先日、現時点で最有力候補となっているアキュラホームに家族を連れて行きました。妻も母も肯定も否定もなくという感じではありましたが、間取り図を見せて粗見積りをお願いしたところ、概ね予想していた通りの金額で一安心。このままアキュラホームを暫定一位としつつ、もっと安くて良い家がないかと引き続き物色することとなりました。
そこでまずは同じ堺泉北住宅博にあるレオハウスのモデルハウスを訪問。中身はともかく、安さは期待できそうです。
※この記事は2019年5月2日時点の情報に基づいています
レオハウス@堺泉北住宅博
レオハウスに安さが期待できるというのは、この会社の生い立ちを見れば分かります。親会社はダスキンのFC加盟店No.1として、また水宅配事業のクリクラの運営元として急成長した、東証1部上場企業のナック。住宅事業にはアキュラホームが主宰するアキュラネット(現ジャーブネット)に加入するところから始まりました。
一方で、ナックの建築コンサルティングの顧客だったタマホームもアキュラネットの元加盟店。ナックはタマホームと共同で九州にタマキューホームを設立するも最終的に袂を分かつこととなり、タマキューホームが事実上レオハウスになったというわけです。
かなり端折った説明ですが、この経緯を見れば、アキュラホーム、レオハウス、タマホームはいずれもローコスト住宅メーカーと言えるかと思います。
現実的すぎて安っぽい!?
堺泉北住宅博にあるレオハウスのモデルハウスの商品名は「大人気の家CoCo(ココ)」。だからでしょうか、「おらはにんきものー♪」でお馴染みのクレヨンしんちゃんをイメージキャラクターとして採用しています。
”現実的なサイズの3階建てリアルモデルハウス”ということで、中に入ってみると確かに普通の家っぽい感じ。妻はしきりに「○○さん家(=友人宅)みたい」と言っていました。
リビングの窓が広くて開放的なモデルハウスが多い中、2×4(ツーバイフォー)工法ということもあってもともと現実的な間取りにならざるを得ないのでしょう。ただ、それも妻に言わせれば「置いてある家具も安っぽい」そうです。さすが我が妻、意外とよく見てますね(苦笑)
しかしながら、レオハウスは実際に安いんですよ。実例集を見ても延床面積30坪強で1千万円から。坪単価は概ね50万円台後半となっており、紹介されている家族もすごく親近感があるというか、ウチの近所にもいそうな感じの方々です。
だからレオハウスは安っぽいんじゃなくてあくまで現実的なんだと思うんですよね。個人的には決して悪くないんじゃないかと思うのですが、ラグジュアリーな感じが好きな妻には「コレジャナイ」感じのようです。
レオハウスは売り方が上手
とは言え、私も妻と同様、レオハウスのモデルハウスを見ても価格以外に魅力を感じるところはありませんでした。間取りを見ても設備を見てもあまりに普通すぎて提案が期待できず、価格も飛び抜けて安いわけではないからです。
それでも、パンフレットを見てこの会社はスゴイなーと感心しました。ハッキリ言って、このハウスメーカーには特筆すべき点は何もないんですよ。だから売り込み方をすごく工夫しています。
たとえば上写真のパンフレットを見ると、簡単3ステップで理想の家が実現するかのように書かれています。規格住宅じゃないんだからそんなはずはないのですが、水回り機器のグレードで価格がどれくらい違うかというイメージが湧きやすくなります。
そのほかのパンフレットも分厚いカタログじゃなくて、ペラペラのものが複数冊に分かれているので、とりあえず内容を一通りチェックできてしまうんですよね。つまり、頭が悪いうえに面倒臭がり屋の私みたいな人間でも、とっつきやすいわけです。
おまけに、モデルハウスを見ている間、営業マンはほとんど何も話しませんでした。レオハウスの良さは見る人が見れば分かってくれると信じて疑わないのでしょう。これだけよく考えられたパンフレットさえあれば、下手にベラベラとしゃべる必要はありません。
さすがナック傘下のハウスメーカー。ダスキンもクリクラもゴリゴリ営業して売れるわけではありませんから、家も半自動的に売れていくように仕組みが出来上がっているんでしょうね。そこは実に素晴らしいと言うか、商売人の端くれとして尊敬の念を抱きます。
しかし残念ながら、私にとっては価格と売り方以外に興味を引くポイントがなかったというのも事実。レオハウスは思っていたよりも良いハウスメーカーだと感じましたが、私の家作りのパートナーにはならなさそうです。
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