はすべて収納マンによる実測
DCT・充電式ワイヤレス防犯カメラ
こちらが今回amazonで購入して大失敗したDCTの「充電式ワイヤレス防犯カメラ CG1」でございます。
写真中央に見えるこぶし大のものがカメラ本体。その左横にあるのが2種類の取付けブラケット、充電用のUSB A-Bケーブル、コンクリート用プラグと木ネジが6本ずつ、カメラ本体のリセット用ピンが1本、あとは取扱説明書が入っています。
マグネットはかなり強力
カメラは半球状の取付けブラケットに磁力で着脱できるようになっています。なので、充電するときはカメラを楽に外すことができるわけですね。一方で、ちょっと振り回したくらいでは外れないくらい強力にくっついています。
カメラ本体の大きさは正面から見て幅60×高さ100×奥行80mmくらいで、重量は333g。バッテリーを内蔵していることを考えると重いとは言えないものの、かと言って両面テープで天井や壁に固定できる重量ではありません。
ちなみに、半球状のブラケットの大きさは約80×50×35mmで、重量は82gとなっています。
ネジ式ブラケットもあり
ネジ式のブラケットのほうはマグネット式に比べると着脱は面倒ですが、より自由な角度でカメラを固定することができます。
なお、ネジ式のブラケットの大きさは約φ60×90mmで重量は37gです。
意外とブラケットの取付けが大変
開封の儀みたいな話はさておき、とっとと取り付けに掛かりましょう。
今回は着脱のしやすさを優先してマグネット式のブラケットをチョイス。これを玄関の軒先に取り付けます。
下地センサーを使って軒先の天井の下地の位置を確認してから下穴を開け、付属の木ネジで固定するだけでOK。しかしながら、ネジが細くて電動ドライバーだと山をナメてしまうんですよ。DCTというメーカーがナンボのものか知りませんが、そういう知見がないんでしょうね。仕方なく細いドライバーで力いっぱい手締めしました。
設置角度が悩ましい
マグネット式のブラケットならカメラの角度や向きを容易に変えることができます。
しかしながら、これが悩ましい。できるだけ遠くまで捉えるように上写真左の状態にセットすると、スピーカーが上面になってしまい、ホコリが侵入する可能性が高まります。一応、IP65の防塵防水性能があるとは言え、道路に面していると砂埃などがハンパないですからね。
一方で、上写真右の状態にセットすると、ほとんど真下しか捉えることができません。これでは侵入者を特定するのに不十分ですから、今回は念のためスピーカーに養生テープを貼ったうえで上写真左の状態でセットすることにしました。
画質も画角もGood
アプリで映像を確認してみたところ、画角は期待通りでした。3m以上の高さに設置して、15mほど先まで視界に入ります。画質もまったく問題ありません。
しかし、ひとつ問題がありました。この画角だと前の道路を車が走る度に、侵入者ありの通知がスマホに届いてしまうのです。
アクティビティゾーンの設定は有料
だが、しかし。この防犯カメラには「アクティビティゾーン」という機能があって、カメラに映る範囲に任意のエリアを設定して、そこに侵入者が現れたときだけ通知をすることができるんですよ。だから私はこのカメラを買ったわけです。
ところが、いざアクティビティゾーンを設定しようとアプリを開くと、有料プランを契約しろというではありませんか。
…は?
そんなこと、商品ページに書いてありましたか?
改めてamazonの商品ページを確認するも、有料でクラウドに映像データを保管できる旨の記載があるものの、”クラウドサービスはただ一つの機能であり、 購入しなくても、アプリも無料で正常に使えますのでご安心ください。”と書いてあります。
アクティビティゾーンだけじゃありません。人や置き配などを検知する「AI分析」機能も、それらを区別して通知を送る「スマートプッシュ」機能も、有料サービスを契約しないと使えないのです。いやいや、これってクラウド関係ないじゃないですか。
よしんばその機能にこちらが価値を認めたとして、日本法人もないDCTなどという得体の知れない中国企業にクレジットカード情報を預けるなんてあり得ません。ましてや料金も不明。楽天モバイルが携帯電話料金の下限を0円から税込1,078円に自動シフトしたような事態も考えられますから、なおさら無理無理。アプリを使うのにメールアドレスの登録を求められるだけでもイヤなのに、この会社はいったい何を考えているのでしょうか。
仕方なく道路が視界に入らないようにセット
有料プランを契約しないとアクティビティゾーンを設定できない。ならば、カメラの視界に道路が入らないようにするしかありません。カメラを下に向け、ほぼ真下を向くような感じになりました。
ちなみに、夜間の赤外線モードはこんな感じに見えます。真っ暗でも視界は良好です。
センサーが無能
アクティビティゾーンを設定できなくても、この視界なら防犯カメラとしてそれなりに役立つと思っていました。ところが、そんな期待もすぐに消え失せました。センサーがあまりにも無能なのです。
日差しが強くなったときに影に反応するのは仕方ないとして、何もないのにセンサーが反応したりします。私には見えない妖精とか霊が見えるんでしょうか。
逆に、カメラの真下に行って初めて録画を開始したり。玄関を出たときは反応しなくて、しばらくしてまた玄関に戻ってきて初めて録画されることもありました。車が目の前に停まっても反応なし。
感覚的に言うと、通知が届いてもほとんど空振りで、人が真下を通っても2回に1回くらいサボってる感じ。これでは肝心な時に役立つとは思えません。
バッテリーも半年持つとは思えない
さらに不満を言えば、バッテリーの持ちも期待したほど良くないです。商品ページには最大6ヶ月間持つと書かれていますが、今のペースでいくと1ヶ月持てば良いほうではないかと思います。
持ちを良くしようと思っても誤作動が多いですからね。センサー感度は強・中・低の3段階で設定できますが、有意な差は見られません。これでは対策のしようがないです。
ダミーカメラに毛が生えた程度のシロモノ
というわけで、DCTの充電式ワイヤレス防犯カメラは「ダミーカメラなのに時々防犯カメラのような仕事をすることもある」程度と思ったほうが良いですね。
そう思えば、さすがに「ゴミ以下」は言い過ぎでした。でも、こんな得体の知れない会社にサブスク料金を支払うなんて、新手の詐欺に引っ掛かるだけと言うのは、あながち間違いではないと思います。
いやー、ひさしぶりに買い物で大失敗しました。amazonの3日間のセール中に7,499円で買ったら翌日に5,780円に下がったのも痛かったですが、そもそも0円でもお金をドブに捨てたようなものでした。軒先に開けたネジ穴を埋め戻してもらいたいくらいですよ(苦笑)
「Amazon’s Choice」なんて信用したらダメですね。改めて今後は中華製品は慎重に慎重を重ねて購入しようと心に誓った次第です。
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