税別825万円から!?スマホで新築一軒家が買えちゃう「ジブンハウス」

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2ヶ月くらい前だったでしょうか。妻の実家の近所で家の建て替えが始まりました。

解体工事の前には妻の実家にも案内があり、解体が済むと基礎工事に入りました。施工は住友林業で、周辺住民への対応は非常に丁寧です。その日の工事が終わると基礎に養生シートを掛け、ゆっくりゆっくり工事を進めています。今もって基礎工事が終わりません。

一方、私のオフィスの近くでも1ヶ月ほど前から新築工事が始まりました。

事前の案内はナシ。先日の台風21号で24時間雨量が400mmを超えたときも養生はまったくせず、雨が上がればベタ基礎の上にそのままコンクリートを流し込んでいってました。

施工は地元では聞かない工務店で、既に棟上げも完了し、夜8時まで連日賑やかな音を出しています。この家の主はどんな顔をして引越ししてくるのでしょうか。他人事ながら心配です。

やっぱり、値段というのは正直ですね。住友林業のように信用のあるハウスメーカーに施工を頼むには十分な資金が必要ですが、予算を削ればどこかしらで手抜きをされるということが改めてよく分かったように思います。

※価格および仕様はすべて2017年11月18日現在

 

スマホで新築一軒家が買える「ジブンハウス」

ジブンハウス・HPスクリーンショット

ジブンハウスHPスクリーンショット

身の周りでそんなことがあったあとに飛び込んできたこのニュースは私にとって大変胡散臭いものでした。モデルハウスに行かなくてもスマホやパソコンから新築一軒家をオーダーできる「ジブンハウス」というサイトです。

サイトを見ると価格は税別825万円(消費税8%込みで891万円)からと安いです。もっとも、その場合は実質15坪ほどの土地に2階建て3LDKの家を建てた場合の話ですから、一般的な建売住宅に比べて安いというわけではありません。

家を買う場合、近くの分譲地のモデルハウスを見て回ったり、住宅展示場に足を運ぶというのが一般的です。ただ、既に土地を持っているなら住宅展示場に行く人が多いと思います。

でも、住宅展示場のモデルハウスを回るのって結構大変じゃないですか。それでも、帰って一息ついたと思ったら、その後は連日のように営業マンからの電話攻撃が待っています。

その点、スマホや自宅のパソコンから家がポンと買えたら楽でしょうねー。ジブンハウスはそういう願いを叶えるサイトだそうです。

スペックが意外と細かく分かる

ジブンハウス・HPスクリーンショット

しかし、理想はともかくとして本当に日頃ネットショッピングを楽しむような感覚で家が買えるものなのか。私はまずそこに疑問を感じました。

しかし、家をカートに入れると、意外なほどスペックが細かく確認できるんですね。基礎から構造材、断熱材、ドアなどの内装材に至るまで、建売りだとほとんど説明がないような項目まで最初から確認することができます。

選べるのは基本的にオプションのみ

ジブンハウス・HPスクリーンショット

ただ、ジブンハウスはいわゆる規格住宅ではありますが、壁紙やフローリングすら選ぶことができないようです。玄関の向きを変えられるように見えるところもあるのでひょっとしたら可能なのかもしれませんが、私はその方法を見つけることができませんでした。

選べるのは基本的にいつでも後付けできそうなオプション品やアップグレードパーツのみです。中にはそのへんで買ったほうが安い家具も混じっており、オプション品で儲かる仕組みなのかとも思いました。

360°VRで「内覧」が可能

ジブンハウス・HPスクリーンショット

ジブンハウスでは360°VRで「内覧」ができるようになっています。ウォークスルーはできませんけど、水色のポイントをクリックすれば視点が移動でき、かえってこのほうが操作しやすいです。

また、注文の際にカスタマイズしてもその仕様は反映されませんが、実物を内覧しなくても問題ないんじゃないかと思うほどに雰囲気はしっかりと伝わってきます。

ジブンハウスはフランチャイズ方式

さてこのジブンハウス。一体どんな会社なのか調べてみました。神奈川県川崎市にある会社であることは分かったものの、サイトでは詳しいことがよく分かりません。基本的にサイトというかシステムを地方の工務店に売り、フランチャイズ展開をしている会社のようです。

それだけだと胡散臭い会社のように聞こえますが、オリジナル仕様の内装材を用意しているところなど見ると、十分なバックボーンがあるように思えました。それでさらに深く調べてみると、母体は東京都渋谷区の千金堂(せんきんどう)という会社であることが分かりました。

この千金堂というのもやはり住宅販売のフランチャイズ展開をしており、関東を中心とする工務店11社で設立された会社だということです。つまり、ポッと出のベンチャー企業ではなく、ちゃんと実績のある会社というわけです。

ジブンハウスと千金堂は住宅の価格帯やフランチャイズという仕組み、VR内覧などのシステムも似ています。基本的には、千金堂では「1000万円均一の家」、ジブンハウスでは「スマホで買える家」という切り口でブランドを使い分けているだけという風にも見えます。

 

基本的に大手ハウスメーカーであっても実際に現場で施工するのは下請けの工務店です。ですので、有名ではないからと言って信用するに足りないなどということはないとは思います。

一方で、千金堂やジブンハウスが実際にどんな家を建てているのか私には分かりません。しかしながらやはり家は実際に見て、地元での評価を確認してから買うのが良いのではないかと思います。ちょっと考え方が保守的すぎるでしょうか?(苦笑)

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