我が家では山崎実業の収納グッズをたくさん使っています。中でもマグネット式の収納グッズは他社製品よりも強力にスチール面にくっつくので、信頼性が抜群です。最近は中華の模倣品が氾濫していますが、浮気する気にはなれません。
しかし、日本のメーカーだったらどうでしょうか。このたびエレコムが発売したキッチン用マグネット収納グッズのシリーズの実力を分析してみたいと思います。
※この記事は2025年7月28日時点の情報に基づいています
エレコム・side(サイド)

出典:エレコム
このたびエレコムから発売されたのは、マグネットで簡単に取り付けできるキッチンアクセサリー「side(サイド)」というシリーズです。現時点では10アイテムがラインナップされています。
これは誰がどう見たって山崎実業のPクリでしょうと思うわけですが、私自身はパソコンサプライならサンワよりもエレコム派ということもあり、ここは冷静に実力で判断したいと思います。
マグネット式 ラック バスケット
まずは「マグネット式 ラック バスケット KA-KSLBKWH」。ワイヤーのこぼれ止めが付いた調味料ラックです。幅50cmで意外と大きなサイズ。山崎実業っぽいポリプロピレン製のミニフックが2つ付属しており、小物を引っ掛けることもできます。
意外と山崎実業でこういうデザインのキッチン用というのはなくて、一番近いのは「冷蔵庫横マグネットワイド収納ラック Plate」かなと思います。こちらはフックは付いていませんが、代わりに可動式の仕切り板が付属していて使いやすいです。
マグネット式 スパイスラック
お次は「マグネット式 スパイスラック KA-SPSLMGAWH」。こちらは特徴的と言えるポイントは見当たらず、山崎実業の「マグネットスパイスラック Plate」とほぼ同じかと思います。
マグネット式 ウォールラック
「マグネット式 ウォールラック KA-WLSLMGAWH」は山崎実業の「マグネットキッチン棚 Tower ワイド」とほぼ同じですが、前面の縁が少し上向きになっており、タブレット端末などを立て掛けるのに便利です。ちなみに、山崎実業のほうは棚板全体が奥に向かって少し傾斜しており、モノが落ちにくいようになっています。
なお、ウォールラックと前述のスパイスラックの2点は発売から1年ほど経過しています。今回、ほかの8アイテムが追加されたというのが正確なところでしょう。
マグネット式 フック 2個入
「マグネット式 フック 2個入 KA-KSLHKWH」は2連のフックが2個セットになったものです。山崎実業には2連というのはなくて、フックが1つの「マグネット バスルーム フック MIST 2個組」か4連の「マグネット キッチンツールフック 4連 Tower」が近いと思います。
マグネット式 ボトルフック 2個入
「マグネット式 ボトルフック 2個入 KA-KSLSBWH」はスプレーボトルを掛けるフックを2個セットにしたものです。山崎実業の「マグネットスプレーフック Tower 2個組」とは少し形状が異なるものの、機能的には同じと言って差し支えないでしょう。
マグネット式 トレーホルダー
「マグネット式 トレーホルダー KA-KSLTRWH」はお盆やオーブン皿などを前後に分けて収納できるホルダーです。機能、サイズ、耐荷重ともに、山崎実業の「マグネットキッチントレーホルダー Tower 2個組」と同様です。強いて違いを挙げれば、デザインのほか、ナイロン製フックが2つ付属する点くらいでしょうか。
マグネット式 ペーパーケース
マグネット式のキッチンペーパーケースなら山崎実業にも「マグネット ポリ袋 & キッチンペーパーホルダー tower」や「マグネット ペーパーホルダー tower」がありますが、エレコムの「マグネット式 ペーパーケース KA-KSLKP02WH」とは構造が異なります。こちらで以前に紹介した「分離式マグネットティッシュケース」のように左右(もしくは上下)が分離する構造です。これはキッチンペーパーの大きさに合わせやすいので良いと思いますよ。
マグネット式 ペーパーホルダー
「マグネット式 ペーパーホルダー KA-KSLKPWH」はいかにも山崎実業っぽい感じですが、意外と同じような構成のものはありません。強いて言うと、「マグネット 冷蔵庫サイドラック Plate」の下半分が近いですかね。
エレコムのほうがシンプルだし、ポリプロピレン製のフック6本が可動式で便利だと思いますが、価格に割高さを感じるというのも正直なところです。
ちなみに、エレコムからは1年ほど前に「マグネット式 冷蔵庫サイドラック」という商品が発売されています。新発売のペーパーホルダーはその下半分に相当します。冷蔵庫サイドラックはsideのブランド名が使われているものの、今回のラインナップには含まれていません。どうやら販売終了のようです。
マグネット式 布巾ハンガー
「マグネット式 布巾ハンガー KA-KSLDCWH」はハンガー部分を一筆書きで折り返したような形状が特徴的です。こういう形状のものは山崎実業では見当たらず、機能的には「マグネット 布巾ハンガー スリム Tower」がもっとも近いと思います。
マグネット式 プリントケース
「マグネット式 プリントケース KA-KSLPRWH」は山崎実業の「マグネット プリントケース Tower」の機能を強化した感じです。サイズはほぼ同じながら、正面にハガキなどを差し込めるスリットを設け、側面にはペンを引っ掛けやすいように切り欠きを設けています。
以上の通り、エレコムのキッチン用マグネット収納「side(サイド)」シリーズを見て参りました。肯定的に捉えると、山崎実業の売れ筋商品をよく研究しつつ、奇をてらわずに真正面から攻めてきたと思います。
一方で、現時点では敢えてエレコムを選ぶ理由を見つけるのが難しいというのも正直なところです。機能もサイズもほぼ同じ。それでいて、カラーはホワイトのみ。家電量販店で並べるか、半値くらいまで下がるなら勝機もあるのかもしれませんが。
今後、オリジナリティーのあるラインナップが増えることに期待したいところです。
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